Claude Codeを時使ってます。スキルは200個作りました。
請求書、記事執筆、1on1準備、健康管理、SNS仕事の8割くらいをClaude Codeに任せてる状態です。
で、公式ドキュメント読んでみたら、ぶっちゃけ半分以上、使ったことがない機能でした。
/btw、ultrathink、/batch、Output Styles——名前すら知らなかったものが複数ありました。毎日10時間使ってて、170個のスキルを運用していても、です。
changelogを全部読んで、「知ってるだけで作業時間が半分になる機能」と「存在すら知られてない機能」を難易度別に20個選びました。上から順に見ていってほしいなと思います。
基本編(知ってるだけで差がつく 5選)
1. /btw — 作業を中断せずにサイド質問
Claude Codeが作業中でも、/btw を使えば会話履歴を汚さずに質問できます。
/btw さっきのあのAPIのエンドポイントなんだっけ?
コンテキストを消費しない。プロンプトキャッシュを再利用するので追加コストも最小限。Space / Enter / Esc で回答を閉じて元の作業に復帰します。

claude --help の出力
サブエージェントとは逆の設計で、「ツールは使えないが会話全体が見える」のが特徴です。自分は長いコーディングセッションの途中で「さっきのファイル名なんだっけ」みたいな確認に使ってます。
- Esc × 2 — チェックポイントで好きな地点に巻き戻し
Esc を素早く2回押すと巻き戻しメニューが開きます。
- Restore code and conversation — コードと会話の両方を巻き戻し
- Restore conversation — 会話だけ巻き戻し、コードは維持
- Restore code — コードだけ巻き戻し、会話は維持
- Summarize from here — 選択地点以降を要約に圧縮
/compact との違いは、「途中から」圧縮できること。セッション跨ぎでもチェックポイントは30日間保持されます。Claude Codeがファイル編集したタイミングは全て自動追跡されてるので、「3つ前の編集に戻して」が通じます。
3. /diff — Git差分をインタラクティブに閲覧
/diff で、Claude Codeが今のセッションで変更した内容をインタラクティブに確認できます。
- ← / → でcurrent git diffとClaude Codeのターンごとのdiffを切り替え
- ↑ / ↓ でファイル間をブラウズ
コミット前の最終確認に使ってます。「何が変わったか」を目視で確認してからgit addする習慣をつけると事故が減ります。

/diff の実行画面
4. /init — CLAUDE.mdの自動生成
新しいプロジェクトで /init を実行すると、コードベースを分析してCLAUDE.mdを自動生成してくれます。
フレームワーク、テストコマンド、ビルド手順、コーディング規約まで自動検出します。手動で書くと30分かかる内容が1分で出てくる。
自分の場合、生成されたCLAUDE.mdをベースに「コミットメッセージの書き方」「使ってはいけないライブラリ」「デプロイ手順」を追記していく運用にしてます。
5. パイプ入力 × -p — Claude Codeをスクリプトに組み込む
-p(print mode)と組み合わせると、既存のシェルスクリプトやCIパイプラインにClaude Codeを組み込めます。出力はstdoutに流れるので、さらにパイプで繋げられます。自分はデプロイ後の確認スクリプトに組み込んでます。
実践編(毎日の生産性が変わる 5選)
- Hooks — ツール実行の前後に自動処理を挟む
settings.jsonにフック定義を書くと、Claude Codeがツールを実行するたびに自動で処理を挟めます。
自分が使ってるフック:
- PostToolUse(Edit後) → Prettierで自動フォーマット
- PostToolUse(Edit後) → tscでTypeScriptの型チェック
- Stop → 変更ファイルにconsole.logが残ってないかチェック
- PreToolUse → git push前にZedエディタでレビュー
「Claude Codeが編集するたびに自動フォーマット」が実現できます。手動でprettierを走らせる作業が完全に消えました。
settings.jsonのHooks設定

settings.jsonのHooks設定
7. Skills — 繰り返す作業を「型」にして /コマンドで呼ぶ
~/.claude/skills/ にフォルダを作って SKILL.md を置く。それだけで /スキル名 で呼び出せるようになります。
自分は170個のスキルを運用してます:
- /create-invoice — 請求書の自動生成+送信
- /x-article — X Article記事の執筆パイプライン(この記事もこれで書いてます)
- /1on1-prep — メンバーとの1on1準備資料を自動生成
- /health-check — Oura Ringデータから健康レポート
- /inbox-check — Gmail・Slack・X DMの未読を一括チェック
「3回以上繰り返す作業」をスキル化する基準にしてます。スキルの書き方は SKILL.md にMarkdownで手順を書くだけ。プログラミング不要です。

