Claude CodeでOpus 5.5に長めの仕事を頼んでみたら、こんなことが起きませんでしたか?
- 途中で止まって、「続けますか?」と聞いてくる
- 次の日に続きを頼んだら、昨日の話を全部忘れている
- できあがった文章に、もっともらしい間違いが混ざっている
これ、AIの頭が悪いわけではありません。AIが働くための「職場」が用意されていないだけです。
海外では今、この職場づくりを「ハーネス」と呼んで、本気で設計する人たちが増えています。この記事では、その考え方を日本一やさしく、コピペだけで再現できる形にまとめました。
最初に約束します。この記事では、コードを1行も書きません。必要なのは、用意した文章をファイルに貼り付けることだけです。
この記事で手に入るもの
- 一度設定すれば、毎回の説明がいらなくなる仕組み
- AIの書いた内容を、別のAIに事実確認させる方法
- 次の日も、続きから再開できる引き継ぎメモの書き方
- そのまま貼るだけの設定ファイル一式
なぜ今、ハーネスなのか
少し前までのAIは、質問して答えをもらう「一問一答」の道具でした。それなら、職場がなくても困りません。
でも今のClaude Codeは、何十分も、ときには何時間も続けて仕事ができます。資料を読み、下書きを書き、確認し、保存する。仕事が長くなるほど、途中で迷ったり、前提を忘れたりする場面が増えていきます。
Anthropic自身も、長く動くAIの仕事では、必要な情報だけを渡すことや、外にメモを残して引き継ぐことが大事だと説明しています。つまり、AIがもっと賢くなるのを待つより、AIが働く環境を整えた方が早いのです。
一度作った職場は、次の仕事でもそのまま使えます。テーマと資料を入れ替えるだけで、同じ手順、同じ確認役、同じ報告の形で仕事が返ってくる。ここがハーネスの一番の魅力です。
ハーネスってなに?
ハーネスは、もともと馬に付ける「馬具」のことです。どんなに速い馬も、手綱や鞍がなければ、狙った方向にはまっすぐ走れません。
AIも同じです。Opus 5.5はとても賢いですが、ルールも、手順も、確認役も、ゴールも決まっていない状態では、どこかで迷ったり止まったりします。
そこで、AIの周りに7つの仕掛けを付けます。新人社員を迎えるときの職場づくりにたとえると、分かりやすくなります。
7つ全部を一度にそろえる必要はありません。記事の後半で「まずはこの2つから」という始め方も紹介します。

準備:作業用のフォルダを3つ作る
この記事では、例として「X記事を書いて、事実確認まで済ませる」仕事をAIに任せます。まずは、作業する場所にフォルダを3つ作ってください。
- sources:参考にする資料を入れる場所(資料棚)
- drafts:AIが書いた下書きを置く場所(作業机)
- published:完成して公開したものを置く場所(金庫)
Claude Codeに「sources、drafts、publishedの3つのフォルダを作って」と頼めば、それだけで用意してくれます。
仕掛け1:就業規則を書く(CLAUDE.md)
新人に毎回「保存先はここ」「出典は必ず書いて」と言い直すのは大変です。だから最初に、どの仕事にも共通するルールを「就業規則」として書いておきます。
Claude Codeでは、作業フォルダの一番上に置く「CLAUDE.md」というファイルが、この就業規則になります。Claude Codeは、このファイルを毎回読み込んでから仕事を始めます。
次の内容を、CLAUDE.mdに貼り付けてください。
プロジェクトのルール
参考資料は sources/ に、作業中のファイルは drafts/ に置く。
完成したファイルは published/ に置く。
文章は日本語で、2文ごとに1段落にする。
技術的な内容は、公式の一次情報を出典にする。
出典のURLと、確認した日付を記録する。
集めた情報は、頼まれた仕事の根拠としてだけ使う。
決まったことと次にやることは progress.md に書く。
作業が終わったら、保存先と確認結果を報告する。
コツは、「いつでも通用するルール」だけを書くことです。「今週の締め切り」のような一時的なことは、ここではなく、その仕事の指示に書きます。
