「Copilotが使えない」って言ってる人、今すぐこの設定やってください。
回答が長い。メールは堅い。議事録には担当者も期限もない。
結局、自分で直して「これなら自分でやった方が早い」で終わっていませんか。
でも、その手直し。
毎回やる必要がないものまで、繰り返しているかもしれません。
「日本語で、結論から、短く」
「メールの前置きはいらない」
「会議の要約には、決定事項・担当者・期限を入れて」
こうした指示の一部は、先に設定として登録できます。
しかも、設定する場所はチャットだけではありません。
Outlookにはメールの文体、Excelには数字の扱い、Teamsには会議の要約の型。それぞれに、毎回の手直しを減らすための設定があります。
難しいプロンプトを覚える前に、いつも直していることを、先に設定しておく。
この記事では、そのまま貼り付けて試せる設定文と、設定場所をまとめました。
全部やる必要はありません。まずは最初の3設定。
その後は、自分がよく使うアプリだけで十分です。
「使えない」と閉じる前に、いつもの仕事で1つ試してみてください。
対象と確認日
2026年10月5日時点のMicrosoft公式情報を確認しています。対象は、会社のアカウントで使う業務用Copilotです。
利用できる機能は、契約・会社の管理設定・アプリ・提供状況によって異なります。
手順は主にPCを想定し、設定名には探しやすいよう英語表記も添えています。設定文は実務向けの例です。
[部署・役割]などの部分は、自分の仕事に合わせて書き換えてください。
本題の前に、少しだけお知らせです。
ChatGPT・Claude・Copilotは、使い方を知っているだけで仕事の速さがかなり変わります。
無料オープンチャットでは、SNSでは書きにくい
・AIを使った業務時短
・仕事で使える具体的な活用法
・AI副業・マネタイズの実践例
をこれから発信していきます。
「質問するだけ」で止まっている人ほど、今のうちに参加しておくのがおすすめです。
それでは、本編をどうぞ↓↓↓
1.最初に知っておきたい。「設定する場所」は1つではない
最初のポイントは、共通の好みと、仕事ごとのルールを分けることです。
「日本語で答えてほしい」と「今月の報告書は、この資料を使ってほしい」は、別の指示です。
前者は普段の好み。後者は、その仕事だけの条件。
この違いを意識して、登録先を選びます。

毎回伝えていること
主な登録先
「結論から」「まず短く」
Copilot Chatのカスタム指示
「メールはこの文体で」
Outlookの下書き指示
「数字や日付は、この表記で」
Excelの個人設定
「この案件は、この資料・ルールで」
Notebooksの参照資料と指示
「定例作業は、この手順で」
対応アプリやCoworkのSkills
カスタム指示、アプリ専用の指示、案件ごとの指示は、それぞれ別の場所に用意されています。
Chatの共通指示を保存したから、すべてのアプリの作業まで同じようにそろうとは考えないでください。
まずは共通の好みを短く登録する。そのうえで、よく使う仕事に専用の設定を足していきます。
2.まずはここから。最初の3設定

設定① 毎回の「結論から、短く」を登録する
Copilotに質問するたびに、回答の書き方まで指定していませんか。
その部分は、カスタム指示にまとめます。
設定する場所
業務用Copilot Chatで、次の順番に開きます。
[…]→[Chat settings/チャット設定]→[Personalization/個人用設定]→[Custom instructions/カスタム指示]→[Edit instructions/指示の編集]
指示を入力して保存し、カスタム指示がオンになっていることを確認します。
コピペ用の設定文
1原則、日本語で回答してください。2最初に結論を示し、その後に理由と具体的な手順を続けてください。3簡単な質問には短く、複雑な質問には必要な説明を省かずに回答してください。4事実・推測・提案を分けてください。5確認できない数字、日付、出典は作らず、不明と伝えてください。6重要な前提が不足する場合は、その不足を明示してください。7文章の作成を依頼した場合は、説明より先に、そのまま使える完成文を示してください。
ポイントは、短くしてほしい場面と、説明が必要な場面を分けることです。
