Claude Codeを使っている人の大半が、AIが作業前に必ず読むファイルを放置しています。
その名前が「CLAUDE.md」。
Anthropicの公式ドキュメントには、はっきり書いてあります。フォルダ内にCLAUDE.mdがあれば、Claude Codeは作業を始める前に必ずそれを読み込む。こちらが頼まなくても、です。
つまり、ここに何を書くかでAIの初動は100%変わります。プロンプトは毎回手で打ち直すもの。CLAUDE.mdは一度書けば、すべての会話に効きます。
レバレッジが段違いです。
逆に言えば、ここを整えていない限り、どれだけプロンプトを磨いても恩恵はほぼゼロです。毎回ズレる。毎回前提を説明し直す。同じ作業なのに日によって出来が違う。原因はモデルでもプロンプト力でもありません。
今回は、CLAUDE.mdに「何を、どう書くか」を、コピペできる実例つきで全公開します。
性能が出ない人のCLAUDE.mdは、ただの「メモ」
正直に言います。最初はうまくいっていませんでした。
X上で一時期「フォルダの中身が大事」「CLAUDE.mdが大事」という記事が大量に出ていました。それを見て、フォルダを開いてみた。
中身は、めちゃくちゃでした。
何がどこにあるか分からない。同じようなデータがあちこちに散らばっている。AIがナレッジを見つけられず、出力するたびに思った答えが返ってこない。
CLAUDE.mdも同じでした。何をどこに保存するかのルールが詰めきれていない。そもそもCLAUDE.mdが何か分かっていなかった。だから思いついた指示を、ひたすら上から追加していました。
結果、300行から400行。200行をゆうに超えていました。
Claude.mdは多くとも200行に抑えることが推奨されています。
長すぎるCLAUDE.mdは、AIにとって「どれが重要か分からない長文」になります。
これだとAIは毎回ファイル全体を読み直して「で、今回の作業はどれに当てはまる?」と推測します。推測が入る、ということはブレるということ。当然です。
CLAUDE.mdは「メモ帳」ではありません。AIが毎回参照する「判断の地図」です。ここの認識を変えるだけで、半分は勝ちです。
CLAUDE.mdに書くのは、この5つだけ
盛らなくていい。強い司令塔には、例外なくこの5つが入っています。
- ① 最優先ルール:出力前に必ず従わせる先頭の宣言
- ② キーワード→置き場のルーティング表:どの仕事をどこに置くか
- ③ 置き場の決定木:表にないものをどう判断するか
- ④ タスクの扱い方:やることをどこにどう残すか
- ⑤ 機密情報の扱い:外に出してはいけないものの線引き
この5つが揃うと、AIは「推測」をやめて「参照」で動き出します。ブレの根っこが消えます。
ここから、1つずつ実物の書き方を見せていきます。
設定① 先頭に「最優先ルール」を宣言する
いちばん上に書くのは、AIの初動を固定する宣言。「考える前に、まず下のルールに従え」と最初に釘を刺します。
▼ 書き方の例
最優先:何かを出力・保存する前に、必ず下のルールを確認してから動く 置き場は、下の「キーワード表」と「決定木」で必ず1つに決める 決まらないときは、勝手に進めず質問する
これを先頭に置くだけで、AIは「とりあえず手を動かす」をやめます。毎回ルールを確認してから動くようになる。スタート地点を固定する、ということです。
設定② 「キーワード → 置き場」の対応表を入れる
次に効くのが、仕事の振り分け表。「こういう依頼が来たら、ここに置く・ここを見る」をキーワードで紐づけます。
▼ 書き方の例
キーワード → 置き場所 ・ブログ・記事 → 発信/ブログ/ ・経費・領収書 → 経理/証憑/ ・議事録・MTGメモ → 記録/議事録/
ポイントは、自分が普段つかう言葉でそのまま書くこと。AIは表に載っている言葉を見て、迷わず置き場を選べます。
