
AIが24時間ライブして売る
昨夜、うちのLINEで「ライブ配信」が流れていました。コメント欄には「大阪から見てます!」「予約申し込みしたいです」が流れて、配信者がそれを拾って答える。画面下にはボタンが出て、押した人から個別相談の枠が埋まっていく。
あれ、録画です。コメントも台本です。
引きましたか。でも動画の中で配信者本人が種明かしします。「このライブ、収録です。今皆さんが感じていたライブの熱、全部設計なんです」と。見ていた人は、ライブだと思っていた体験がそのまま商品のデモだったことに気づく。この構造ごと売り物です。
そもそも「オートウェビナー」って何?
一言でいうと、僕が寝てても、遊んでても、ライブ配信が勝手に開催されて、勝手に集客して、勝手に売上の種(商談リード)を積んでくれるシステムです。

寝てても、ライブが売ってくれる
正体は「録画1本の疑似ライブ化」です。一度だけ、本気のライブを録る。あとはその録画が、決めた時刻に「ライブ」として自動で開催され続けます。視聴者から見れば、決まった時刻にリアルタイムで始まり、コメントが流れ、配信者がコメントを拾って答え、その場限りで終わっていく、正真正銘のライブ体験。でも配信者は画面の向こうにいません。

遊んでても、集客は止まらない
集客も販売も無人です。友だち追加した人に自動で案内が届く → 参加したい回を選ぶと予約が入る → 開始5分前にリマインドが届く → ライブが始まる → 話の流れに同期して商品の案内が出る → 動画を止めずに申込フォームまで完結する。その間、僕は寝てるか、遊んでるか、別の仕事をしています。スマホに届くのは「予約が入りました」「フォーム回答が届きました」の通知だけ。

1日10回、勝手に開催して、勝手に集客する
うちでは朝9時から18時まで毎時、1日10回のライブが自動で立っています。人間が毎回生でやったら喉と正気が持ちませんが、録画なので熱量は毎回100%。深夜に思い立った人も「明日の朝9時の回」を予約して寝てくれます。

従来のウェビナー vs オートウェビナー
要するに、一番うまくいったライブの日を、毎日10回ずつ再放送し続けるということです。この仕組みは、私が作っているオープンソース LINE Harness の新機能として実装しました。つまり、無料で使えます。ここから、その作り方を全部見せます。
公開から丸1日の実測がこれです。
リンククリック330 → セッション予約166(50%)→ 視聴146名 → CTAクリック66(視聴者の45%)→ 相談リード14件(年商億超えの経営者2名を含む)
広告費ゼロ、配信サーバー代ほぼゼロ、当日の人的稼働ゼロ。この記事は、その中身を録画の置き方から、巻き戻し防止、予約とリマインド、CTA設計、分析、緊急停止の手順まで、私の手元の15,000字の実務ガイドを元に全部公開するものです。
先に実物を体験したい人はこちら。 友だち追加すると、LINEに案内が届いて参加する回を選べます👇
https://line.the-harness.com/x-autowebinar
各章に「AIにそのまま貼れる作業プロンプト」を付けました。Codex や Claude Code を使っている人は、【 】の中を自分の環境に置き換えて貼れば、そのまま構築が進みます。超長文なのでブックマーク推奨です。

設計原則 5箇条
最初に押さえる設計原則 5箇条
この5つを知らずに作ると、だいたい「ただの録画URL配布」になります。
- HLSに分割しただけでは巻き戻し防止にならない。 サーバー基準の途中参加秒数、EXT-X-START、シークバー封印、5秒ドリフト補正——この4点を組み合わせて初めて「巻き戻せないライブ」になる
- 視聴者の端末時計を基準にしない。 「今何秒目か」はサーバーだけが決める。端末は受信後の単調な経過時間を足すだけ。端末の時計が狂っていても位置はズレない
- 動画はR2へ置き、短命なHMAC署名付きWorker URL経由で配信する。 公開R2 URLを教材やLINEに直接貼らない
- 予約確認・開始前通知・追客を含むLINE送信は、必ずログに残る送信経路を通す。 「送ったはずが届いてない」を調査できない仕組みは、運用が始まると詰む
- OSS版の基本機能と本番先行機能を混同しない。 使っているcommitとDBマイグレーションを確認してから設定する
第1章 完成形と、全体の地図