書いたルールは、Claude Codeで「/memory」と打つと確認できます。ルールが変わったら、ここを書き直すだけで、次から全部の仕事に反映されます。
もう1つ気をつけたいのが、「1回だけの好み」を規則にしないことです。たとえば、ある記事で「今回は硬めの文体で」と頼んだとしても、それを就業規則に書いてしまうと、全部の記事が硬くなってしまいます。
ずっと続けたい好みだと自分で確かめてから、規則に昇格させる。人間の職場でも、思いつきで就業規則を変えたりはしませんよね。
仕掛け2:業務マニュアルを作る(スキル)
X記事づくりのように何度もくり返す仕事には、だいたい決まった流れがあります。資料を読む、下書きを書く、確認する、保存する、の4つです。
この流れを「業務マニュアル」として保存しておくのが、スキルです。一度作れば、次からは一言で呼び出せます。
作業フォルダの中に「.claude/skills/write-draft/」というフォルダを作り、その中のSKILL.mdというファイルに、次の内容を貼り付けてください。
name: write-draft
description: 資料をもとに記事の下書きを作り、事実を確認する
テーマ:$ARGUMENTS
- sources/ の関連資料を読み、出典のリンクを開く。
- 構成を作ってから、下書きを drafts/article.md に保存する。
- evidence-reviewer に、事実の確認を頼む。
- 誤りを直し、確認できなかった内容には印を付ける。
- 確認結果の表を drafts/checks.md に保存する。
- progress.md に、決めたこと、残った課題、次にやることを書く。
- 2つの保存先と、確認結果を報告する。
使うときは、「/write-draft」の後にテーマを入れるだけです。「$ARGUMENTS」のところに、入力したテーマがそのまま入ります。
/write-draft Claude Codeの新機能Modsの紹介
ポイントは、どの手順にも「目に見える結果」を決めていることです。「確認する」だけでは曖昧ですが、「確認結果の表を保存する」なら、終わったかどうかが一目で分かります。
何度か使ううちに「いつも日付を間違える」といった癖が見えてきたら、このマニュアルに1行足してください。職場の改善が、そのまま次の仕事に効いてきます。
仕掛け3:資料室の鍵を渡す(MCP)
資料がパソコンの中にあるなら、この仕掛けはなくても大丈夫です。でも、Notionなど外部のサービスに資料を置いているなら、そこへの鍵を渡す必要があります。
この鍵にあたるのが、MCPという仕組みです。たとえばNotionにつなぐなら、ターミナルで次の1行を実行します。
claude mcp add --transport http notion https://mcp.notion.com/mcp
Claude Codeを開いたら「/mcp」と打って、ログインと接続の状態を確認します。長い仕事を任せる前に、ページを1つ読み込ませて、ちゃんと中身が取れるかを試しておきましょう。
大事なのは、鍵を渡しすぎないことです。資料を読むだけなら、書き込みの権限は渡さない。使っていない接続は「/mcp」から止めておく。資料室の鍵は、必要な部屋の分だけ渡します。
資料の読み込みに失敗したときは、同じ頼み方を何度もくり返さないのがコツです。まずログインや権限の状態を確かめてから、もう一度試しましょう。
仕掛け4:立入禁止の札を立てる(権限)
新人にどれだけ任せても、金庫の中身だけは勝手に触らせたくないですよね。AIにも、触っていい場所と、触ってはいけない場所を先に決めておきます。
作業フォルダの「.claude/settings.json」というファイルに、次の内容を貼り付けてください。すでにファイルがある場合は、中身を足し合わせます。
{
"permissions": {
"deny": [
"Read(.env)",
"Read(.env.*)",
"Edit(published/\\)"
]
}
}
これで、パスワードなどの秘密情報が入りやすい「.env」というファイルは読めなくなり、完成品を置く「published」フォルダは編集できなくなります。設定したら「/permissions」と打って、ルールが効いているかを確認しましょう。
