大切な資産を守るのに、難しい知識はいりません。こんにちは、紫垣(@hideakishigaki)です。
最近、証券会社への不正アクセスが相次いでいますよね。
https://x.com/asahi/status/2112514182885363863
実際、岩井コスモ証券では
顧客の知らない間に株の売買注文が出される事件が発生しました。
しかも、被害に遭ったのは7口座。
そのうち5口座では、実際に売買が成立しています。
https://x.com/nikkei/status/2112678213180600546
さらに10月20日には
マネックス証券が新規口座開設の受付を一時停止したと発表しました。
こうしたニュースを見ると、
「自分の証券口座は大丈夫かな」と心配になりますよね。
というのも証券口座を守る方法と聞くと、パスワードを複雑にしたり、こまめに変更したりすることを思い浮かべますよね。
もちろん、パスワードの管理は大切です。
ただ、僕が今回お伝えしたいのは、
証券口座を守る方法は、パスワードの管理だけではない
ということ。
実は、使っていないアプリからのログインを止めたり、株の売買や出金そのものを制限したりする機能もあるんです。
しかも、NISAの積立を続けながら必要のない取引だけを停止できる場合もあります。
こういった機能を知っておけば自分の投資スタイルに合わせて、不正利用のリスクを減らすことができます。
だからこそ今回は、利用者の多いSBI証券と楽天証券を例に今すぐ見直したい8つのセキュリティ設定を紹介します。
設定方法も順番に説明するのでご自身の口座と照らし合わせながら確認してみてください。
4つのセキュリティ対策【SBI証券】

使わない外国株の売買を制限する
まず1つ目のセキュリティ対策は、
外国株式の取引口座に制限をかけることです。
「自分は日本株や投資信託しか買っていないから、外国株は関係ない」
そう思った方、ちょっと待ってください。
最近起きている証券口座への不正アクセスでは、持っている株を勝手に売却し、そのお金で外国株を大量購入する手口が確認されています
つまり、普段外国株を買わない人でも、被害に遭う可能性があるんです。
しかもSBI証券では、外国株を買ったことがなくても、外国株式の取引口座が開設されている場合があります。
なので、まずは外国株を取引できる状態になっていないか確認し、使う予定がなければ取引制限を検討しましょう。
【口座の確認手順】
- SBI証券にログイン
- 「My設定」→「お取引関連・口座情報」
- 「取引口座」を開く
- 外国株式の口座開設状況を確認
外国株式の口座が開設されていて、今後も使う予定がなければ、取引制限を申し込めるか確認してください。
【取引制限の申込手順】
- SBI証券の公式サイトを開く
- 「よくあるご質問」で「不正なアクセスを防止するための対策」と検索
- 「取引制限設定」の案内を開く
- 受付フォームから希望する制限内容を確認して申し込む
ちなみに、S&P500やオルカンなどの投資信託を積み立てることと、外国株を直接売買することは別の取引です。
そのため、投資信託の積立を続けたい方は、積立に影響がないかも確認しておきましょう。
パスワードでのログインを無効化する
次に2つ目は、
パスワードでのログインを無効化する方法です。
SBI証券には、
パスワードを入力せずにログインできる「パスキー」という機能があります。
これは顔認証や指紋認証などで本人確認をする仕組みなんですが、実はパスキーを設定していても、以前のパスワードでログインできる場合があるんです。
つまり、古いパスワードを盗まれると、