申込から追客まで、一本の導線
まず完成形です。視聴者から見た流れはこうなります。
参加する回を選ぶ → 予約確認がLINEに届く → 開始5分前に視聴リンクがLINEに届く → 開始10分前から待機室(開始前コメントが流れ始める)→ 疑似ライブ視聴(サクラコメント+自分のコメント)→ 話と同期してCTAカードが流れる → 動画を止めずにフォーム回答 → タグ付与 → 追客シナリオ発火 → 全行動がDBに記録
裏側のインフラは5つだけです。

オートウェビナー配信アーキテクチャ
- 管理画面 — ウェビナーの作成・スケジュール・コメント/CTA編集・分析
- LIFF — LINEの中で開く視聴ページ。友だち特定はここで行う
- Cloudflare Worker — 開催中かの判定、署名URL発行、API全部
- R2 — 動画置き場。転送量課金ゼロ
- D1 — 予約・視聴位置・コメント・CTAクリックの記録
サーバーは1台も建てません。全部Cloudflareのエッジで動きます。
正直に書いておくと、土台のLINE HarnessはOSS版と、私が先行運用している本番版に差があります。基本の管理画面・スケジュール・HLS/R2配信・ハートビート・コメント・基本CTA・分析はOSS版にあります。複数CTAカード、視聴ページ内フォーム、セッション予約、5分前LINE通知、予約者だけの参加ゲート、iOS向けEXT-X-START補正、運営プレビューは本番版が先行していて、順次OSSに出します。
だから最初の作業は「自分の環境に何があるか」の棚卸しです。AIに以下を貼ってください。
現在開いているLINE Harnessのオートウェビナー実装を、変更せずに棚卸ししてください。 1. Gitのrepo、branch、commit、origin/upstream、未保存差分を確認する。差分は触らない。 2. 管理画面のsidebar、webinarsページ、Workerのwebinars route/client、DBのwebinar migration、Cronとreminder service、R2 bindingを読む。 3. 次を「実装済み / 一部実装 / 未実装」に分ける: 管理画面CRUD、HLS/R2、署名URL、開催判定、予約、待機室、途中参加制御、LINE通知、コメント、CTAカード、インラインフォーム、タグ、シナリオ、分析、プレビュー。 4. 申込から追客までを「画面 / API / D1 table / 外部サービス / 失敗時の症状」の表にする。 5. 不足機能を勝手に実装せず、安全に追加する順番、必要migration、test、rollbackを示して待つ。 秘密値は表示せず、現状の機能表と最初の一操作だけを報告してください。
完了チェック: 利用中commitを確認した / OSSと本番先行機能を区別した / 画面・API・DB・R2の流れを説明できる / 不足機能を「設定済み」と誤認していない。

動画をHLSにして置くだけ
第2章 MP4をHLSへ変換し、R2から配信する——配信費¥0の正体
1本のMP4を、6秒ずつの細切れ(21分の動画で425個)に分割し、1080p・720p・480pの画質違いを用意します。これがHLSで、YouTubeもNetflixも中身はこれです。マスタープレイリスト(master.m3u8)が画質を選び、各画質のプレイリストがセグメントの並びを示す。回線が弱い視聴者には自動で低画質が選ばれるので、電車の中でも止まりません。
HLSの利点は、2時間の動画を丸ごとダウンロードさせるのではなく、今見ている位置の周辺だけを小さく取得できることです。ただし先に釘を刺しておくと、HLSにしただけでは巻き戻し防止になりません(第3章で解決します)。
置き場所はCloudflareのR2。ここがこの構成の金銭的な肝です。
- 転送量課金がゼロ。 動画配信で一番怖いのは帯域代だが、何人見ても¥0
- 保存料は21分・700MBで月1〜2円
- 1,000人がフル視聴しても読み出し課金は数十円
ウェビナーSaaSに月数万円払っている人は、この段落だけで元が取れたはずです。
実務の注意を3つ。
- 元動画が720pなら1080pを作らない。アップスケールは容量が倍になるだけで画質は1ミリも上がらない
- アップロード前にどのCloudflareアカウントに繋がっているか必ず照合する。ツールの設定ファイルが別アカウントを向いていて403、は定番の事故(私も1敗)
- 動画を公開URLで置かない。WorkerがHMAC署名付きの短命URLを発行し、それ経由でしか再生できないようにする
AIに貼るプロンプト:
この動画をLINE Harnessのオートウェビナー用HLSへ変換し、まず検証R2へ配置してください。本番へのアップロードは承認前に行わないでください。 【入力MP4の絶対パス】【webinar slug】【検証Cloudflare account】【検証R2 bucket】 1. scripts/encode-webinar.sh、apps/workerのwrangler設定を読み、実際のコマンドを決める。 2. ffprobeでduration、codec、解像度、frame rate、音声channelを確認する。 3. wrangler whoami、account ID、R2 bucket一覧をread-onlyで確認し、指定環境と違えば止める。 4. 1080p/720p/480p、6秒GOP、HLS VOD、完全playlistで変換する。元が1080p未満なら不要なupscaleを避ける変更案を示す。 5. master.m3u8、各index.m3u8、最初・中間・最後のsegment、duration差、音声、画質切替をローカル確認する。 6. アップロードするobject数と概算総容量を示して私の承認を待つ。 7. 承認後、m3u8はapplication/vnd.apple.mpegurl、tsはvideo/mp2tで保存する。 8. Workerの署名付きasset route経由でmaster、variant、segmentが200になることを確認する。 9. 管理画面へ入力するvideo prefixとduration seconds、R2削除手順を報告する。本番公開はまだ行わない。
完了チェック: 3画質のmaster playlistを生成した / 6秒単位でキーフレームが揃っている / 正しいR2に置いた / 署名付きWorker経由で再生できた。