170個のスキルフォルダの一部
8. --resume / --continue — 昨日の続きを一瞬で再開
claude --continue で直前のセッションを再開。claude --resume でセッション一覧から選んで復帰します。
「昨日の続き」が会話コンテキスト込みで再開されます。セッションはデフォルトで約30日間保持されるので、数日前の会話でも戻れます。
自分は金曜の作業を月曜に --resume で再開するのが日常になってます。

--resume のセッション選択画面
9. /model opusplan — プランはOpus、実行はSonnet
/model opusplan
設計フェーズではOpus 4.6の深い推論を使い、実装フェーズではSonnet 4.6の高速コード生成に自動切り替えします。モデル選択で opusplan を選ぶだけです。
Opusの設計力とSonnetの速度を同時に使えるので、複雑な機能実装のときに重宝してます。ただし、実装上のバグでモデル切替が期待通り動かないケースも報告されているので、挙動がおかしいと感じたら /model で個別に切り替える方が確実です。
10. ultrathink — 1ワードで最大深度の推論を発動
プロンプトのどこかに ultrathink と書くだけで、そのターンだけextended thinkingが最大になります。
このバグの根本原因を特定して ultrathink
/effort で恒久変更する必要がなく、1回限りの深い推論がほしいときに使います。注意点として、「think」「think hard」「think harder」も段階的に効果はありますが、最大深度になるのは ultrathink だけです。Skillファイルに書けば、そのスキル実行時に常に深い推論が走ります。

ultrathink 実行時の思考プロセス
応用編(自動化が加速する 5選)
11. MCP連携 — 外部サービスをClaude Codeから直接操作
MCP(Model Context Protocol)サーバーを接続すると、Claude CodeからNotion、Slack、GitHub、Google Drive等を直接操作できます。
自分の接続済みMCP:
- Notion — タスク管理、CRM、請求書DB
- Slack — メッセージ送信、チャンネル監視
- Lark/Feishu — ドキュメント検索・閲覧
- tldv — ミーティング議事録の取得・要約
- Discord — コミュニティの新着メッセージ管理
「Slackの未読を確認して、タスクをNotionに登録して、完了をSlackに通知」が1プロンプトで完結します。

接続済みMCPサーバーの一覧
12. Subagent × バックグラウンド実行 — 並列で仕事を投げる
Claude Codeの中から別のClaude Codeインスタンスを起動して、並列で作業させられます。
「セキュリティレビュー」「パフォーマンス分析」「テストカバレッジ確認」を3つのサブエージェントに同時に投げて、結果を統合する。直列でやるより3倍速いです。
バックグラウンドで走らせておけば、結果が返ってくるまで別の作業ができます。この記事のファクトチェックも3つのサブエージェントに並列で投げてます。

3つのサブエージェントが並列で作業中
13. --chrome — ログイン済みブラウザをClaude Codeから操作
claude --chrome
Claude Codeが自分のChromeブラウザを直接操作できます。ログイン済みの認証状態がそのまま使えます。前提としてClaude in Chrome拡張機能のインストールが必要です(Chrome/Edgeのみ対応)。
Google Docs、Gmail、Notion、社内ツール——ログインが必要なサービスも操作可能です。GIF録画もできます。自分はE2Eテストの自動化に使ってます。
14. スキルの動的コンテキスト注入 — !command 構文
SKILL.md内でシェルコマンドを埋め込むと、スキル実行前に自動で結果が展開されます。
例えばPRレビュースキルだと:
- PR diff: !gh pr diff
- Changed files: !gh pr diff --name-only
- PR comments: !gh pr view --comments
Claudeが実行するのではなく、前処理として展開されます。毎回同じコマンドを手動で打つ必要がなくなります。$1、$2 で位置引数も渡せます。
15. Memory System — セッションを跨いで「覚えさせる」
Claude Codeは会話が終わると全部忘れます。でもメモリシステムを自分で構築すれば、セッション間で情報を引き継げます。公式にはCLAUDE.mdの階層読み込みとAuto Memory(#キーで追記)が提供されていますが、以下は自分が構築した多階層メモリの仕組みです。
自分のメモリ構造:
- short-term/daily/ — その日の作業ログ(7日間保持)
- long-term/feedback/ — 過去の修正・教訓(永続)
- long-term/facts/ — サーバー構成等の変わらない事実
- long-term/user/ — 自分の口調プロファイル(3,900メッセージ分析)
CLAUDE.mdからメモリディレクトリを参照するように書いておけば、毎セッション自動で読み込まれます。「前に言ったのに覚えてない」問題がなくなりました。