「必ず100文字以内」と固定すると、検討に必要な説明まで削られるかもしれません。
まずは「結論を先に」「簡単な質問には短く」程度から試してください。
保存したら、こう試す
新しいチャットで、普段使う質問を1つ送ります。
1上司に業務改善を提案するとき、最初に整理すべきことを教えて。
ここでは、あえて「結論から」「日本語で」と書きません。
希望した順番で返るか。長さは適切か。まずは、その2点を見てください。
注意点
共通指示には、案件ごとの機密情報や今月だけの条件を詰め込まないことをおすすめします。
また、「情報を作らない」と書いても、誤回答を完全には防げません。
生成された数字や事実は、引き続き出典と照合してください。
減らしたいのは質問そのものではなく、毎回付け足している「回答の書き方の説明」です。
設定② 自分の仕事を毎回説明し直す手間を減らす
「私は営業企画を担当しています」
「毎月、部門の実績報告を作っています」
毎回この自己紹介から始めているなら、保存メモリを確認します。
Copilotには、担当業務や好みなどを記憶し、その後の回答に利用する機能があります。
チャットで、特定の情報を覚えておくよう依頼することもできます。
ただし、何でも覚えさせるのではありません。
保存を検討する情報
その都度、資料で渡す情報
担当業務の大まかな範囲
今月の実績
頻繁に行う作業
最新の予算や目標
継続して使う用語の意味
案件の進捗や未確定情報
文章や説明の好み
顧客別・案件別の詳細
判断基準は、来月もそのまま使える前提かどうかです。
設定する場所
[…]→[Chat settings]→[Personalization]→[Saved memories/保存されたメモリ]→[Manage saved memories/保存メモリの管理]
保存内容を読み、間違っているもの、古くなったもの、不要なものを削除します。
覚えてもらう文章の例
会社のルールに反しない範囲で、必要な部分だけ使ってください。
1今後の回答に使う前提として、次の内容を覚えておいてください。2私は[部署・役割]を担当しています。3主な業務は、実績集計、会議資料の作成、社内外へのメール対応です。4提案をもらうときは、抽象的な説明だけでなく、5「何をするか」「何を確認するか」が分かる形を好みます。6月ごとの実績や案件の進捗は変わるため、7過去の会話の数字を最新の情報として扱わないでください。
保存通知が出たら、管理画面に戻り、意図した内容になっているか確認します。
見落としやすい注意点
メモリをオフにすることと、保存済みのメモリを削除することは別です。
オフにしただけでは、すでに保存されたメモリは自動削除されません。
不要なものは、管理画面から削除します。
また、保存メモリとは別に、チャット履歴や仕事上の情報に基づく個人化もあります。
「保存メモリを消したのに、以前の情報が回答に出てくる」と感じたら、そちらも確認してください。
メモリは、単にオンにする設定ではありません。
正しい前提だけが残っているかを確認する設定です。
設定③ 社内の話なのに、一般論が返る状態を見直す
「この案件の課題を教えて」と聞いたのに、
「関係者との連携を強化しましょう」
「定期的に進捗を確認しましょう」
そんな一般論ばかり返ってくる。
このときは、質問の書き方だけでなく、何を参照できる状態で聞いているかを確認してください。
業務用Copilot Chatでは、Work IQによる仕事の情報の参照と、公開Webの検索を分けて管理できます。
Work IQは、ここでは「社内のメール・会議・資料などを参照する仕組み」と考えてください。

やりたい仕事
主に参照させたいもの
社内案件の経緯を調べる
関連するメール、会議、チャット、資料
最新の業界動向を調べる
公開Web
今月の実績を報告する
今回指定した実績資料
社内実績と市場の変化を比較する
指定資料と公開Webを分けて参照
社内情報の参照を確認する
Copilot Chatの入力欄で、
[+/Add and manage sources]→[Change data sources/データソースの変更]
を開きます。
Work IQや、使いたい情報源の状態を確認してください。
社内の仕事情報を広く参照する機能には、対象のCopilot契約が必要です。
