講座の資料作りに、毎回何時間もかかっていませんか。中身を考えて、図を入れて、文字の大きさを直して、気づけば夜です。
同じ依頼文をChatGPTとClaudeに入れたら、ChatGPTは中身、Claudeは見た目で勝ちました。
ただ、Claudeは最初の1回をそのまま講座で映せる出来ではなく、ChatGPTも僕の環境で開くと同じ弱点が見えました。
スライドを作るAIが、ひと月で2つそろった
きっかけは、Claude Codeの開発者 Boris Chernyさんのこの一言です。
https://x.com/bcherny/status/2111158659971699136
Claude Slidesは9月16日に公開されました。無料プランを含む全プランで使えます(Enterpriseはベータで、オーナーが有効にするまで使えません)。
ChatGPT Slidesは10月16日の公開です。対象はPro・Business・Enterpriseのうち、Space(共有の作業場所)を使える人。会話・ファイル・アウトラインから作れて、見本のスライドにデザインを寄せられます。
どちらもPowerPoint・PDF・Googleスライドに書き出せます。ChatGPT側は、チームで同時に編集してコメントも付けられます。
同じ依頼文で作らせた
題材は、初心者向けの20分講座です。両方に入れた依頼文はこれです。
1初心者向けの20分講座「AIへの頼み方で、仕事の結果はどう変わる?」のスライドを作ってください。悪い依頼と良い依頼の比較、図解、受講生がその場でやる演習を入れて、10〜12枚にしてください。
Claude側には、続けてこの修正指示を入れました。
1演習のページを、受講生がその場で書き込める形に直してください。
ChatGPT Slidesは僕が自分で作りました。
Claude側は、claude.aiのチャット画面ではなく、Claude Code(Opus 5.5)にClaude Slidesの形式で作らせています。
比べた結果

構成で勝ったのはChatGPTです。12枚で、会議のお知らせを例にした悪い依頼と良い依頼の比較、それぞれのAIの回答例を並べたページまで入っていました。
依頼に入れる4つの情報(目的・材料・条件・完成形)、仕事に合わせた具体化、修正の頼み方、仕事で使う前の確認、次の一歩と続きます。
各ページに時間の目安があって、足すと20分ちょうど。Claudeも時間割は付けていましたが、スライドの画面上でページごとに目安が付くのはChatGPTでした。
いちばん使えると思ったのは、依頼文のひな形です。
「材料にない事実は追加しないでください」「不足して作れない場合は、先に質問してください」まで入っている。講座でそのまま配れる中身でした。
演習も2段構えです。依頼文を書き直して、AIに送って結果を比べる。1分を3回で回す設計になっていました。
見た目で勝ったのはClaudeです。11枚で、紺とオレンジの配色、内容をカードに分けて見せる作りでした。
比較はお礼メールと資料要約の2本。良い依頼の4要素(目的・相手・材料・形)、そのまま使える依頼の型、一言足す、演習、書き換え例、明日から使う3つと続きます。
全スライドに発表者メモが付いていて、話す側には助かる作りです。
ChatGPT側は白地に青い文字と細い線が中心で、図は2枚ほど。並べて見ると、パッと目に入るのはClaudeでした。
演習ページの直り方は、Claude側しか確認できていません。
修正後は、4つの記入欄と「完成した依頼文」の欄が並ぶワークシートになりました。受講生が上から埋めれば、依頼文が1本できあがる形です。
見た目で勝ったとはいえ、弱点もはっきり出ました。Claudeは文字が小さく、ページの下半分が空いているページが多い。見出しが1文字だけ次の行に落ちた所も1か所ありました。
ChatGPT側も、PowerPoint形式で受け取って僕の環境(LibreOffice)で開くと、文字が小さく下半分の空白が目立つページがありました。フォントの違いで表示が変わることもあるので、ここはChatGPTの欠点とまでは言い切りません。
僕の判定
中身をそのまま使うならChatGPT、見せる資料にするならClaude。これで決まりです。
ChatGPTは、講座の設計そのものがよくできていました。演習の段取りやひな形の注意書きまで、講師が考える部分を先回りして埋めてくれます。
Claudeは、映したときの見栄えと発表者メモが強い。Claude Slides自体は無料プランから使えます(今回の版はClaude Codeで作ったものです)。
僕なら、ChatGPTで中身の骨組みを固めて、映す資料はClaudeで仕上げます。
意外な落とし穴は「最初の1回」
最初の1回で出てきたものは、少なくともClaudeはそのまま映せる状態ではありませんでした。
どちらも文字が小さく、ページの下に空白が残る。ChatGPT側は僕の環境で開いた表示なので割り引いて見ていますが、Claude側ははっきりそうでした。
怖いのは、出てきた瞬間はちゃんとしたスライドに見えることです。
配色もカードも整っていて、発表者メモまで付いている。だから、そのまま映したくなる。
でも、そのまま映せば、受講生が見るのは小さな文字と下半分の空白です。
見た目で勝ったClaudeでさえ、僕の最初の感想は「でき悪くない?」だった。もちろん、褒め言葉ではありません。ここは、どっちが勝ったかとは別の話なんですよね。
まとめ
講座資料の中身はChatGPT、見せる資料はClaude。
ただ、僕の手元では、どちらも最初の1回をそのまま映す気にはなれませんでした。
AIのスライドは、出てきた瞬間がいちばん危ない。
講座資料や社内研修の資料作りを、どこまでAIに任せられるか。今の作り方に合わせて一緒に組み立てます。
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