試しに、publishedフォルダにダミーのファイルを置いて、「このファイルを編集して」と頼んでみてください。断られれば成功です。
ただし、この札が効くのは、Claude Codeの標準のファイル編集機能に対してです。AIが自分でプログラムを書いて動かす場合まで、完全に防げるわけではありません。大事なファイルは、バックアップも取っておきましょう。
外に何かを送る操作、たとえばNotionへの書き込みやメールの送信は、送り先と中身を見てから承認するようにします。中身が変わったら、もう一度確認し直すのが鉄則です。
送信が途中で止まったように見えたときも、すぐにやり直さないでください。実は1回目が届いていて、やり直すと二重に送ってしまうことがあります。まず送り先を確認してから、次の手を決めましょう。
仕掛け5:校閲担当を置く(確認役のサブエージェント)
ここが、この記事で一番おすすめの仕掛けです。AIが書いた内容を、別のAIに事実確認させます。
書いた本人に「間違いはない?」と聞いても、自分の書いたものには甘くなりがちです。だから、出版社の校閲部のように、書く人とは別に確かめる人を置きます。
「.claude/agents/evidence-reviewer.md」というファイルを作り、次の内容を貼り付けてください。
name: evidence-reviewer
description: 下書きの事実を、一次情報と照らして確認する
tools: Read, Grep, Glob, WebSearch, WebFetch
effort: high
渡された下書きと、その資料を読む。
事実についての記述を、開いた一次情報と照らして確認する。
結果を「記述/判定/出典URL/必要な修正」の表で返す。
判定は「正しい」「誤り」「未確認」のどれかにする。
未確認の場合は、足りない証拠が何かを書く。
この校閲担当には、資料を読む道具と調べる道具だけを渡しています。下書きを直すのは、あくまで書き手のAIの仕事です。
返ってくる表は、たとえばこんな形になります。
記述:Modsは10月2日に発表された
判定:正しい
出典:(公式発表のURL)
必要な修正:なし
記述:Modsは無料プランでも使える
判定:未確認
足りない証拠:プランごとの対応を書いた公式情報
「未確認」が残ったら、自分で調べるか、記事に「未確認」と分かる形で残します。自信満々の報告より、「ここは分からなかった」と言ってくれる報告の方が、ずっと役に立ちます。
修正が入ったら、その前後の文も読み直してください。1か所を直したことで、段落全体の意味が変わってしまうことがあるからです。
そしてもう1つ。会話の中の「確認しました」という報告ではなく、実際に保存されたファイルを開いて確かめること。最終的に公開されるのは、会話ではなくファイルの方です。
仕掛け6:担当ごとに本気度を変える(effort)
effortは、AIがどれくらい深く考えるかの設定です。全部を最高にすると時間も利用枠も大きく使うので、担当ごとに使い分けます。
書き手のメインのAIは、標準の「medium」で十分です。作業フォルダで、次のように起動します。
claude --model claude-opus-5-5 --effort medium
一方、事実確認の校閲担当は、さっきのファイルで「effort: high」にしてあります。確認役のファイルに書いたeffortは、メインの設定より優先されます。
つまり、「書く人は普通のペース、確認する人だけ念入りに」という職場が作れるわけです。起動したら、画面の上の方でOpus 5.5と設定が表示されているかを確認してください。
なお、指示文に「よく考えて」と書いても、この設定そのものは変わりません。考える量を変えたいときは、設定の方を変えましょう。
仕掛け7:納品の条件を決める(/goal)
最後の仕掛けが、「何ができたら完了か」を先に決めることです。これがないと、AIは途中で止まって「続けますか?」と聞いてきたり、中途半端なところで「できました」と言ったりします。