Web検索を確認する
公開Webの検索は、次の場所から確認します。
[…]→[Chat settings]→[Personalization]→[Advanced/詳細設定]→[Web search/Web検索]
会社がWeb検索を禁止している場合は、本人の設定で有効にすることはできません。
ここで、見落としやすい注意があります。
データソースの[Turn off all]は、Web検索までオフにする操作ではありません。
公式には、Web検索を除くデータソースをオフにする操作として説明されています。
指定資料を中心に確認したいときは、Web検索の状態も別に見てください。
試すときは、資料を明示する
例えば、月次報告なら次のように依頼します。
1今回指定した実績ファイルを根拠に、2対象期間の実績、目標との差、確認が必要な点を整理してください。3数値には対象期間と単位を付けてください。4資料にない原因は断定せず、仮説として分けてください。5根拠にした資料名と該当箇所を示してください。
回答後は、本文中の引用や[Sources]から、実際の参照元を開いて確認します。
Work IQが使えない場合は?
社内のメールや会議などを広く参照する機能と、アップロードした資料を使う機能は、利用条件が異なります。
対象のCopilot Chatでは、追加のCopilotライセンスがなくても、アップロードしたファイルを使った質問ができます。
設定が表示されない場合は、会社で許可された方法で資料を添付・指定するところから始めてください。
「会社のことを分かっていない」と感じたら、まず「会社の何を見せているか」を確認する。
これが3つ目の設定です。
3.ここからは、よく使うアプリだけ設定する
すべて読む必要はありません。一番困っている仕事から選んでください。
困りごと
読む項目
メールの手直しが多い
設定④ Outlookの文体
重要なメールを探すのが大変
設定⑤ Outlookの優先度
集計のルールを毎回説明している
設定⑥ Excelの個人設定
議事録を毎回作り直している
設定⑦ Teamsの要約
案件の背景説明を繰り返している
設定⑧ Notebooks
資料の見た目や構成を毎回直している
設定⑨ PowerPoint
設定④ Outlook|メールの文体を先に決める
Copilotのメールを使うたびに、長い前置きや過剰な敬語を削っている。
それなら、生成するたびに直すのではなく、下書き専用の指示を登録します。
設定する場所
新しいOutlookの公式手順は、次のとおりです。
Copilotアイコン横のメニュー→[Settings]→[Draft Instructions/下書きの指示]
[Use custom instructions when drafting email]をオンにし、指示を入力して保存します。
利用には対象のライセンス・契約が必要です。
コピペ用の設定文
1ビジネスメールは、丁寧で自然な日本語にしてください。2短い挨拶の後、用件を早めに示してください。3長い前置き、過剰な敬語、同じ内容の繰り返しは避けてください。4依頼メールでは、相手にしてほしいことと期限を明確にしてください。5確認事項が複数ある場合は、項目を分けてください。6日付、金額、相手の名前、約束していない対応は勝手に補わず、7不足している場合は確認が必要な箇所として示してください。8署名は、こちらから指定した場合だけ作成してください。
同じ依頼で試す
1取引先に、見積書の確認をお願いするメールを作成してください。2回答期限:[年月日]3確認してほしいこと:金額と納期の2点
見るのは、前置きの長さ、依頼事項の分かりやすさ、期限の位置です。
「ご多忙のところ大変恐縮ではございますが……」を何度も削っていた人は、その手直しが減るかを確認してください。
設定欄が表示されない環境では、同じ文章を下書き依頼に添えて試す方法もあります。
ただし、その場合は保存された設定ではなく、その依頼に渡す指示です。
文体の修正は減らしても、宛先・日付・金額・添付の確認は減らさない。
生成後の内容確認と必要な編集は、Microsoftの公式手順でも前提になっています。
設定⑤ Outlook|重要なメールの基準を教える
メールの重要度は、役職の高い人から届いたかどうかだけでは決まりません。
