『まんが日本昔ばなし』を愛してくださる皆さまへ
現在、私たちは公式VOD(動画配信)サービスの開始に向けて、準備を進めています。
今日は、そのご報告とともに、皆さまにどうしてもお聞きしたいことがあります。少し長くなりますが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
1975年の放送開始から、50年。かつて日本中の子どもたちが、テレビの前で夢中になって観ていた『まんが日本昔ばなし』
そこには、単なる娯楽ではない、大切なものが詰まっていたように思います。
人を思いやる心。
自然を敬い、命を大切にする心。
正直に生きることの尊さ。
欲張ることへの戒め。
約束を守ることの大切さ。
そして、時には人間の愚かさや、世の中の理不尽さも。
必ずしも、すべてのお話が幸せな結末を迎えるわけではありません。
それでも私たちは、昔話を通じて、何が正しく、何が大切なのかを、自分自身で考える機会を与えてもらっていたのではないでしょうか。 それは、日本人が長い年月をかけて育んできた知恵であり、倫理観であり、価値観でもあります。
今の子どもたちの周りには、たくさんの娯楽があります。 スマートフォンを開けば、次から次へと新しい映像が流れ、刺激的なコンテンツがあふれています。
それらを否定するつもりはありません。
ただ、そんな時代だからこそ、立ち止まって一つのお話を観て、考え、誰かと語り合う時間があってもいいのではないでしょうか。
50年前、テレビの前で昔話を楽しんでいた子どもたちが、今度は親となり、祖父母となり、その物語を次の世代へ手渡していく番です。
かつて家族と一緒に観た物語を、今度は子どもや孫と一緒に観る。その時間が、新たな思い出として受け継がれていくことを、私たちは願っています。
私たちは『まんが日本昔ばなし』には、今の時代だからこそ必要とされる価値があると信じています。
そして、この作品にはもう一つ、大切な役割があります。
日本全国、それぞれの土地で生まれ、語り継がれてきた物語を残していくことです。
山にも、川にも、村にも、町にも、その土地ならではの昔話があります。
それは地域の歴史であり、文化であり、そこに暮らしてきた人々の記憶でもあります。
私たちは、この作品を家庭の中だけでなく、学校や地域、そして物語の伝承地でも活用していただきたいと考えています。
さらに、日本の昔話が持つ独特の世界観や、人と自然との向き合い方、思いやりの心を、世界中の子どもたちにも届けたい。
日本で生まれたこの作品には、国境や言葉を超えて伝えられるものがあると信じています。
しかし、その未来を実現するためには、乗り越えなければならない大きな課題があります。
『まんが日本昔ばなし』には、全1,467話の作品が存在します。
幸いにも、当時のフィルムやテープは今も良好な状態で保存されており、デジタル化された映像は、驚くほど美しくよみがえっています。
公式YouTubeで公開している作品をご覧いただければ、その美しさを感じていただけると思います。
一方で、デジタル化が完了している作品は、まだ全体の一部です。残る1,000話以上の作品を未来へ残すためには、膨大な時間と費用が必要です。
だからこそ、私たちは新しい挑戦を始めます。
今回の公式VODサービスで得られる売上は、すべて作品のデジタル化に充てていく方針です。
皆さまが作品を観てくださることが、まだ眠っている作品をよみがえらせる力になる。
一つの作品がよみがえれば、また新しい世代に届けることができる。
そして、その作品が次の50年、100年へと受け継がれていく。私たちが目指しているのは、そんな仕組みです。
そして、もう一つ嬉しいご報告があります。
次のイベント開催が決まりました!
麻布台ヒルズでの開催をきっかけに、たくさんの皆さまから温かいお言葉や、全国各地での開催を望む声をいただいています。
私たちは、できることなら全国を巡り、より多くの皆さまに『まんが日本昔ばなし』の世界を直接お届けしたいと考えています。
また、会場に足を運ぶことが難しい方にもグッズを楽しんでいただけるよう、公式ECサイトの準備も進めています。
VODサービスも、イベントも、グッズも。一見すると、それぞれ別の取り組みに見えるかもしれません。
しかし、私たちの想いはすべて同じです。
『まんが日本昔ばなし』を、未来へ残すこと。
イベントに足を運んでくださること。
グッズを手に取ってくださること。
そして、作品を観てくださること。
その一つひとつが、この作品を未来へつないでいく力になります。
世の中には、映像を配信するだけのVODサービスなら、いくらでもあります。
私たちがつくりたいのは、そうしたサービスとは少し違います。
作品を観るだけで終わらない。
作品を知り、好きになり、誰かに伝え、そして未来へ残していく。
そんな場所をつくりたいのです。
そして何より、このサービスを私たちだけでつくりたいとは思っていません。
50年間、この作品を愛し、支えてくださった皆さまと一緒につくりたい。
そこで、皆さまにお願いがあります。
皆さまは、これからの『まんが日本昔ばなし』に何を期待しますか?
どんなVODサービスだったら嬉しいでしょうか。
どんな楽しみ方ができたら、子どもや孫に見せたいと思いますか。
イベントで訪れてほしい地域や、こんなグッズがあったら嬉しいという声も、ぜひ聞かせてください。
「もう一度観たいお話がある」
「ここは絶対に変えないでほしい」
「こんなことができたら面白い」
どんな小さなことでも構いません。
もちろん、厳しいご意見も大歓迎です。
皆さまの声が、これからの『まんが日本昔ばなし』をつくっていきます。
すべてのご要望にお応えできるとは限りません。
それでも、一つひとつの声を大切に受け止め、できることから形にしていきたいと考えています。
懐かしいから、残すのではない。
これからの日本に、そして世界に、必要な物語だと信じているから、残したい。
『まんが日本昔ばなし』を、令和の子供たちへ。
この作品を未来へ残すのは、私たちだけではありません。
どうか、皆さまもその一人になってください。
皆さまなら、『まんが日本昔ばなし』のどんな未来をつくりたいですか?
ぜひ、コメント欄で聞かせてください。
株式会社愛企画センター