Claude Codeの「/goal」は、完了の条件を決めておくと、条件を満たすまでAIが自分で仕事を続けてくれる機能です。しかも、条件を満たしたかどうかは、作業しているAIではなく、別のAIが毎回判定します。
sourcesフォルダに資料を入れたら、次の文を貼り付けてください。
/goal write-draft を使って、sources/ の資料から記事を作る。完了の条件は、drafts/article.md と drafts/checks.md が保存され、誤りが直り、未確認の内容に印が付き、保存先と確認結果が会話に表示されていること。12ターンたっても条件を満たさない場合は、止まって原因を報告すること。
ここで1つ知っておきたいのは、判定役のAIは会話に出てきた内容だけを見て判断する、ということです。だから「保存先と確認結果を会話に表示する」まで条件に入れておくと、判定がぶれにくくなります。
また、「12ターンで止まる」は、判定役のAIがこの文を読んで判断するものです。システムが回数を数えて強制的に止める仕組みではないので、絶対の上限として頼りすぎないでください。途中でやめたいときは「/goal clear」で解除できます。
通しで1回動かしてみる
7つの仕掛けがそろったら、実際に1回動かしてみましょう。まず、sourcesフォルダに「task.md」という指示書を入れます。
テーマ:[記事にしたいテーマ]
読者:[誰に向けた記事か]
成果物:実践的な手順と公式の出典が入った記事
合格の条件:必要な話題がそろい、事実が確認され、未確認の内容に印があり、下書きと確認表が保存されていること
制約:[文字数、文体、扱わない話題]
次に、仕掛け6のコマンドでClaude Codeを起動します。仕事を任せる前に、次の3つを打って、準備ができているかを確かめておくと安心です。
- /context:読み込まれたルールを確認する
- /agents:校閲担当がいるかを確認する
- /permissions:立入禁止の札が効いているかを確認する
準備ができたら、仕掛け7の「/goal」を貼り付けて任せます。終わったら、drafts/article.md、drafts/checks.md、progress.mdの3つができているはずです。
最後は、必ず自分の目で確かめてください。下書きを開いて、確認表の出典をいくつか実際に開き、本当にその内容が書いてあるかを見ます。
校閲担当が見つからないときは、ファイルの名前と、先頭の「name」「description」の書き方を見直してみてください。
次の日も、続きから再開できる
長い仕事は、1日で終わらないこともあります。そんなときに効くのが、「progress.md」という引き継ぎメモです。
人間の職場でも、休み明けに引き継ぎメモがあれば、すぐに仕事に戻れますよね。AIにも、区切りのいいところで次の形のメモを残させます。
仕事:[今のテーマ]
成果物:[下書きと確認表の保存先]
終わったこと:[完了した工程と確認]
決めたこと:[決定事項とその根拠]
残った課題:[足りない証拠や詰まっている点]
次にやること:[続きの具体的な一歩]
次の日に新しく始めるときは、同じ作業フォルダで、次の文を貼り付けるだけです。
progress.md を読んで、書かれている下書きと確認表を確認してください。
「次にやること」から続けて、終わったら progress.md を更新してください。
もしAIが最初からやり直そうとしたら、メモに足りない情報があるサインです。どの決定や保存先が抜けていたかを、メモに書き足しましょう。
うまくいかないときの直し方
初めて動かすと、たいてい何か1つはつまずきます。よくあるつまずきと、直し方をまとめました。
「/write-draft」が出てこない
フォルダの場所と名前を確認してください。「.claude/skills/write-draft/SKILL.md」になっているか、ファイルの先頭の「---」で囲んだ部分が正しく書けているかを見ます。
校閲担当が呼ばれない
「/agents」で一覧に出てくるかを確認します。出てこない場合は、ファイルの「name」と「description」が正しく書けているかを見直してください。
次の日、AIが最初からやり直す
引き継ぎメモに、決めたことや保存先が足りていないサインです。何が抜けていたかを確かめて、メモに書き足しましょう。