自分の返答が止まると仕事が進まないメール。期限が近い承認依頼。担当案件のトラブル。
こうした基準を、Prioritize/受信トレイの優先順位付けに教えます。
設定する場所
対応するOutlookで、
[Settings]→[Copilot]→[Prioritize]
を確認します。
初めて有効にするときは、Copilotボタン横のメニューから[Prioritize]を選び、案内に沿って進めます。
利用開始には、高優先度の指示が少なくとも1つ必要です。
高優先度の入力例
次のような条件を、自分の業務に合わせて登録します。
13日以内に、私の回答・承認・作業が必要なメール。2担当案件の障害、苦情、納期変更に関するメール。3次の会議までに、私が判断や準備をする必要があるメール。
低優先度の入力例
1私の対応が不要な定期通知や広告。2参考情報だけの一斉配信。3ただし、私への具体的な依頼や期限が含まれる場合は、4低優先度にしない。
「重要」「広告」といった単語だけより、どんな内容なら重要なのかを短い文章で伝えるのが公式の案内に沿った使い方です。
設定後に知っておきたいこと
この機能は、設定後に届く新しいメールが対象です。
過去メールを一括で再判定するものではありません。
受信ルールで別フォルダーへ直接移されたメールなど、判定対象にならないものもあります。
条件を変更しても、すでに届いているメールがすべて再評価されるわけではありません。
最初の1週間程度は、普段の受信確認も続けながら、優先度が自分の感覚と合っているかを見てください。
「見落とさなくなる設定」ではなく、「どこから確認するかを決めやすくする設定」です。
設定⑥ Excel|数字・日付・空欄の扱いをそろえる
Excelで毎回、
「日付はこの形式で」
「空欄を勝手に埋めないで」
「計算結果だけでなく、数式も残して」
と伝えているなら、個人設定を使います。
設定する場所
ExcelのCopilotパネルで、
右上の[…]→[Personalization/個人設定]→指示を入力→[Save]
と進みます。
この設定はアカウントに保存され、次の依頼から適用されます。
自分が使う別のブックにも適用されますが、ブックそのものに保存される設定ではありません。共有相手にも自動では引き継がれません。
コピペ用の設定文
1集計結果には、対象期間と数値の単位を明示してください。2日付表示は原則 yyyy/mm/dd にしてください。3空欄、未入力、ゼロを区別し、4空欄を勝手にゼロへ置き換えないでください。5計算できる結果は、原則として確認可能な数式を残してください。6元データや既存の数式を変更する必要がある場合は、先に説明してください。7作業後は、変更したシート名とセル範囲、8追加した計算や処理を短く報告してください。
登録するのは、普段の表示や作業の好みです。
「今月は9月分を集計する」など、変わる条件は毎回の依頼で指定してください。
最初は、原本ではなくコピーで試す
試作用のコピーを開き、集計を1つ依頼します。
1この表から、部門別の実績合計を新しいシートにまとめてください。2集計前に、対象期間、単位、空欄の意味を確認してください。3元データは変更しないでください。
出力後は、合計が元データと一致するか。空欄の扱いは適切か。数式や変更箇所が確認できるかを見ます。
勝手に編集されるのが不安なら、モードも確認
対応するExcelでは、直接編集するモードのほかに、計画を検討する[Plan]、ブックを変更せず分析や回答をする[Chat only]があります。
まず相談だけしたいときは、編集しないモードを選ぶ方法があります。
定例集計をさらに固定したい人向け
個人設定とは別に、ブック専用のRules/ルールと、繰り返し作業向けのSkills/作業手順があります。
Rulesは、ブック内の .RulesシートのA列にルールを置く仕組みです。
共有するとルールも一緒に渡せますが、完全なサポートは英語です。また、非表示の.Rulesシートは使われません。
ExcelのSkillsも、公式には英語のみの対応で、利用にはOfficeの表示言語を英語にする条件があります。
日本語環境の初心者が、最初から取り組む必須設定ではありません。
まずは、個人設定を入れて、コピーしたブックで1回試す。ここからで十分です。