巻き戻し不可
第3章 途中参加位置を保ち、巻き戻りを防ぐ
疑似ライブの生命線はここです。リロードしても、別端末で開いても、バックグラウンドから戻っても、必ず「今」の位置から再生されること。1箇所でも破れると「ただの録画」だとバレます。
時刻の基準はサーバーです。Workerが「開催開始から何秒経ったか(offsetSeconds)」を返し、端末はそこに受信後の単調な経過時間(performance.now()の差分)を足すだけ。視聴者の端末時計が5分狂っていても位置はズレないし、毎秒サーバーに問い合わせる必要もありません。
そして、今回いちばんハマったのがiPhoneです。LINEのアプリ内ブラウザは、JavaScriptからのシーク命令(video.currentTime への代入)を無視して0秒に巻き戻すことがある。 クライアント側で何度リトライしても直りませんでした。
答えは発想の転換で、「プレーヤーに命令するのをやめて、配信データ自体に開始位置を宣言させる」。視聴開始時にプレイリストURLへ「?at=現在秒」を付け、WorkerがマスターとバリアントのプレイリストにHLS標準の #EXT-X-START タグを動的に注入します。プレーヤーはそこを「開始点」として扱うので、シークではなく、拒否のしようがない。全端末が一発で直りました。
まとめると、擬似ライブは4点セットで成立します。
- サーバー基準のoffsetSeconds — 位置の真実はサーバーだけが知っている
- EXT-X-START注入 — 配信データが開始位置を宣言する(iOS対策の本命)
- シークバーを出さない — controlsなし。運営だけは ?preview=1 で0秒から倍速確認できる(分析は汚さない)
- 毎秒のドリフト補正 — 5秒以上ズレたらライブ位置へ強制同期。タブ復帰時も再同期。AirPodsを外した時などのシステム起因の一時停止は自動で再生復帰(ライブに一時停止は存在しない)
AIに貼るプロンプト:
LINE Harnessのオートウェビナーが、途中参加や再読込で先頭へ巻き戻らないことを検証してください。まず既存コードとテストを読み、壊れている場合だけ最小修正を提案してください。 1. webinar-schedule.ts、webinar routeのasset処理、worker内蔵webinar client、関連testを読む。 2. session start、server now、offsetSeconds、API受信時
performance.now 、期待再生位置の関係を具体例で説明する。 3. HLS分割だけでは巻き戻し防止にならないことを明記し、controls、EXT-X-START、currentTime、drift補正、visibilitychange、pause復帰の担当を表にする。 4. unit testで開始直前/直後/中盤/終了直後、daily/weekly/once、JST境界を確認する。 5. asset testで?atがmasterのvariant URIへ伝播し、masterとvariantへEXT-X-STARTが一度だけ入ることを確認する。 6. 検証開催を作り、開始10分後にiPhone LINE内、Safari、Android LINE内、Chromeから参加する。再読込、10秒バックグラウンド、AirPods相当pause、回線切替後も許容差5秒以内へ戻るか記録する。 7. 本番変更が必要なら、原因行、最小差分、test、rollbackを示して承認を待つ。
完了チェック: server offsetが時刻の基準になっている / EXT-X-STARTがm3u8に入る / 5秒超のズレが補正される / iOS LINE内ブラウザ含む実機で確認した。

