南場会長の AI リサーチ術:NotebookLM を使いこなし 10 分でクライアントを調査する方法

@Sokichi_Hoshino
日本語2 日前 · 2026年7月01日
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TL;DR

本ガイドでは、DeNA 南場智子会長の AI リサーチワークフローを解説します。Perplexity による情報収集と NotebookLM による要約を組み合わせることで、誰でも 10 分で重要なビジネスミーティングの準備を整えることが可能です。

DeNAの南場会長が、初めて会う人の前に必ずやっているリサーチ方法があります。

検索AIで相手の情報を集めて、NotebookLMに全部放り込んで、移動中に質問します。

それだけです。

正直、最初に知ったとき「日本のTOP経営者だから特別なツールを使ってるんだろう」と思っていました。

でも、中身を見たら違いました。

使っているのは、僕たちでも今日から触れる無料ツールばかりです。

この記事では、その南場会長のリサーチ術を、素人の僕がNotebookLMで再現した記録をお伝えします。

NotebookLMは6月8日に大きく刷新されましたが、この手順は無料の範囲でそのまま再現できます。

読み終わるころには、明日の商談相手を30分で丸裸にする手順が、自分の手に入ります。

すごいのはツールの性能ではありません。

「調べる」と「頭に入れる」を分ける、その役割分担なんです。

第1章:南場会長のリサーチ術の正体は「調べる」と「頭に入れる」を分けているだけ

まず、南場会長が何をやっているかを整理します。

出典は2025年2月のDeNAのAI Dayでの本人の発言です。

手順はこうです。

①検索AIのPerplexityで「この方についての必読記事は何ですか」と聞く

②挙がってきた記事・動画・XのURLを、すべてNotebookLMに入れる

③打ち合わせに向かうタクシーの中で、NotebookLMに「この人はトランプ政権についてどう考えていますか」などと質問する

これで、初めて会う相手の関心や考え方を、移動時間だけでインプットしているわけです。

ここで大事なのは、ツールを2つに役割分担している点です。

Perplexityは「広い海から関連する記事を拾ってくる」係です。

NotebookLMは「拾った記事だけを読み込んで、そこからしか答えない」係です。

なぜ分けるかというと、1つのAIに全部やらせると嘘が混ざるからです。

NotebookLMは入れた資料の中からしか答えません。

だから「ソースのどこに書いてあるか」まで引用で示してくれて、ハルシネーションが起きにくいです。

この役割分担には、ちゃんと理由があります。

検索AIに「要約して」と全部任せると、ネット中の情報を混ぜて答えるので、相手が言ってもいないことが紛れ込みます。

でもNotebookLMは、入れた記事の外には一歩も出ません。

だから「相手が実際に発言したこと」だけが手元に残ります。

商談前に一番怖いのは、間違った前提で相手を語ってしまうことです。

そこを構造で防げるのが、この2段構えの強みです。

僕がAIコンサルで中小企業に入るときも、最初に伝えるのはこの考え方です。

多くの会社は「何のツールを入れるか」から考え始めます。

でも本当に効くのは、その手前の「どの作業をAIに渡すか」を決めることです。

リサーチ、要約、資料の下書きはAIに渡します。

最後の判断と、人と向き合う仕事は人間が握ります。

新しいツールを増やすことより、この割り切りのほうが、何倍も成果に効きます。

南場会長がやっているのも、結局これと同じ役割分担なんです。

ここまでが手法の全体像です。次は、なぜ今これを「新しい」NotebookLMでやる意味があるのかを話します。

第2章:なぜ今"新"NotebookLMなのか|6月8日に頭脳がGemini 3.5になった

南場会長がこの使い方を語ったのは、2025年の初めです。

そこから1年以上が経って、NotebookLMは別物に進化しました。

