
以前書いた、「エンタメYouTuberがマジでキツくてめちゃくちゃ引退している理由」という記事に対して、こんなコメントをいただきました。

ーーーお金も知名度もない人が「これからYouTubeを始めたい!」と言ったらどう伸ばすのが正解だと思いますか?
この質問、めちゃくちゃ多かった(1通)ので、答えていきます。
【大前提】世間のトレンドは社会情勢と連動している
まず、具体的な方法論の前に、僕の考えをお話しておきます。
SNSで「何が伸びるか」は、世間の空気に連動していると思っています。これは7年間YouTubeをやってきて感じたことです。

時系列で見ると、
コロナ禍(2020〜2021年)は、みんな家にいたから巣ごもり需要で「家で飯食う動画」がバコバコ伸びた。僕もこの時期に元銀だこ店員という属性がハマって登録者が爆増した。ぼっち系とかブラック企業の社畜Vlogも全盛期だった。
コロナ終わりかけ(2022〜2023年)は、鬱憤晴らしで世間が攻撃的になり、ブレイキングダウンみたいな暴力コンテンツが流行った。
その次(2024年頃)は、「暴力は危ない」ということで「口論」コンテンツが流行った。令和の虎とか。殴らないけど口でバチバチやり合う。要は安全圏から好き勝手言えるコンテンツ。
そして今(2025〜2026年)は、世間がかなり明るい。高市政権になって「なんか日本が明るくなったな」という風潮になったし(政治の話は詳しく突っ込まないです)、なんかしらんけど天気も良いから外に出る人が爆増してるし、テレビ勢やNetflixが動画コンテンツをガチり中。


だから今は、ハイテンションな陽キャだったり元気で明るい人が話題になりやすい。逆に、コロナ時代に伸びた「社畜で睡眠時間3時間です」とか「会社クビになりました、死にたいです」みたいな暗いコンテンツは、今は全然伸びない。

※今「好きすぎて滅!」や「爆裂愛してる」などで話題のM!LKも、今年は「日本を元気にしたい」というコンセプトで動いているらしい。完全に社会情勢と同じだし、アゲチンな曲ばかりなので大変応援しています(だから最近は飲み会で「出しすぎてケツ!」と言いながら歌ってる)

他にも、ノブロックTVの「素直で可愛い子が平和に騙される明るいドッキリ」とか、九条の大罪みたいな「安全圏から覗けるアングラ」も流行ってますね。無名だったタレントを発掘して売れさせる構造まで作っているテレビのプロがYouTubeに本気で来てる証拠。
一方、今の大食い系を見てほしい。ぷろたんさんとかカノックスターさんも昔は大食い動画を出しまくっていたけど、全盛期よりだいぶ減ったでしょ。世間が明るくなったから、家にこもって大量の飯を食う動画を見る需要が減ったんですよね。



(※ただ、お相撲さんが馬鹿みたいな量のラーメンや丸亀製麺を喰う飯テロ動画とか、東出昌大さんが静かにアナグマ食ったり40分酒飲むだけの「孤独のグルメ」枠みたいな動画は、「落ち着いたコンテンツ」として安定したポジションを取っている。)
つまり、「何が伸びるか」は時代によって変わるから、今から始めるなら「今の空気に合ったもの」を選ぶ必要がある。2020年に伸びたフォーマットをそのままやっても伸びません。
【男の場合】残念ですが、ハードモードです
正直に言います。男が今からゼロで顔出してエンタメYouTuberを始めるのは、マジでハードモードです。
YouTubeもTikTokもガチでやるしかない。編集力は当然として、ショートもやりながら横動画もやって、シンプルに死にますね。でもやるしかない。

ただまあ、いける手段としたら「コント」ですね。どの時代も伸びやすいしただし設計をミスると、登録者50万人なのにXとインスタのフォロワーが1000人、みたいな「属人性のないコンテンツマシン」になって病む。最初から"色"をつけていくのが大事。
そして、今から始めるなら、「誰と真っ向勝負することになるか」を考えたほうがいい。

編集力や過激さで勝負するなら、ガミックスくんと真っ向勝負になる。18歳で登録者104万人。小3でチャンネルを作って学校にバレて消した過去がありながら、高3で再開して初投稿から約1年で100万人を突破した。彼と同じ土俵で戦うのは正直キツい。

親近感や学校vlogみたいな身近さで勝負するなら、えるにーにょくんと真っ向勝負。19歳で登録者105万人の大学生YouTuber。全国ツアーまでやってるし、TikTokフォロワーも45万人いる。こっちもキツい。

コントなら、ボチリストさんと戦わないといけない。登録者は150万人。同じネタでshort動画とロング動画の両方を投稿して、1つのネタで二度再生数を稼ぐ設計をしている。しかも毎日のようにバコバコ出している。