予約→リマインド→入場ゲート
第4章 予約・待機室・LINEリマインド——「集まる」の自動化
録画URLをそのまま送ると「あとで見ます」で終わります。時間を選ばせて、約束させて、直前に思い出させる。 ここが参加率の分かれ目です。
毎時開催(うちは朝9時〜18時の10回/日)にして、視聴者に回を選ばせます。選んだ瞬間に受付確認がLINEに届き、開始5分前に視聴リンクがプッシュされる。実測ではクリックの50%が予約まで進みました。
実装で効くのは地味な部分です。
- 予約は「スケジュール上に実在する未来の回」だけ受理する。存在しない時刻・過去の時刻は拒否
- 同じ人が同じ回を二度予約してもDBのユニーク制約で1件になる
- リマインドは1回だけ。 送信前に「通知済み」の印を取り合う方式(取れた処理だけが送る)なので、cronが二重に走っても二通にならない
- ブロック済みの友だちには送らない
- 送信は全部、管理画面のメッセージログに残る経路を通す

開始10分前から、人が集まり出す
開始10分前になると視聴ページが待機室に変わります。「あと4分32秒で配信が始まります」のカウントダウンの下で、もうコメントが流れ始める——「初参加です!」「通知来て飛んできました」「あと3分ちょい」。開始前から会場に人がいる空気を作ります(開始前コメントは、コメントの秒数をマイナスで登録するだけです。-180なら開始3分前)。
そして途中参加は禁止にしました。ライブ中に来た人には「いま配信中です・この回への途中参加はできません」をグレー表示して、次の回の予約に誘導します。興醒め防止と「全員が頭からCTAまで到達する」の両取りで、入れないこと自体がライブ感の裏付けにもなります。例外は、その回を予約していた本人が遅れて来た場合だけ(予約者を締め出すと逆効果)。
AIに貼るプロンプト:
オートウェビナーの予約、待機室、5分前LINE通知、予約者だけの参加ゲートを検証環境でE2E確認してください。実顧客へは送らないでください。 【自分の検証LINE friend】【検証webinar slug】【検証session日時 JST】 1. 予約migration、registration DB関数、register API、reminder service、Cron呼出元、LINE送信serviceを読む。 2. 検証回は現在から確認可能な近いonce sessionとして作る。対象account、LIFF ID、timezone、durationを提示して承認を待つ。 3. 自分のLIFFから未来sessionを予約し、同じ予約を二度送ってもDBが一件であることを確認する。存在しない時刻と過去時刻は拒否する。 4. 受付確認が自分一人へ届き、管理画面のmessage logへ残ることを確認する。 5. 開始10分前はwaiting room、開始5分前はreminder対象、開始後は予約した本人だけjoinedになることを確認する。 6. reminder処理を再実行しても二重送信されないことを確認する。 7. 未予約、別session予約、ブロック済み、LINE API失敗、DB更新前失敗をテストする。 8. 作成した検証データ、届いた件数、message log、参加可否、削除方法を報告する。
完了チェック: 未来の実在sessionだけ予約できる / 同一予約は1件 / 開始前通知は一度だけ / 全LINE送信がログに残る。
ここまでの「回を選ぶ → 予約確認 → 5分前リマインド → 待機室」の流れは、読むより触るのが早いです。体験するのはこちらから👇
https://line.the-harness.com/x-autowebinar