振り分けの軸は「事業」ではなく「機能(やること)」で切るのがコツ。事業や商品が増えても、この表が崩れません。
設定③ 迷ったら辿る「決定木」を載せる ← ここが一番効く
5つの中で、いちばん効果がデカいのがこれです。表に載っていない、判断に迷うものをどう捌くか。
人もAIも、迷うから止まる。迷うからブレる。だったら、迷う余地そのものを消せばいい。上から順にYES/NOで辿らせます。
▼ 書き方の例
保存する前に、上から順に辿る Q1. 機密情報(APIキー・パスワード)か? → YES:.env へ。終了 Q2. 外部から落としただけの未加工データか? → YES:素材/ へ Q3. どの仕事か? → 発信/販売/経理/記録 のどれかへ → 最後まで1つに決まらなければ、勝手に進めず、2問だけ質問する
では、決定木を入れる前と後で、挙動がどう変わるのか。具体的に2つです。
変化1:同じ依頼に、毎回同じ動きをする。
Claude Codeは確率で動きます。会話が変わると前回を覚えていません。だから決定木がないと、同じ「議事録を保存して」でもブレます。
決定木なし:
- 1回目 → ミーティング/ に保存
- 2回目 → メモ/議事録/
- 3回目 → なぜか素材フォルダに
決定木あり:
- 毎回 Q1→Q2→Q3 と同じ道を辿る → 必ず同じ場所
挙動が「確率的なゆらぎ」から「決まった手順」に変わります。再現性が出る、ということは積み上げられるということです。
変化2:迷ったとき、自信満々で間違えなくなる。
AIのいちばん怖い挙動は「確信ありげに間違える」こと。録画データと、その録画から作った議事録を、同じ場所に放り込むようなやつです。
- 推測で強行 → ❌
- 手を止めて2問だけ確認 → ✓
最後の1行が、地味に効きます。「決まらなければ突っ走らず、聞け」と書いておくだけで、的外れな成果物の量産が構造的に減ります。
賢いAIほど、自由にさせるより「型」を渡したほうが性能が出ます。
設定④⑤ タスクの扱い方と、機密の扱い
残り2つ。短くていい。でも、必ず書きます。
④ タスクは「どこに、どう残すか」を固定する。これがないと、やることが会話のたびに散らかります。
▼ 書き方の例
タスクの扱い方 ・やることは「タスク.md」1ファイルにまとめる ・終わったら消さず「完了」へ移し、結果を1行だけ残す
⑤ 機密情報は、線引きをハッキリ書く。ここは事故防止の生命線です。
▼ 書き方の例
機密情報 ・APIキー/パスワードは .env だけに書く ・チャット・コード・記録には、絶対に貼らない
この2つで、タスクが散らからず、出してはいけないものが外に出ない。守りの2枚として効きます。
CLAUDE.mdは「200行以内」。あふれたら別ファイルに逃がす
全部CLAUDE.mdに書くなら、どんどん長くなる。そう気づいた人もいるはずです。
そのとおり。ここが大事です。CLAUDE.mdは、長くしすぎると逆に効かなくなります。AIは毎回これを頭から最後まで読むため、長すぎると「どれが重要か」が薄まる。
目安は、200行以内です。
収まらないときは、細かいルールを別ファイル(たとえば「ルール詳細.md」)に逃がす。そしてCLAUDE.mdの先頭で、「いつ読むか」を指示します。
▼ 書き方の例(先頭の宣言に、1行足すだけ)
最優先:出力・保存の前に、必ず下のルールに従う ブログを書くときだけ「ルール詳細.md」も読む
ここがコツで、「必ず読む」ではなく「◯◯のときだけ読む」と条件をつけます。こうすると、AIは関係ない作業ではそのファイルを開かず、必要なときだけ「CLAUDE.md → ルール詳細.md」と読みにいきます。
だから本体は薄いまま、細かいルールはいくらでも足せる。使う分だけ呼び出す形にするのがポイントです。
CLAUDE.mdは「入口と司令塔」、詳細は呼び出し式の別ファイル。この役割分担を覚えておくと、ルールがどれだけ増えても破綻しません。