設定⑦ Teams|会議後に使える要約の型を決める
会議の要約を読んでも、
「結局、誰が、いつまでに何をするの?」
が分からない。
そんなときは、記録の残し方と、要約の型をセットで見直します。

まず、会議後も参照できる状態にする
主催者は、会議オプションのCopilotに関する項目を確認します。
会議後も発言内容を使いたい場合は、[During and after the meeting/会議中および会議後]に相当する設定と、文字起こしが重要です。
「会議中のみ」で文字起こしを残さなかった場合、会議後に発言内容を同じようには参照できません。
参加者の立場で設定を変更できない場合は、主催者に確認してください。
文字起こしを開始し、言語を合わせる
会議中に、
[その他の操作]→[レコーディングと文字起こし]→[文字起こしの開始]
から開始します。
日本語の会議なら、発話言語も日本語にします。
文字起こしだけを開始することもでき、録画が必ずセットで必要なわけではありません。実施は、社内ルールと主催者の設定に従ってください。
要約テンプレートを保存する
対応環境では、会議後に、
会議チャット→[Recap/まとめ]→[Custom summary/カスタム要約]→[Create template/テンプレートの作成]
と進みます。
要約の形式を入力し、プレビューを確認して、[Save and Apply/保存して適用]から名前を付けて保存します。
コピペ用の要約テンプレート
1会議内容を、次の順番で整理してください。21. 決定事項3正式に決まったことを記載してください。42. アクション5「やること/担当者/期限」の表にしてください。6記録で確認できない担当者や期限は「未定」と記載してください。73. 未決事項8決まっていないことと、追加で確認する内容を記載してください。94. 主な論点10意見が分かれた点と、その理由を短く整理してください。11提案段階の話を決定事項にしないでください。12聞き取れない固有名詞や数字は、推測で確定せず確認事項にしてください。
テンプレート名は「定例会議・決定事項と担当期限」など、用途が分かる名前にします。
定例会議のシリーズでは、保存した要約形式が次回以降にも引き継がれます。
最後に、発言内容と照合する
特に確認したいのは、次のような変化です。
「検討する」が「実施する」になっていないか。
「来週を目安に」が「来週金曜日まで」になっていないか。
発言していない人が、担当者にされていないか。
Custom summaryが表示されない場合でも、会議後のCopilotが利用できれば、同じ文章を要約の依頼に使えます。
ただし、それはテンプレート登録とは別の使い方です。
議事録で減らしたいのは、読む時間だけではありません。「誰が何をするか」を作り直す時間です。
設定⑧ Notebooks|案件の資料とルールをまとめる
月次報告を作るたびに、実績表を添付して、集計ルールを説明して、前回の報告書を渡している。
こうした仕事は、案件ごとのNotebooksにまとめる方法があります。
Notebooksは、関連する資料などを集め、その内容を使って回答や下書きを作る作業場所です。
対象のCopilot Chatユーザーも利用できますが、作成にはOneDriveまたはSharePointのサービスプランが必要で、使える情報源には契約による違いがあります。
例:「月次実績報告」のノートブックを作る
業務用Copilotの[Notebooks]から新しいノートブックを作ります。
まず選ぶ資料は、今回の実績表、集計ルール、前回の報告書、対策の決定メモなどです。
最初から部署の全資料を入れるより、今回の報告に必要なものを選ぶことをおすすめします。
参照対象になるのは、追加した場所やファイルのうち、自分がアクセスできる内容です。
追加していない社内情報まで、何でも自動的に集める仕組みではありません。
案件専用の指示を登録する
Copilotアプリでノートブックを開き、
右上の[…]→[Instructions/指示]
から登録します。OneNoteで開く場合は、ノートブック名の横のメニューに[Copilot instructions]があります。
コピペ用の設定文