「未確認」がやたらと多い
sourcesフォルダの資料が足りていない可能性があります。校閲担当が「足りない証拠」として挙げたものを見て、公式の資料を足してから、もう一度確認させてください。
途中で止まってしまう
完了の条件が曖昧なことが多いです。「いい感じの記事にする」ではなく、「この2つのファイルが保存されている」のように、見て確かめられる条件に書き直してみてください。
X記事以外にも、そのまま使える
この記事ではX記事を例にしましたが、仕組みは「資料を読んで、文章にして、確かめる」仕事なら何にでも使えます。書き換えるのは、フォルダの中身と、マニュアルの手順だけです。
会社の報告書
sourcesに会議のメモや数字の資料を入れ、マニュアルを「数字は資料と照らして確認する」「結論を最初に書く」に変えます。校閲担当は、数字の転記ミスを見つけてくれる心強い存在になります。
ブログの商品紹介記事
sourcesに商品の公式ページや仕様書を入れ、校閲担当に「価格やサイズなどの数字が公式と合っているか」を確認させます。商品紹介で一番怖い、スペックの書き間違いを減らせます。
調べもののまとめ
テーマを渡して、出典付きのまとめを作らせます。確認表があるので、どの情報がどの出典から来ているかが後から追えるようになります。
ハーネスがある1日の流れ
ここまでの仕組みがそろうと、仕事の進み方はたとえばこう変わります。
朝、sourcesに資料を入れて、task.mdにテーマと合格の条件を書きます。Claude Codeを起動して、「/goal」を貼り付けたら、あとは任せて別の仕事に移ります。
お昼過ぎ、下書きと確認表ができあがっています。「未確認」の印が付いたところだけを自分で調べて、必要なら資料を足します。
夕方、続きが残っていても、引き継ぎメモがあるので安心です。次の日は、メモを読ませる一言から、すぐに仕事を再開できます。
自分がやるのは、資料を渡すこと、合格の条件を決めること、最後に確かめることの3つだけ。毎回の説明や、同じ指示の打ち直しからは解放されます。
本当に効いているか、自分で測る
Opus 5.5の発表では、早期に試した企業の報告として、トークンの使用量が大きく減ったという話も出ていました。ただ、それはその企業の実験での数字です。
自分の職場で本当に効いているかは、自分で測るしかありません。測るのは、次の4つです。
- /usage で確認できる利用量(確認役ややり直しの分も含める)
- 自分が確認に使った時間
- 仕上がりに必要だった手直しの量
- 合格の条件を満たせたかどうか
AIがたくさん動いても、仕上がりを大きく直す必要があったら、その分の価値は下がります。設定を変えるときは、1つだけ変えて同じ仕事をもう一度やり、結果を比べるのが確実です。
全部やるのは大変、という人へ
ここまで読んで、「7つは多い」と感じた人もいると思います。大丈夫です。全部そろえなくても、次の2つだけで仕事の質は大きく変わります。
まずはこの2つ
- 仕掛け1の就業規則(CLAUDE.md):毎回の説明がいらなくなる
- 仕掛け5の校閲担当:もっともらしい間違いを減らせる
慣れてきたら、この3つ
- 仕掛け2の業務マニュアル:同じ指示を打たなくてよくなる
- 仕掛け7の納品の条件:途中で止まらなくなる
- 引き継ぎメモ:次の日も続きから再開できる
資料室の鍵(MCP)と立入禁止の札(権限)は、外部のサービスを使うようになったときや、大事なファイルを扱うようになったときに足せば十分です。
最新トピック:Claude Codeを「改造」できる時代へ
10月2日、Claude Codeの開発チームが新機能「Mods(モッド)」を発表しました。まずは公式の動画で、実際の動きを見てみてください。
https://x.com/ClaudeDevs/status/2105721434807083061
Modsは、Claude Codeの動き方や画面を、自分好みに改造できる仕組みです。「こういう機能が欲しい」とClaudeに話すだけで、作ってもらうこともできます。
公式の動画では、作業中の会話がどれくらい埋まっているかを天気予報のように表示する例も紹介されています。長い仕事を任せるときに「そろそろ限界かも」が目で見えるのは、ハーネスとの相性も抜群です。