正直に言うと、一撃で別物にはならない
ここは正直なところを書きます。
300〜400行のぐちゃぐちゃを、5つのブロックで整理し直した。その後、最初に体感したのは「劇的な変化」ではありませんでした。
まず、迷わなくなった。それだけです。
一撃で世界が変わることはありません。じわじわ効いてくる。同じ依頼に同じ動きを返し、的外れが減り、ナレッジが積み上がっていく。気づけば、別物のように動いている。そういう効き方です。
派手な魔法を期待すると裏切られます。でも、再現性は確実に積み上がります。
まとめ・全部やるのは面倒という方へ
むずかしく考えなくていい。今日やることは、自分のCLAUDE.mdを1枚開く(なければ作る)。それだけです。
全部やるのは面倒、という方へ。優先順位を時間つきで出します。
- まず5分:③決定木を3問だけ書く(効果がいちばんデカい)
- +7分:①最優先ルールと②ルーティング表を足す
- +3分:④タスクと⑤機密の線引きを足す
合計15分。これで①→②→③→④→⑤の順に並びます。200行を超えそうなら、細かいところは別ファイルに逃がして先頭から読ませる。それだけです。
盛らなくていい。整えるだけ。たったこれで、昨日まで使っていた同じClaude Codeが、別物みたいに動き出します。
Claude Codeの性能を上げたい人は、みんなプロンプトのテクニックを探しにいきます。でも本当のレバレッジは、もっと手前にある。AIが毎回いちばん最初に読む、たった1枚のファイルです。
上位5%と残り95%の差は、才能でもプロンプト力でもありません。CLAUDE.mdを1枚整えたか、放置したかだけです。
まずは、この記事の決定木3問をコピペするところから始めてみてください。
最後に
最後に、ひとつだけ白状させてください。
僕がふだん出しているスライド、全部AIに作らせています。手で作った1枚は、もうありません。

そして今日。それとまったく同じクオリティで作れるAIを、そのまま配ります。
ここまで読んでくれたあなたなら、もう気づいているはずです。この記事でずっと話してきたのは、結局ひとつのことだけでした。
「AIを迷わせない」。
AIがうまく動かないのは、能力が低いからじゃありません。迷っているからです。
文脈を渡す。指示を設計する。AIに考える余地を残さない。つまり、秘書として育てる。記事では、これをClaude Codeでやりました。
今から配るのは、ChatGPTのGPTsです。念のため言っておきます。本文はClaude Codeの話、これはChatGPTのGPTs。ツールは違います。
でも、根っこは同じです。必要なのは技術じゃない。AIを迷わせない設計だけ。
このGPTsは、その思想を「スライド作成」という1領域だけに、極限まで突き詰めた完成品です。文脈を設計する作業は、僕が全部終わらせてあります。
断言します。あなたがやるのは、テーマを打ち込むだけ。あとは、設計し尽くされたGPTsが、迷わずスライドを吐き出します。
このGPTsを初めて世に出した記事は、40万インプを記録しました。それだけの人が「これは違う」と反応した、ということです。
https://x.com/masaki_aihack/status/2068646555524223366
そして今だけ、期間限定で。このGPTsを含む「20個の特典」を、まとめて配っています。
受け取り方は、シンプルです。下のLINEオープンチャットに入るところからです。
正直に言います。このGPTsは、一発で完成したものじゃありません。50回以上失敗しました。1週間かけて、ようやく「これなら誰でも使える」というところまで持っていきました。その説明書を、今回そのまま配ります。
もう一度だけ、言わせてください。必要なのは、技術じゃありません。AIを迷わせない工夫だけです。
スライド作りで消耗するの、今日で終わりにしませんか?