一番大きいのが、2026年6月8日のアップデートです。

Googleは公式ブログで、NotebookLMをGeminiの新世代である3.5と、Antigravityという土台で動くようにしたと説明しています。

これによって、3つの進化が起きています。

①漠然とした質問からでも、AIが自分でWeb上のソースを探して提案する

②各ノートにクラウド環境を持ち、分析用のコードを書いて実行できる

③調べた結果を、PDFやWord、Excel、PowerPoint、画像など多彩な形式で出力できる

Googleの社内評価では、刷新後のシステムが主要項目の平均65%以上で従来版を上回ったとされています。

ここから先は、誤解を生まないように正直に書きます。

この6月8日の新機能群は、今のところ一番上のUltraプラン(月額14,500円〜)と、一部のWorkspaceビジネス向けが先行で提供されている段階です。

これから順次、ほかのユーザーにも広げていくと公式が明言しています。

つまり「今日から全員が無料でこの新機能を使える」わけではありません。

ここを無料で全部できると書くのは嘘になります。

ただ、ここが大事なところです。

南場会長のやり方は、もともと「自分でPerplexityでソースを集めて入れる」型です。

①の自動探索を待たなくても、手順そのものは今のNotebookLMで再現できます。

しかも「入れた資料の中だけから、出典付きで答える」という核は、元から無料で使えます。

商談相手のリサーチに必要なのは、まさにこの核の部分です。

NotebookLMは無料でも、1つのソースに最大50万語まで入れられます。

50万語は文庫本だと4〜5冊分です。

相手の記事や動画の文字起こしを10本以上放り込んでも、まだ余裕があります。

しかも1つのノートに最大50個のソースを入れられます。

新しい頭脳を使ったフル機能はこれから広がる楽しみとして、まず無料でできる手順から試すのが現実的なんです。

ここまでで道具はそろいました。次は、僕が実際に30分で再現した手順を、そのまま見せます。

第3章:素人の僕が10分で再現した全手順|商談相手を丸裸にする

ここからは、僕が架空の商談相手を想定して再現したログです。

専門的な操作は一切ありません。コードも書きません。

①Perplexityで必読記事を集める

まずPerplexityを開いて、こう聞きます。

「○○株式会社の△△さんについて、必読の記事・インタビュー・登壇情報を教えてください。出典URL付きで」

すると、関連する記事や動画のURLが、出典リンク付きで返ってきます。

ここで全部を鵜呑みにせず、関係ありそうなURLだけを選びます。

②URLを新NotebookLMに入れる

次にNotebookLMで新しいノートを作り、左の「ソースを追加」から、集めたURLを貼り付けます。

複数のURLは、改行で区切ればまとめて入ります。

YouTube動画もそのまま入りますし、Xの投稿はテキストでコピペして足します。

ここでコツがあります。

相手のインタビュー記事、登壇動画、最近のX投稿と、種類をバラけさせて入れることです。

公式な発言だけだと建前が多く、X投稿だけだと断片的になります。

両方を混ぜると、相手の「本音と建前の幅」まで見えてきます。

入れた瞬間に、新しい頭脳が全部を読み込んで、数十秒で全体の要約を出してくれます。

③チャットで相手を掘り下げる

ここが本番です。中央のチャット欄で、商談に効く質問を投げます。

プロンプト例の紹介です。

text
1商談準備を手伝うアシスタントとして動いてください。
2アップロードした資料だけを根拠に、以下を整理してください。
3
41. この人物が最近くり返し語っているテーマ(3つ)
52. 大事にしている価値観・判断基準
63. 触れると危なそうな話題(地雷)
74. 商談で刺さりそうな切り口(根拠となる発言とセットで)
8
9資料に書かれていない点は「記載なし」と明記してください。
10推測は推測だと分かるように書いてください。

