男女の双子が生まれた1週間の出来事
不妊治療を終えて、
妻が双子の男女を出産してくれました。
二人とも2800g前後ある
大きな赤ちゃんです。
【出産当日】
午前10時から手術が始まって、
女医さんから
「今、奥様が分娩台に座りましたよ、
ここから何事もなければ
1時間から1時間30分で終わると思います」
と教えてもらいました。
ロビーで待ってる時間が
とてつもなく長いんです。
何気ない日々のように適当に
SNSを見る気持ちにもなれないんです。
祈りを捧げているような時間です。
「母子ともに無事に生まれますように。」
ただそう願うことしかできない
あの時間の長さ。
そして遂に11時半がやってきます。
でも、手術室から出てこない。
居ても立っても居られない。
長い廊下をトボトボと
行ったり来たりしながら待ちます。
廊下に貼られたチラシを読んでも、
文字がまったく頭に入ってこない。
そして、12時過ぎ、
予定時刻から30分が過ぎたときに
看護師さんが出てきて
無事に生まれてたことを報告してくれました
手術時間が長引いた原因は
いくつかあったのですが
妻の出血量の多さも関係していたとのこと。
目の前で見て、
ようやく妻が命を賭けて
手術台に乗ってくれたんだなという
今までの人生で誰にも
感じたことがない尊敬の念を抱きました。
二人の泣き声を聞きながら対面した時、
僕はポロポロと涙が出てきそうになりました
でも、
義母や看護師さん数名が部屋にいた為、
必死に涙を堪えて、ありがとうと伝えた。
後から妻に
「あの時泣いてなかったじゃん笑」
と突っ込まれたのですが、
本当は大泣きするほど泣きたくて、
嬉しくて、信じれなくて、感謝してたよ。
長男だからグッと喉の奥で堪えて
涙は我慢しただけだよ。
【出産後】
出産してからの1週間は
本当に僕にとって大きな学びがありました。
家族は毎日13時〜20時まで
面会に行けるのですが、
退院するまで毎日行きました。
そして妻と一緒に授乳や沐浴をして、
二人の子供に触れていました。
入院から出産して、
退院するまでの1週間、
妻は本当に頑張ってくれた。
新生児は3時間おきに授乳があるので、
本当に眠れないんです。
そして双子なので、
二人の授乳をすると約1時間かかります。
なので、睡眠時間は取れて
1時間弱のような日々が続きます、
それも、出産後のボロボロの体と心で。
妻が二人を出産してから
入院中にポロっと言いました。
「今は抱き締められるだけで涙が出ちゃう」
それくらいギリギリのところで
この人は今、踏ん張ってくれてる。
だからこそ、僕にできることは
全てやろうと決意しました。
僕の中で浮かんだ言葉がありました
今、この人を一人にしてはいけない
物理的な話ではなく、心理的な話です
私が産んで、私だけが育児をしている
私は一人なんだ
そういう孤独だけは感じさせてはいけない
そういう思いで面会に通っていました
退院間際には
あなたがいてくれて頼りになる
こんなに頑張ってくれるとは思ってなかった(←それはどやねん)
そう言ってもらえて少し安心しました。
これからも妻を一人にさせない。
その思いで育児をしていきます。
二人の子供は本当に可愛いです
友達や家族に写真を見せたら
どっちが男の子で、どっちが女の子?
と見間違えるレベルで似てるんです
でも、僕たち、親にはわかるんです。
帰りのバスで写真を眺めて、
夜、眠る前に泣き声を聞きました
疲れを吹き飛ばすほどの
幸福がここにありました
そして、
無事に退院して家に帰宅しました。
そこで義母と妻が二人を世話してる間に
飼い犬のたつろうと散歩に行きました
空がオレンジ色で少しだけ肌寒くて
心地いい気温だったので帰宅した後に
「みんなで外に行きたいくらいいい気温だよ」
と伝えたら
妻が号泣して
「外にはいけない」
「太郎が亡くなっちゃった」
と言いました
太郎は妻の実家で飼っているパグです
当然、僕も何度も会っていますし、
散歩も行きました
笑顔の可愛い、
横に揺れながら歩く黒いパグで
散歩の時は小さい体に
信じられない強さで引っ張る
妻が辛い時には膝に乗ってくれるような
優しくて、愛らしいパグでした
少し前に亡くなっていたのですが、
義母は
妻が出産前に
ストレスを抱えないように
一人で抱え込んでいてくれたようでした。
僕たち夫婦は
微塵もそんなことを感じなかった。
本当に義母は強い人だと思います。
とても大きな愛がそこにはあります。
太郎、
今度お線香をみんなであげにいくね。
家族が増えたことに
浮かれていたけど
とても辛い別れも同時に訪れた。
それが人生だなんて
すぐに割り切れません。
この悲しみには必ず向き合って
少しずつ昇華させていく予定です。
こうして、怒涛の1週間が終わり
今、二人の子供が眠るベットの横で
二人を身守りながらこの文章を書いています
最後まで読んでくれて
本当にありがとうございます
僕たちを今後もよろしくお願いします
ps.
友達のみんなへ
出産祝いは
オムツとミルクとおしり拭きで
お願いします。
それがいっちゃん嬉しいから。