不正ログインされる可能性が残ってしまうということ。
せっかく顔認証や指紋認証でログインできるなら、以前のパスワードを使える状態にしておく必要はありませんよね。
そこでSBI証券では、パスワードでのログインを無効にして、パスキーを使ったログインに切り替えられます。
【設定手順】
- SBI証券の公式サイトにパスキーでログイン
- 「My設定」→「各種サービス」
- 「セキュリティ関連」を開く
- 「ログインパスワード無効設定」を有効にする
- パスキーで本人認証して完了
これで、従来のユーザーネームとパスワードによるログインを無効化できます。パスキーを設定済みの方は、ぜひ確認しておいてください。
使っていないアプリからのログインを制限する
続いて3つ目は、
使っていないアプリからのログインを制限する方法です。
SBI証券には、日本株のアプリ以外にも、米国株アプリやFXアプリなど、複数の取引アプリがあります。
例えば、日本株しか取引しない人なら、FXアプリを使う機会はありませんよね。
でも、使っていないアプリからもログインできる状態だと、不正アクセスにつながる入口が残ってしまいます。
そこでSBI証券では、アプリごとにログインを制限することができるんです。
【設定手順】
- SBI証券にログイン
- 「My設定」→「各種サービス」
- 「アプリ・ツールのログイン制限設定」を開く
- 「変更」を押す
- 制限したいアプリを選択
- 画面の案内に従って設定
なお、2つ目で紹介したパスワードログインの無効化を有効にすると、アプリ・ツールのログイン制限も自動的に適用される仕組みです。
すでにパスワードログインを無効にしている方は、現在の制限状況を確認してみてください。
積立を続けながらログインを一時停止する
最後4つ目は、
積立を続けながら、ログインを一時停止する方法です。
SBI証券には、ログインを停止しても、投資信託の積立を原則続けられる機能があります。
例えば、NISAで毎月3万円ずつ投資信託を積み立てている方。
一度積立設定を済ませたら、普段はほとんどログインしないという方も多いと思います。
そんな方なら、ログインそのものを一時停止する方法もあるんです。
というのも、SBI証券ではログインを停止しても、すでに設定している投資信託の積立注文は原則継続されるからです。
つまり、積立を続けながら、第三者にログインされるリスクを減らせるということ。
【設定手順】
- SBI証券にログイン
- 「My設定」→「各種サービス」
- 「セキュリティ関連」を開く
- 「ログイン一時利用停止設定」を選択
- メールによる本人認証などを行って完了
ただし、設定すると自分自身もログインできなくなります。
また、重要なお知らせを確認できずに積立が停止する場合もあるので、注意が必要です。
さらに、信用取引を利用している方は、株価の変動によって追加でお金を入れたり、強制的に決済されたりする可能性があります。
そのため、普段ほとんどログインしない長期積立が中心の方に向いている方法になります。
以上が、SBI証券の4つのセキュリティ対策でした。
ただ、今すぐ証券口座を開いて、一つずつ設定するのは少し面倒ですよね。
そこで今回、SBI証券の設定手順を、あとから見返せるチェックリストにまとめました。
今すぐ設定する時間がない方も、必要なときに確認できるように、ぜひ受け取っておいてください。
⬇︎のリンクから公式LINEを追加頂き、
https://s.lmes.jp/landing-qr/2011258519-M75Z7TVm?uLand=A1Leoj
「資産防衛」と送ると