返ってきた答えには、すべて「どのソースのどこ」という引用が付きます。

たとえば僕が試したときは、「相手は短期の数字より長期のブランドを重視しています。根拠は登壇動画の中盤の発言です」という形で、発言の場所まで添えて返ってきました。

だから、気になった点はその引用をクリックして、元記事をその場で確認できます。

ここで一次情報を自分の目で見る一手間を入れると、AIの取り違えにも気づけます。

④商談メモに落とす

最後に「この内容を、商談前に3分で読めるメモにまとめてください」と頼みます。

これで、相手の関心・価値観・地雷・刺さる切り口が1枚にまとまります。

ここまでで、かかった時間はだいたい10分でした。

半分以上はPerplexityで記事を選ぶ時間で、NotebookLMの操作自体は5分もかかりません。

初めて触る人でも、慣れれば移動時間の10分ほどで回せる感覚です。

先日、この手順をサロンのメンバーにそのまま共有したら「商談の緊張が減った」と喜ばれました。

相手を知っている状態で会うと、気持ちの余裕がまるで違うんです。

ここで、正直に言っておきます。

この10分が成り立ったのは、相手の公開情報がそれなりにあったからです。

記事も発信もほとんど出てこない相手だと、集まる材料が少なく、ここまでは固まりません。

その場合は、AIに頼りきらず、紹介者経由の下調べや、昔ながらのヒアリングを足す必要があります。

そして、もう1つ伝えておきます。

AIが出してくるのは、あくまで公開情報から組み立てた仮説です。

決めつけて臨むのは危険なので、当日その場で確かめる前提で持っていきます。

ここまでが個人の再現手順です。次は、これを会社の営業でどう武器にするかを話します。

第4章:会社の商談で本当に効く使い方|「取引先専用ノート」を育てる

ここまでは「1回の商談のための準備」でした。

会社で本当に効いてくるのは、その先です。

取引先ごとに「専用ノート」を作って、育てていく使い方です。

やり方はシンプルです。

A社専用のノートを1つ作り、そこにA社の記事だけでなく、過去の議事録・提案書・メールのやり取りも足していきます。

すると、そのノートはA社のことだけを知っている専属アシスタントになります。

次の商談前に「前回A社と決めた方針は何だっけ」と聞けば、その場で出てきます。

「A社が過去に難色を示した点は」と聞けば、地雷も教えてくれます。

社内で担当が変わるときも、このノートを引き継げば、相手の経緯がそのまま渡せます。

属人化していた「あの取引先のことはあの人しか分からない」が、ノート1つで解消するわけです。

1つだけ注意があります。

取引先の機密が混ざる資料を入れる場合は、個人の無料アカウントではなく、会社のWorkspaceなど管理されたアカウントで使うことです。

入れる場所を間違えなければ、これは強力な武器になります。

ここで僕の昔の失敗を話します。

ベンチャー企業で営業をやっていたころ、僕は数で押すタイプでした。

新規開拓のメッセージを300通近く送って、返信は5通あればいいほうでした。

あるとき、量で押すのをやめて、1社ずつ相手のことを調べてから、その会社に合わせた1通を送るようにしました。

そうしたら、返信率が明らかに上がったんです。

リサーチの質が、そのまま結果に直結すると体で分かった瞬間でした。

今は、あのとき手作業で何時間もかけていた相手の下調べが、AIで10分に縮まります。

正直、当時これがあれば、と思います。

1社ずつ丁寧に調べる価値は変わっていません。

変わったのは、その下調べにかかる時間だけなんです。

ここまでで、個人の再現から会社の運用までつながりました。最後に、今日からの動きを3つにしぼります。

第5章:今日からできる3ステップ

長くなったので、最初の一歩を3つに絞ります。

①商談相手を1人だけ決める

→ いきなり全部はやりません。来週会う1人を選ぶだけにします。

②Perplexityで集めたURLを、全部NotebookLMに入れる

→ 集める係と読む係を分ける。これが南場会長の型の核心です。

③移動時間に、チャットで相手を掘り下げる

→ 第3章のプロンプトを貼って、相手の関心と地雷を聞くだけです。

最初は、出てきた答えが少し的外れに感じることもあります。

でも、入れる記事の質を上げれば、答えはどんどん鋭くなります。

大事なのは、いきなり完璧を狙わず、1人分を回しきってみることなんです。

この役割分担を知らないまま、毎回ゼロから相手を下調べし続けるのは、正直もったいないです。

商談1件あたり1時間の下調べが、年に何十件も積み上がれば、それだけで数十時間が消えていきます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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