エンタメ系 YouTuber が引退する理由:元クリエイターが語る舞台裏

エンタメ系 YouTuber が引退する理由:元クリエイターが語る舞台裏

@kattu0403
日本語3 日前 · 2026年5月11日

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TL;DR

Kattu が、テレビ番組のクオリティ向上や AI の台頭により、従来のエンタメ系 YouTuber が衰退している現状を解説。バイラルヒットを経験した彼が、ビジネスネットワーキングという新たなキャリアへ踏み出した道のりを共有します。

現在、エンタメ系 YouTuber の間で地殻変動が起きています。

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先日、登録者数 300 万人超のガードマンが、グループメンバーとのトラブルを経て YouTube からの引退を表明し、Twitch ストリーマーへの転身を明かしました。初配信では「2 億円動かす」と匂わせ、「YouTuber から日本一の配信者へ」を掲げています。

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おそらく、海外で絶大な人気を誇る IShowSpeed を日本でやろうとしているのでしょう。24 時間配信するような wild なキャラクターは、ガードマンのキャラにぴったりです。

(誹謗中傷を浴びながら新しい方向に舵を切るのがどれほど大変か、身に染みてわかっているので、密かに応援しています。)

ちなみに、エンタメ系 YouTuber は海外で流行っているものを真似て伸びることがよくあります。

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例えば、登録者数 220 万人のカノックスターは、韓国のモッパン(食べ放送)を日本にいち早く持ち込み、独自のポジションを築きました。

最近では、世界トップ YouTuber の MrBeast を模したサムネイルや動画構成も流行っています。全体的に、海外で伸びた「テンプレート」が日本にやってくるのは 1 ~ 2 年後、という印象です。

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(*ちなみに、日本独自で伸びるコンテンツもあります。一人暮らし系、カップル系、暴露・炎上系は海外ではあまり見られず、日本独自の文化です。)

またここ数ヶ月で、グループ解散や個人チャンネルの休止が相次いでいます。表向きは「方向性の違い」と説明していますが、本音はエンタメ YouTube では食べていけなくなったからです。登録者数 100 万人超えのチャンネルでも、再生数が数万しか伸びないのはよくある光景です。

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私自身、久しぶりに投稿した動画が 1 日で 3000 再生、アンチがいつも通り盛り上がっています。誹謗中傷は止みません。

とにかく、誰もが「従来のエンタメ YouTuber」という枠組みから足を踏み出そうとしています。というより、踏み出さざるを得なくなっています。

なぜみんな「次の」ものに移ろうとしているのか

単純に、エンタメ系 YouTuber の椅子の数が減っているからです。

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ここ数年で最も影響が大きいのは、テレビ文化の YouTube への本格的な流入です。数年前は「テレビは終わった、YouTube の時代だ」と言われていましたが、蓋を開けてみればテレビ局や芸能事務所が本気で参入し、制作費や編集クオリティが桁違いです。X や TikTok でバズっている動画は、決まって「ラストコール」や「令和の虎」のようなテレビ的なコンテンツです。

個人が撮影・編集・企画を全て自分で行い、真正面から戦える時代は、少なくともエンタメジャンルにおいては終わりつつあります。

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さらに、視聴者の目も肥えてきました。2019 年に「スマホで撮った素人ドッキリ」で笑っていた人々が、2024 年には YouTube で無料でテレビ品質のバラエティ番組を観られるようになりました。Netflix などの VOD サービスも本格化し、「九条の大罪」や「地獄に落ちるはよ」のような高品質で刺激の強いコンテンツが溢れています。私も全て観ましたが、「個人 YouTuber がこれに勝てるわけがない」と思いました。

(*X では「ホソカワよりエリカトダの方が痩せすぎてて共感できない」などと言われていますが、そういう炎上も狙って制作しているのでしょう。)

つまり、今やよほどのカリスマ性がない限り、「YouTuber っぽい動画」を出しても再生数は伸びません。生き残るためには、個人クリエイターは動画のクオリティを上げてテレビ局のプロと渡り合うか、プラットフォーム自体を変えるかのどちらかです。どちらかを選ばなければなりません。

また、AI の存在も無視できません。キャプション、字幕、翻訳は、今や AI でほぼ自動化できます。企画力や人間的魅力のない個人 YouTuber は、AI に仕事を奪われる側に回るでしょう。

私もその椅子から降りた(降ろされた)

正直に言うと、私はエンタメ系 YouTuber の椅子から降りました。いや、引きずり降ろされました。

尻を見せながらも何とか登録者数 120 万人まで伸ばしましたが、振り返れば完全に「運」だったとしか思えません。

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YouTube を始めたのは 2019 年、高専を卒業する直前でした。「高専卒で働いても大した給料はもらえないし、ならば YouTube で一発当ててみよう」と思ったのです。

そこに、偶然 2020 年のコロナ禍で巣ごもり需要が爆発し、元銀だこ社員という属性がハマり、食レポ動画が大バズりしました。どの動画を上げても数十万、数百万再生される時期があり、本当に良いタイミングで参入できたと思います。

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しかし、それはあくまで 2020 年の「ソロ陰キャ YouTuber」向けの「ボーナスタイム」でした。