1このノートブックは、月次実績報告の作成に使います。2報告は「実績/目標との差/確認できた要因/次の対応」の順にしてください。3今回の対象期間の実績資料を、数値の根拠にしてください。4前回の報告書は構成の参考とし、5過去の数値を今回の実績として使わないでください。6資料にない原因は、仮説として分けてください。7数値には対象期間、単位、参照した資料名を付けてください。8資料同士で数字や条件が異なる場合は、9勝手に一方を採用せず、相違点を示してください。
登録後は、同じノートブック内で次のように依頼します。
1今回の対象期間について、月次実績報告の下書きを作成してください。2最初に、数値の根拠にする資料と対象期間を示してください。
翌月になったら、資料を見直す
「最新版」という名前だけでは、何月の資料か分からなくなります。
「2026年10月実績・確定版」など、期間と状態が分かる名前にするのがおすすめです。
前月の資料を残す場合は、「比較用」「構成の参考用」など、使い道を明確にしてください。
共有する場合は、ノートブックだけでなく、参照資料の共有権限も確認します。
共有操作がリンク先ファイルへの招待に関わる場合があるため、「自分だけの作業場所」のつもりで追加した資料がないか、先に見直してください。
共通カスタム指示は「自分の好み」。Notebooksの指示は「この仕事の約束事」。
この分け方にすると、全案件の事情を1つの共通設定に詰め込まずに済みます。
設定⑨ PowerPoint|資料の「見た目」と「作り方」を分けて渡す
「会社の資料っぽくして」と頼んだのに、色も構成も違う。
このときは、見た目の見本と、作業の手順を分けるのがポイントです。

見た目は、会社のテンプレートから始める
会社指定のテンプレートがある場合は、それを開いてからCopilotで作成します。
ない場合は、無理に用意しなくても構いません。
テンプレートのレイアウト、テーマ、代表的なサンプルスライドなどは、会社の見た目に合わせた資料作成の手がかりになります。
ただし、ここに落とし穴があります。
テンプレートの入力枠に「必ず結論を先に」と書いても、その文字が作業指示になるわけではありません。
Microsoftは、プレースホルダーと呼ばれる文字や画像の入力枠について、その中の文字は作業指示として扱わないと案内しています。
つまり、
見た目はテンプレート。作り方はプロンプトやSkill。
と分けます。
繰り返す作り方は、Skillにする
Skillは、繰り返す作業の手順を保存しておく仕組みです。
対応するPowerPointでは、
Copilot入力欄の[+]→[Choose skills]→[Manage skills]→[Add skill]
から、独自のSkillを追加できます。フォームへの貼り付けや、Skillファイルのアップロードに対応しています。
例えば、毎月の報告資料を確認するSkillなら、次のようにします。
1---2name: monthly-report-check3description: 月次報告資料の構成、数値の表記、判断事項を確認するときに使う。4---5# 月次報告資料の確認61. この資料で誰に何を判断してもらうかを確認する。72. 結論、実績、要因、対応策、判断してほしいことの流れを確認する。83. 数字に対象期間、単位、出典があるか確認する。94. 事実と仮説が混ざっていないか確認する。105. 対応策に担当者と期限があるか確認する。116. 不明な情報は補わず、確認事項として示す。127. 最初は資料を変更せず、修正候補をスライド番号付きで示す。
これはSkillの内容例です。ファイルとして管理する場合は、所定のフォルダーとSKILL.mdの形式に合わせます。
保存後は[Choose skills]から該当するSkillを選び、次のように依頼します。
1この資料の修正候補を示してください。2まだスライドは変更しないでください。
Skillが使えない環境では、手順部分をその都度プロンプトに貼って試せます。
会社でBrand kitが用意されている場合は、Copilotパネルの[+]→[Select brand]から選択できます。
これは、承認済みのテンプレート、色、フォント、素材を使うための設定です。
「会社っぽい資料にして」だけで済ませず、見た目と作業手順を別々に渡す。