離脱ゼロのCTA設計
第5章 コメント・CTA・フォーム——視聴者の45%がボタンを押した理由
コメントは全部AIで作れます。ただし、ただ生成すると一発でバレます。 人間のライブのコメント欄には法則があるからです。うちで運用している生成ルールを全部書きます。
- 配信者が読み上げる「大阪です」は、読み上げの数秒前に必ず流れていないとおかしい。文字起こしと突き合わせて秒単位で合わせる
- 問いかけへの回答は、入力時間ぶん(10秒前後)遅れて流れ始める。即レスは不自然
- ホストにスルーされるコメントを1〜2割混ぜる。挨拶、途中参加報告、雑談、答えられない質問。全部拾われるコメント欄は嘘くさい
- 教えたがりの視聴者が、他の人の質問に横から答える会話を数箇所入れる(「○○さん、それは〜ってことですよ」)
- 「あ、そういうことか」のような一人言は入れない。ライブのコメント欄に一人言はほぼ存在しない。AI臭さの正体はだいたいこれ
- 名前は実在の友だちリストを素材に少しずつ変異させ、実在の誰とも一致しないことを機械照合してから使う
実際の配信音声を文字起こしして、このルールでAIに生成させると、21分ぶん128件のコメントが数分で揃います。
CTAは発言と同期させます。録画の中で「画面の下にボタンが出てると思います」と言った瞬間に、チャット欄へCTAカードが流れる。発言と画面が完全に同期しているので、視聴者の体感は「ライブで今、案内された」になります。最後の案内だけは自動オープンにして、タップなしでチャット欄ごと申込フォームに切り替えます。
そしてフォームは動画の上に下からせり上がるシートで開きます。動画と音声は流れたまま。回答→送信→「🎉」→視聴に戻る。外部LPへ飛ばした瞬間に発生する離脱が、構造的にゼロです。送信と同時にタグが付き、追客シナリオが動き出し、お礼がLINEに届くまで全自動。
計測の規律をひとつ。「CTAクリック」「フォーム送信」「決済完了」は別のイベントです。クリックを成約と数え始めると、改善が全部狂います。
AIに貼るプロンプト:
検証ウェビナーへ、コメント、CTAカード、インラインフォーム、タグ、追客シナリオを安全に設定してください。本番視聴者への送信や既存データの上書きは承認前に行わないでください。 【検証webinar】【使う既存formまたは新規formの目的】【CTA表示秒】【送信後tag】【追客scenario】 1. CTA関連のmigration/DB/API/client、forms submit route、tag side effects、scenario起動条件を読む。 2. 既存のwebinar、form、tag、scenarioをlistし、重複を避ける。対象ID、現在値、変更値を表にして承認を待つ。 3. コメントとCTAの秒数が0以上duration以内で、話の内容と合うかpreview=1で確認する。待機室コメントだけ負の秒数を許可する。 4. formカードは実在するactive formだけを参照し、URLカードはhttps URLだけにする。 5. 自動表示は視聴を遮るため一つだけから試す。閉じた後も動画・コメント・ライブ位置が維持されることを確認する。 6. 自分の検証LINEだけで参加→CTA表示→click→form submit→tag→scenarioを通す。 7. attend、heartbeat、CTA click、form submit、conversionを別レコードとして確認し、二重送信で重複しないか確認する。
完了チェック: 複数CTAが秒数順に出る / フォームが視聴ページ内で完結する / タグと追客に一度だけ接続される / クリックと成約が別計測になっている。
補講: 中身のデータ構造は、これだけ
複雑なことをやっているようで、テーブルは素直です。ウェビナー本体に、秒数指定のコメントとCTA、友だちの予約・視聴ログがぶら下がっているだけ。

オートウェビナーのデータ構造
覚えて帰ってほしい小技は1つ: コメントの秒数をマイナスにすると「待機室で開始前に流れるコメント」になる。マイグレーション追加なしで待機室の賑わいが作れた、気に入っている設計です。

数字は全部つながって記録される
第6章 参加・離脱・CTAを数字で改善する
視聴者ごとに「参加した回・30秒ごとの視聴位置・CTAクリック・フォーム送信」が別イベントで記録されるので、漏斗が1本につながります。
丸1日の実測をもう一度: クリック330 → 予約166(50%)→ 視聴146 → CTAクリック66(45%)→ 相談リード14。 リードはフォームの回答(年商・予算・開始時期)で自動的に選別されて並ぶので、上から順に返信するだけです。
分析で自分に課しているルール:
- 視聴位置は「30秒ごとの最終確認位置」であって、厳密な離脱の瞬間ではない。通信断もバックグラウンドも混ざる。それを知った上で読む
- 少人数の1回で結論を出さない。回ごとの差と、動画のどの区間かを突き合わせる
- 改善は一度に一変数だけ。冒頭を変えたらCTA秒数は触らない。次の複数回で比較する
- CTRだけを追わない。煽ってクリックさせても、フォームの中身が空洞なら意味がない。最後はリードの質で判断する
AIに貼るプロンプト:
このオートウェビナーの実績をread-onlyで分析し、次に試す改善を一つだけ提案してください。個人名や回答内容は集計結果へ出さないでください。 【対象webinar】【対象期間・session】【最終CVの定義】 1. analytics APIと視聴・予約・CTA・フォームのDB実装を読む。 2. sessionごとに、予約、通知済み、参加、平均/中央値の最終位置、25/50/75/90%到達、CTA click、form submit、CVを集計する。 3. preview、運営テスト、異常に短い接続、同じ人の再入場を区別する。 4. heartbeatは30秒間隔の最後の確認位置であり、厳密な離脱秒ではないと注記する。 5. 10分刻みの大きな離脱点を、動画の章・コメント・CTA表示秒と照合する。 6. 「問題 / 根拠 / 次回一つだけ変える項目 / 成功条件 / 観察するsession数」を示す。
完了チェック: 友だち×回で重複が抑制されている / 予約からCVまで漏斗で見た / heartbeatの限界を明記した / 一度に一変数だけ変えている。
ちなみに、この漏斗にはあなたも今から入れます。体験するのはこちらから👇
https://line.the-harness.com/x-autowebinar