ハーネスの7つの仕掛けが「職場のルールづくり」だとすれば、Modsは「職場そのもののリフォーム」に近いものです。まず試すなら、標準で入っている「You should know」がおすすめです。
これは、Claudeの出力から、見落としやすい大事な情報を拾って知らせてくれる機能です。有効にするのは、次の1行だけです。
/plugin enable cc-plugin-you-should-know@builtin
ただし、ModsはClaude Codeと同じ権限で、あなたのパソコンにアクセスできます。知らない人が作ったModは入れず、公式や信頼できる配布元のものだけを使ってください。
設定がそろったかの最終チェック
最後に、7つの仕掛けがそろっているかを確認するチェックリストです。上から順に、できたものに印を付けていってください。
- 作業フォルダに sources、drafts、published の3つがある
- CLAUDE.md に、いつでも通用するルールだけが書いてある
- 「/write-draft テーマ」で業務マニュアルが動く
- 外部の資料を使うなら、「/mcp」で接続できている
- published フォルダの編集が断られる
- 「/agents」で校閲担当が見える
- 起動時に、Opus 5.5と考える量の設定が表示される
- 「/goal」の完了条件が、見て確かめられる形で書けている
- progress.md に、次にやることが書いてある
全部に印が付いたら、あなたのAIの職場は完成です。あとはテーマと資料を入れ替えるだけで、何度でも同じ品質の仕事を任せられます。
よくある質問
Q. プログラミングができなくても使えますか?
使えます。この記事の設定は、すべて貼り付けるだけで完成します。分からないところは、Claude Codeに「この設定を作って」と頼めば、ファイルの作成まで手伝ってくれます。
Q. X記事以外の仕事にも使えますか?
使えます。仕組みはそのままで、フォルダの名前や手順を自分の仕事に合わせて書き換えるだけです。報告書、提案書、調査のまとめなど、資料を読んで文章にする仕事なら、ほとんど同じ形で応用できます。
Q. 設定を間違えたら、元に戻せますか?
「/rewind」で、Claude Codeが行ったファイルの編集を戻せる場合があります。ただし、すべての変更が戻せるわけではないので、大事なファイルはバックアップを取ってから始めてください。
Q. 毎回Opus 5.5を使わないとダメですか?
そんなことはありません。この仕組みはモデルに関係なく使えます。まずは手元のモデルで試し、長い仕事や難しい確認が必要なときにOpus 5.5を使う、という使い分けもおすすめです。
Q. 作った設定は、ほかの人と共有できますか?
できます。CLAUDE.mdや業務マニュアル、校閲担当の設定は、作業フォルダの中のファイルなので、フォルダごと渡せば同じ職場を再現できます。チームで同じルールを使えば、誰が頼んでも同じ品質の仕事が返ってくるようになります。
Q. パソコンにClaude Codeを入れるのが不安です
Claude Codeには、ターミナルで使う形のほかに、デスクトップアプリから使う方法もあります。まずは大事なファイルが入っていない、練習用のフォルダで始めると安心です。
まとめ:AIを賢くするより、働く職場を整える
Opus 5.5が途中で止まったり、忘れたり、間違えたりするのは、AIの能力の問題ではありませんでした。ルールも、手順も、確認役も、ゴールもない職場で働かされていたからです。
就業規則を書き、業務マニュアルを渡し、校閲担当を置き、納品の条件を決める。新人を迎える職場づくりと、やることは同じです。
そして一度作った職場は、次の仕事でもそのまま使えます。テーマと資料を入れ替えるだけで、同じ品質の仕事が何度でも返ってくるようになります。
まずは今日、CLAUDE.mdに就業規則を1つ書くところから始めてみてください。それが、あなただけのAIの職場づくりの第一歩です。
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