これがPowerPointの設定で押さえたいポイントです。
4.さらに任せたい人へ。Coworkは「手順」と「権限」を設定する
ここからは応用編です。全員の必須設定ではありません。
Coworkの公式の開始要件には、対象のCopilotライセンス、環境での有効化、従量課金の有効化などが挙げられています。
使える範囲と費用は、会社の担当者に確認してください。
設定するのは、主に次の4つです。

Preferences|仕事の基本ルール
Cowork→[Customize]→[Preferences]
ここには、普段の仕事に使う基本指示を登録します。
毎回の作業に使われるため、長すぎる指示や矛盾した指示を避け、共通事項に絞ります。
1作業を始める前に、目的、使う資料、成果物を短く確認してください。2原本を直接変更する前に、その必要性を説明してください。3成果物の保存先とファイル名を明示してください。4メール送信、外部共有、既存ファイルの変更は、5実行内容を示して確認を求めてください。6完了時は、作成物、変更点、未確認事項を報告してください。
これは作業方針を伝える文章です。権限管理の代わりにするものではありません。
Skills|毎回同じ作業の手順
[Customize]→[Skills]→[Add]/[Create new]
から、案内に沿ってSkillを作れます。
例えば、次のように依頼します。
1「週次報告の下書き作成」というSkillを作ってください。2指定した進捗資料から、3今週完了したこと、遅れていること、来週の予定、4上司に判断してほしいことを整理します。5事実と見込みを分け、資料にない情報は補いません。6最終成果物は確認用の下書きとし、7メール送信や共有は行いません。
おすすめは、手動で何度か試して、必要な手順が固まってからSkillにすることです。
曖昧な手順を保存するより、「この順番なら使える」と確認できた手順を残します。
Permissions|何を承認したかを確認する
送信や予定作成などの操作では、実行内容を見て承認します。
特に、[Always allow]や「今後確認しない」に相当する操作は、現在のセッション内の承認として説明されています。
永久にすべての操作を許可する設定と混同しないでください。
承認内容は、サイドパネルの[Permissions]で確認・取り消しができます。
また、既存のクラウドファイルを編集すると、その共有ファイル自体に変更が保存される場合があります。
試す段階では、先にコピーを作ることをおすすめします。
自動実行|確認済みの仕事だけ定期化する
繰り返し実行したい場合は、作業内容と頻度を伝えます。
スケジュールは[Automations]などから管理できます。
1毎週金曜日の16時、日本時間に、2この週次報告の下書き作成を実行してください。3対象期間は、その週の月曜日から実行時点までです。4成果物は私の確認用とし、5メール送信や共有はしないでください。
登録時には、時刻、対象期間、保存先、必要な承認を確認します。
「一度できた仕事」と「毎週安心して回せる仕事」は別です。
なお、モデル選択に迷ったら、まずAutoを基準にして構いません。
Microsoftも、多くの場面ではAutoの利用を案内しています。
推論量は品質・速さ・費用のバランスに関わるため、常に最大にすることを目的にしないでください。
5.設定が見つからない・動かないときの確認順
設定が見つからなくても、「自分の操作が悪い」と決めつけないでください。
最初に、Copilotボタンの場所が変わっていないかを見ます。
Word・Excel・PowerPointでは、画面右下のボタンが案内されています。
以前のリボン上だけを探すと、見つからない場合があります。
それでも見つからない場合は、次の順番で確認します。
順番
確認すること
1
会社のアカウントでサインインしているか
2
必要なライセンスが、自分に割り当てられているか
3
対応するアプリ・バージョン・更新チャネルか
4
会社がその機能や接続を許可しているか
5
その環境への段階的な提供が始まっているか
利用条件は機能ごとに異なります。
本人が変更できない管理項目は、IT担当者に確認してください。
Outlookで下書き機能が使えない