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私の実力で言えば、その前後の時代に YouTube を始めても、そこまで伸びなかったでしょう。そして今、ボーナスタイムは終わり、同じマシンに張り付いていても払い出しは増えません。むしろやればやるほど損をします。

運で上がってきた分、途中から「継続」が単純に難しくなりました。再生数はピーク時の数分の一になり、「このまま 10 年続けられるのか?」と自問した時、答えは NO でした。20 代前半で身体を張った企画は限界を迎え、アイデアも枯渇していました。何より、月々の収入を見て「もうこれを人生の柱にはできない」と冷静に思えた瞬間がありました。

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YouTube の広告収入は再生数に比例するため、残酷なまでに正直で、自分の「賞味期限」が数字で可視化されます。月報を開くたびに前月より低くなっているのを見て、精神は少しずつ削られていきました。他の YouTuber も皆これを経験し、今も毎日戦っているのだと思います。

そこで、「エンタメ YouTuber かっつ」というスロットマシンの払い出しが完全に尽きたので、私は潔くビジネスに舵を切ることにしました。

徐々に CEO のやることをやり、やらないことをやめる

引退を決意してから、意識的に行動を変えました。具体的には、「CEO がやることをやり、やらないことを徐々にやめる」と決めました。

[CEO がネット発信でやること]

  • X で発信する
  • YouTube は頑張りすぎない(やるとしても「哲学を共有するトーク動画」程度で、登録者数や再生数は重視しない)

[やらないこと]

  • エンタメ YouTuber 的なこと
  • 尻を見せること

もし私の目標が「10 代にモテたい」「登録者数を増やしたい」なら、やることは全く違います(TikTok をやるなど)。

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しかし、私はもうすぐ 30 歳で、登録者数も十分に増やしました。これからは、チンポを見せれば簡単に登録してくれる「学生」からの支持を目指すのではなく、「X で記事を見ました」と言ってくれる「影響力のある CEO と知り合う」ことが目的に変わりました。そのためのツールとして SNS を使うつもりです。

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ちなみに、昨日書いた港区パーティー記事がかなりバズり、それを見た CEO から連絡が来て、食事に行くことになりました。X でバズる記事を 1 本書くことは、YouTube で 100 本動画を出すよりも、ビジネスに直結します。

YouTube を辞めたわけではありませんが、そこで大きな成果を求めてはいません。ちなみに、これからは AI に関する動画を投稿していきます。

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現在、SNS 運用と動画編集の外注(ネットには出していませんが)をやりながら、AI を勉強しています。実際、この記事の大半は Claude で書き、Mac Mini に OpenClaw を導入し、Claude Code を使ってパーティーで使えるかもしれないアプリを開発しています(これはただの趣味です)。

まあ、再生数は 1 万程度でしょうし、アンチもまた活性化するでしょうが、それで構いません。AdSense やスポンサーシップはもう目的ではありません。

余談ですが、とんでもない金額を稼いでいる CEO はネットに一切投稿しないとよく聞きます。理由は「目立つと狙われるから、隠しておきたい」からだそうです。しかし、私はネット投稿で人生を切り開いてきた人間なので、発信しながらビジネスをやる道を選びました。なので、ラウンジに招待してください。

ライフフェーズを変える勇気

振り返れば、私の人生はフェーズの連続でした。仙台の高専で就職する代わりにブログを書き始め、ブログに飽きて YouTube に移りました。YouTube で尻を見せて登録者数 130 万人になり、港区に移り、会社を立ち上げました。めちゃくちゃな軌跡ですが、フェーズが変わるたびに「ここにいたら死ぬ」と思って移動してきました。今回も同じです。逃げではなく、生存戦略です。

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「YouTube を辞めるのは怖くないですか?」とよく聞かれます。もちろん怖いです。YouTube がなければ今の私はいませんし、あの舞台で得た経験は一生の財産です。確かに、アマチュアが一人で YouTube に動画をアップするだけで人生を変えられた時代がありました。しかし、その時代は終わりつつあります。

しかし、人生はこの時代の後も続きます。過去の栄光は過去の栄光として、次のフェーズに移ります。チップを換金して、次のゲームに向かいます。

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これを読んでいる皆さんも、それぞれの場所で頑張っていることでしょう。YouTube かもしれないし、会社員かもしれないし、学生かもしれません。「このままでいいのかな」と迷っている人もいるでしょう。

少なくとも、他人を貶めるようなクソリプをネットに書くような人間にはならず、自分の人生を生きることに集中しましょう。上手くいかないことばかりだし、良いことばかりではありませんが、より良い方向に進むことを願って行動し続けましょう。私もそうします。

SNS 運用やビジネス相談に関するお問い合わせは DM でお待ちしています。

かっつでした。

【本当の現状】

~直近 3 ヶ月の YouTube 収入を公開~

続きは note に書いています。

*一般公開はしたくないので、少額課金またはリポストで公開しています。

https://note.com/kattu0403/n/n9c783801ce28

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クリエイターのために。

𝕏 のバズ記事から企画の種を見つけ、伸びた理由を分解し、次のコンテンツ案に変えましょう。