チェックリストが自動で届きますので、是非ご活用ください。
続いては、楽天証券のセキュリティ対策を紹介します。
楽天証券にも投資信託の積立を続けながら、株の売買や出金を制限できる機能があります。
SBI証券とは設定方法が異なるので、楽天証券を利用している方はこちらも確認しておきましょう。
4つのセキュリティ対策【楽天証券】

投資信託の積立を続けながら、株の売却・出金を停止する
まず1つ目は、
投資信託の積立を続けながら、株の売却や出金を停止する方法です。
楽天証券には、投資信託の買付だけを残して、ほかの取引を停止できる機能があります。
例えば、NISAでオルカンやS&P500を毎月積み立てている方。
普段は投資信託を買うだけなのに、株の売却や出金までできる状態にしておく必要はありませんよね。
そこで使えるのが、「投資信託の買付以外を停止」という設定です。
この機能を使えば、投資信託の積立を続けながら、株式取引や投資信託の売却、出金などを制限できます。
【設定手順】
- 楽天証券の公式サイトにログイン
- 「マイメニュー」→「セキュリティ設定」
- 本人確認を行い「取引の一時的な利用停止」を開く
- 「取引やサービスの一時的な利用停止」→「設定」
- 「投資信託の買付以外を停止」を選択
- 「認証へ進む」を押す
- 電話で届く6桁のワンタイムキーを入力して完了
ワンタイムキーとは、本人確認のために一度だけ使う数字のことです。
ただし、株式取引や投資信託の売却だけでなく、個人向け国債の購入なども制限されるため、必要な取引まで止まらないか確認してください。
日本株の取引を残し、外国株の売買だけを停止する
次に2つ目は、
外国株の売買だけを停止する方法です。
先ほどの設定では株式取引全体が止まってしまうので、日本株を売買する方には不便ですよね。
でも楽天証券なら、日本株の売買を続けながら、使わない外国株の取引だけを停止できます。
例えば、日本株は取引するけれど、米国株や中国株は購入しないという方。
外国株の取引を制限しておけば、不正アクセスされた際に、勝手に外国株を売買されるリスクを減らせます。
【設定手順】
- 楽天証券にログイン
- 「マイメニュー」→「セキュリティ設定」
- 本人確認を行い「取引の一時的な利用停止」を開く
- 「取引やサービスの一時的な利用停止」→「設定」
- 「外国株式のみ停止」を選択
- 「認証へ進む」を押す
- 電話で届くワンタイムキーを入力して完了
停止できるのは、米国株・中国株・アセアン株などの外国株式です。
なお、1つ目と2つ目は別々の設定なので、自分が普段どんな取引をするのかに合わせて選びましょう。
出金先の銀行口座を勝手に変更されないようにする
続いて3つ目は、
出金先の銀行口座を変更できないようにする方法です。
楽天証券では、原則として、あらかじめ登録した本人名義の銀行口座にしか出金できません。
ただし、登録している銀行口座は、本人確認をすれば変更できます。
もし第三者に証券口座を不正操作され、出金先まで変更されてしまったら困りますよね。
そこで楽天証券では、出金先の銀行口座をWeb上で変更できないようにする機能が用意されています。
ただ、この設定は自分でボタンを押すのではなく、電話での手続きが必要です。
【設定手順】
- 楽天証券の公式サイトを開く
- 「お客様サポート」→「カスタマーサービスセンター」
- 事務手続き・入出金に関する問い合わせ先を確認
- 「出金先指定口座の変更機能をロックしたい」と伝える
- 本人確認などの案内に従って手続きする
設定後は、Webから出金先を変更できなくなります。
その代わり、変更が必要になった場合は書面での手続きになるので、普段から出金先を変更しない方に向いている方法です。
緊急時にログインとすべての取引を停止する
最後4つ目は、
不正アクセスが疑われたときにログインとすべての取引を停止する方法です。
例えば、証券会社から身に覚えのない売買通知が届いた場合。
自分では株を買っていないのに、知らない取引が行われていたら怖いですよね。
そんなとき楽天証券では、ログインや株の売買、出金などをまとめて停止できます。
【Webサイトでの設定手順】
- 楽天証券にログイン
- 「マイメニュー」→「セキュリティ設定」
- 本人確認を行い「取引の一時的な利用停止」を開く
- 「取引やサービスの一時的な利用停止」→「設定」
- 「ログイン・すべての取引を停止」を選択
- 「認証へ進む」を押す
- ワンタイムキーを入力して完了
さらに、楽天証券では電話でも利用を停止できます。
**【自動音声ダイヤル】 **
0120-852-638
電話をかけて本人確認を行い、利用停止の「1」を選択してください。
受付は原則24時間なので、緊急時に覚えておきたい方法です。
ただし、すべての取引を停止すると投資信託の積立注文もエラーになります。SBI証券のログイン一時停止とは違うので普段の積立を続けたい方は注意してください。
身に覚えのない取引を見つけた場合は、利用停止だけで終わらせず、必ず証券会社へ連絡しましょう。
ここまで楽天証券の4つのセキュリティ対策を紹介しました。
ただ、今すぐすべての設定を済ませるのはなかなか大変ですよね。
そこで今回、
**楽天証券の4つの設定方法を あとから見返せるチェックリストにまとめました。**
時間があるときに一つずつ確認できるように、公式LINEから無料で受け取れるようにしています。
大切な資産を守るためにも、ぜひ受け取っておいてください。
⬇︎のリンクから公式LINEを追加頂き、
https://s.lmes.jp/landing-qr/2011258519-M75Z7TVm?uLand=BLLtvc
「資産防衛」と送ると

このようにチェックリストが自動で届きますので、是非ご活用ください。
まとめ
今回は、SBI証券と楽天証券でできるセキュリティ対策を紹介しました。
大切なのは、すべての設定をすることではなく、自分が使わない機能を制限し、不正アクセスや不正売買のリスクを減らすことです。
大切な資産を守るためにも、まずはご自身の証券口座の設定を一度確認してみてください。

紫垣英昭
■ プロフィール
・大阪府出身 ・投資歴40年の現役トレーダー ・元証券ディーラー ・大阪府の金融戦略検討委員を歴任
■ 現在の活動
・10年間で延べ5万人以上に株式投資を指導 ・公式YouTube「株トレード研究所」で週2〜3回ライブ配信 ・ライブ配信では実際の売買をリアルタイムで公開 ・著書に『初心者でもがっぽり儲かる 大化け「低位株」投資法』など
■ 過去の記事