新しいOutlookとWeb版では、プレーンテキスト形式のメールは[Draft with Copilot]の対象外です。
[設定]→[メール]→[作成と返信]
で、作成形式がHTMLか確認してください。
会社の指定がある場合は、そのルールを優先します。
Excelで編集が動かない
公式FAQでは、Copilotによる編集は、計算方法が[自動/Automatic]の場合にサポートされるとされています。
手動計算にしているブックは、変更による影響を確認したうえで見直してください。
デスクトップ版だけ使えない
対応する更新チャネル、つまりOfficeの更新方法になっているかを確認します。
会社管理のPCでは、自分で更新方式を変更せず、IT担当者に相談してください。
許可されていれば、Web版で使えるかを確認すると、原因を切り分ける手がかりになります。
会社の資料が参照されない
資料のアクセス権、保存場所、情報保護の設定を確認します。
ネットワークや情報保護の制限を勝手に外すのではなく、必要な資料を、許可された方法で使える状態か確認してください。
接続エクスペリエンスなどのプライバシー設定も、Copilotの利用可否に関わります。
IT担当者への確認文
「Copilotが使えません」だけではなく、次のように伝えると確認しやすくなります。
1[アプリ名]で[使いたい機能名]を利用したいのですが、2[表示されない/エラーになる]状態です。3会社アカウント:4アプリのバージョン:5試した操作:6表示されたメッセージ:7Web版でも同じか:8対象機能のライセンス割り当て、9管理設定、対応バージョン、提供状況をご確認いただけますか。
6.「神設定」でも、やらなくていいこと
ここまで読んでも、すべてを設定する必要はありません。
すべての機能をオンにしない。
使わない情報源や記憶機能まで有効にすることが、この記事の目的ではありません。
推論量を常に最大にしない。
短いメールの下書きと、複数資料を使った分析では、必要な作業が違います。
共通指示に、全案件の事情を詰め込まない。
毎回使う好みと、その案件だけの条件を分けます。
設定したから確認不要、と考えない。
欲しい形で出てきた文章ほど、数字や事実の確認を忘れないでください。
精度のために情報保護を外さない。
参照できない資料があるときは、正しい権限と会社のルールを確認します。
設定は、Copilotを万能にするためではありません。
自分の仕事に必要な前提を、毎回ゼロから伝えなくて済むようにするために使います。
個人設定や作業指示を使っても、出力の確認は必要です。
7.最後に。今日、1つ設定して同じ仕事で試す
今日やることは、1つです。
一番よく手直ししている仕事を選び、設定前後で同じ依頼を試してください。
メールの前置きを毎回削っているなら、Outlookの下書き指示。
議事録に担当者と期限を毎回足しているなら、Teamsの要約テンプレート。
案件の説明を毎回繰り返しているなら、Notebooks。
確認するのは、次の3点だけです。
- 必要な情報が入っているか。
- 数字や事実に誤りがないか。
- 自分で直す箇所が減ったか。
変化が分かりにくければ、設定を増やす前に、繰り返し直している部分を1つだけ、具体的に書き直してみてください。
「使えない」と感じていたCopilotを、いきなり何でも任せられる相手にする必要はありません。
まずは、いつもの手直しが1つ減るところから。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ChatGPT・Claude・Copilotを使った業務時短やAI副業の活用例を、無料オープンチャットで発信しています。即活用できる無料特典も配布しております。
【無料特典】
① AI仕事設計 完全ガイド
② ChatGPT 人間らしい文章を書くプロンプト10選
③ Codex 初期導入ガイド
④ Claude Code 初期導入ガイド
⑤ Claude 入門
⑥ ChatGPT・Work・Codex 入門
⑦ Microsoft Copilot 入門
⑧ 仕事で使えるプロンプト100選
⑨ 4大AI使い分け早見表
⑩ AI副業スタートガイド
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