止め方も設計してから、公開する
第7章 本番公開前の試験と、止め方の設計
ここを飛ばす人が一番多くて、ここで事故る人が一番多い。
公開前の試験は「自分ひとりのLINEで、買う導線を自分で買う」が最速です。予約→受付確認→待機室→5分前通知→視聴→CTA→フォーム→タグ→追客まで、ひとりで全部通す。ビルドが通ることと、導線が通ることは別物です。
動画の差し替えにも罠があります。同じ場所に上書きしない。 視聴者側に長期キャッシュされた古いセグメントと新しいプレイリストが混ざって、映像が壊れます。新しいバージョン名のフォルダに置いて参照を切り替え、旧版は戻せる期間残す。
緊急停止は順番が命です。
- 入口を止める(ウェビナーを下書きに戻す)
- 自動処理を止める(リマインド・追客)
- 案内を出す
- データの削除は最後——先にR2を消すと、視聴中の人の画面がその瞬間に死にます
AIに貼るプロンプト(公開判定):
このオートウェビナーを本番公開できるか、コード変更をせずにGO/NO-GO判定してください。 1. repo/branch/commit、未保存差分、適用済みD1 migration、Worker deployment、R2 bucket/prefix、webinar statusを確認する。secret値は表示しない。 2. schedule、token、route、asset、予約、reminder、CTA、DBの関連test、typecheck、buildを実行する。 3. master/variant/先頭・中盤・終盤segment、duration、音声、画質、Content-Type、署名期限、path traversal拒否を確認する。 4. 自分の検証LINE一人で session選択→予約確認→待機室→5分前通知→開始→途中参加/再読込→CTA→form→tag→scenario→analytics を通す。 5. iPhone LINE内/Safari、Android LINE内、PC Chromeで自動再生制限、音声ON、バックグラウンド復帰、終了画面を確認する。 6. Cron二重実行、LINE失敗、token期限切れ、R2 objectなし、フォーム失敗を確認する。 7. 全LINE送信がログに残ることを確認する。 8. 動画差し替えは新しいversion付きR2 prefixを使い、旧prefixをrollback用に保持する計画にする。 9. 停止手順(入口→Cron→案内→削除は最後)を示す。 10. commit、テスト証拠、費用、監視、rollback、未解決リスクを一枚にし、一つでも重大な未確認があればNO-GOとする。本番変更は私の明示承認を待つ。
最後に、私が使っているGO/NO-GO基準をそのまま置いておきます。ひとつでも未確認なら公開しない:
- 利用中commit・未保存差分・適用済みmigrationが特定できているか
- HLSの先頭・中盤・終盤、音声、画質切替を実機確認したか
- iPhoneのLINE内ブラウザで途中参加・再読込・バックグラウンド復帰を確認したか
- 予約確認と5分前通知が自分一人へ一度だけ届き、ログに残ることを確認したか
- CTA・フォーム・タグ・シナリオ・CVを別イベントとして照合したか
- 停止手順・差し替え手順・rollbackを説明できるか
僕はコードを1行も書いていない
ここまでの仕組み、全部AIに話しかけて作りました。「iPhoneで途中から再生されない」→「配信側で制御したら?」の一言でEXT-X-START方式に変わり、「AirPodsを外すとコメントとズレる」→「ライブに一時停止は存在しない」というルールになった。気づいたことを口で言うと、数分後には本番に反映されている。開発が「発注」ではなく「会話」になります。
各章に置いたプロンプトは、実際にその「会話」で使っている作業指示です。土台のLINE Harnessはオープンソースなので、誰でも自分のLINE公式アカウントで同じものを持てます。
実物のデモの中に入れます
説明よりデモです。下のリンクから友だち追加すると、LINEに案内が届いて、参加する回を選べます。体験するのはこちらから👇
https://line.the-harness.com/x-autowebinar
ちなみに、この記事から入ったあなたが何時の回を選んで、何分まで見て、フォームまで行ったか——全部自動で記録されます。それがこのシステムです。