Memory Systemのディレクトリ構造
エキスパート編(ここまでやる人は1%以下 5選)
16. Agent Teams — 複数のClaude Codeでチーム開発
環境変数 CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS=1 で有効化します。
Lead(リーダー)がタスクを分解して、Teammates(メンバー)に割り振る。共有タスクリストとメッセージングで協調します。
PRレビューで「セキュリティ担当」「パフォーマンス担当」「テストカバレッジ担当」を同時に走らせるのが特に強力です。「競合仮説デバッグ」——5人のエージェントが互いの仮説を反証し合う手法も使えます。推奨チームサイズは3〜5人。

Agent Teams のチーム構成
17. /batch — 大規模変更を並列エージェントで一斉実行
/batch src/ 内の全コンポーネントをReactからSolidに移行
コードベースを調査 → 5〜30の独立した作業単位に分解 → ユーザーに承認を求める → 承認後、作業単位ごとに1つのバックグラウンドエージェントをGit worktreeで起動します。
各エージェントが「実装 → テスト → PR作成」まで自動で回します。100ファイルの一括リファクタリングが1コマンドで終わります。
18. 構造化出力 × ヘッドレスモード — CI/CDパイプラインに組み込む
claude -p --json-schema '{"type":"object","properties":{"bugs":{"type":"array"}}}' "バグを分析して"
--json-schema でJSON Schemaに沿った構造化出力を強制できます。CIパイプラインでの自動解析に使えます。
安全策:
- --max-budget-usd 5.00 で予算上限(-pモードのみ)
- --max-turns 3 でターン数制限(-pモードのみ)
- --fallback-model sonnet でOpus過負荷時の自動フォールバック(-pモードのみ)
19. Output Styles — Claude Codeの人格を根本から切り替える
/config → Output style で、Claude Codeの振る舞い自体を変えられます。
- Default — 通常のソフトウェアエンジニアリング
- Explanatory — コーディングしながら「なぜこう書いたか」を解説
- Learning — 人間がコードを書く部分をTODO(human)で提示
~/.claude/output-styles/ にMarkdownを置けばカスタムスタイルも作れます。CLAUDE.mdとは根本的に違って、システムプロンプト自体を書き換えます。
keep-coding-instructions: true を設定すれば、コーディング能力を維持したまま「リサーチャー」「ライター」「翻訳者」に変身させられます。自分はこの記事を書くときに「ライターモード」のカスタムスタイルを使ってます。
20. CronCreate × Scheduled Tasks — 寝てる間にAIが働く
Claude Codeの中から定期タスクをスケジュールできます。
自分の定期タスク:
- 毎朝8時 → AIニュースを5ソースから収集してSlackに投稿
- 2時間ごと → Slackの業務チャンネルをスキャンしてタスク自動登録
- 毎日22時 → その日のセッションログをメモリに記録
- 毎週月曜 → 週次レポートを自動生成
「朝起きたらSlackにAIニュースのサマリーが届いてる」状態が作れます。CLI版は3日で自動失効するので、永続的に動かしたい場合はClaude Code Desktopのscheduled tasksを使います。Desktop版ならPCがスリープ中でも実行されます。
20個全部使いこなしてる人はまだ少ないと思います。自分も最初は/btw と Esc×2 だけで十分だった。ただ、Hooks → Skills → MCP → Memory System と組み合わせていくと、「Claude Codeに仕事を教える」感覚になってきて、ある地点から生産性の上がり方が指数関数的になります...
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