トレンドについて語る系なら、ステゴロパンチャーズさんと戦わないといけない。「YouTube界の報道番組」を自称する北海道出身の2人組で、登録者65万人。YouTube業界のニュースを取り上げて切り込むスタイルで急成長中。
だから、やるならニッチなところからですね。ランチェスター戦略とか勉強すると良いと思います。同じジャンルだとしても、大手が取りに来ない隙間を狙って、そこで1位を取る。「〇〇といえばこの人」というポジションを小さい市場で先に取ってから、徐々に広げていくのが現実的。

※僕自身も、登録者1万人までは「仙台系YouTuber」として、10万人までは「高専・銀だこの人」として認知を広げた。このポジションを取っている人は居なかったから、一人勝ちできた側面がある。「どのジャンルを攻めるか」というのは、弱者でも立ち向かえる考え方であります
ちなみに、ただ再生数を伸ばしたいだけなら、属人性を消して顔も出さずにやればいい。そっちの方が儲かるし楽。でも「ファン」はつかないし、名前も顔も覚えてもらえない。僕は銭ころより、街で「あ、かっつーだ」と声かけられたくてYouTubeを始めたので、当初の目的は大達成とさせていただきます。
【女の場合】可愛く踊るだけじゃもう伸びない
もう「ただTikTokで可愛く踊る」だけじゃ伸びない時代。よほど可愛くないと。というか、めちゃくちゃ可愛いのに有名になれない人も結構います。
マジで可愛いのに、フォロワーが数万止まりのアイドル崩れみたいな子とかも六本木・西麻布・渋谷・歌舞伎町あたりにウジャウジャいて、そういう子とたまに飯を食うと、「売れたいけどどうすればいいか分からない」と悩みを相談されることも多い。
じゃあどうするか。いま一番確率が高いのは、メディアに出ることです。

若ければ今日好き、大人であればラブ上等やラブパワーキングダムみたいな恋愛リアリティショーだったり、佐久間宣行さんのノブロックTVみたいなテレビテイストのYouTube番組に出演する。そのどれかで「可愛い」か「新しいキャラ」の人たちは、その前まで全く無名だったのにもかかわらず、軒並みインスタやTikTokでバコバコ伸びている印象です。


今話題のラストコールも同じ構造で、出演をきっかけにいいね数が爆増してフォロワーも急増してる人がいますね。でもまあ、結局、顔面の良い志願者が一人勝ちして爆発的にフォロワーが伸びているので、ルッキズムって残酷だなとは思う。

それからキャバ嬢とか夜職はネットで色々言われてるポジションだけど、匿名で文句言ってる人たちは燃やし屋みたいな人が大半なので、上手いこと火種にしつつ、ひらりと立ち回ればいい。ただし、昼職の人を馬鹿にするような発信ばかりしてると変なユーザーが寄りつくので、ブランディング的には得策じゃない。

僕個人としては、人をけなして賛否両論を生む発信をするのではなく、一条響さんのXくらいの距離感がベストなんじゃないかなと思っています。

あとはアイドルのオーディション。狭き門ではありますが、iLifeの候補生がTikTokでめちゃくちゃバズってるし、イコラブとかカワラボも最高にいい感じだしね。
ただし、おすすめしないのは「アイドルをしたいから」という理由だけで、聞いたこともないような事務所に入ること。「絶対売れさせる」とか「君に投資したい」みたいなおじさんが大量に現れると思うけど、そんなことを言う理由は「儲かる」か「エッチしたいから」どっちかですからね。もしビジュアルに自信があるのなら、西麻布のラウンジとかで働きながらオーディションを受けまくる方がまだ現実的。駆け出しの頃は西麻布で働いていたという名女優の話はよく聞きますし。

あとはTikTokライブやるとか。一応、僕は肛門見えてもライバー事務所もやっているのですが、ただの飲み友だったミユって子が「配信やりたい」って言うから、じゃあ「事務所の売上あげるからうちでやってみたら?」と言っていたら、TikTokライブを始めて1ヶ月で月300万、半年もせずに月800万くらい稼いでるからね。普通に僕のお給料を超えていて完全に意味不明。
結局、どの時代も「トゲ」がある人が勝つ
男も女も共通して言えるのは、「トゲ」がないと埋もれるということ。

↑トップのヒカルさんも言っている
10人中8人に嫌われても、2人に深く刺さるほうが、SNSでは圧倒的に強い。僕もYouTubeでちんちん出しながら開脚してた時、女子とか一部の男性には「キモい」と言われたけど、男子学生とか一定の層に「こいつ面白い」と思ってもらえて130万人まで行った。一応、肛門見えても日本国民は1億人いますからね。その1%に刺さるネタを出せば金盾を狙える計算ですし。
今の時代、AIで量産されたコンテンツで溢れてるからこそ、「この人じゃないとダメ」という属人性がある人が生き残る。編集はAIでできる。字幕もAIでつく。でも「この人の人間性が好き」はAIでは代替できない。
これから始める人には、自分のトゲを大事にしてほしいと思っています。それが下ネタでも、方言でも、マニアックな趣味でも、何でもいい。尖ったものを持ってる人が、最終的に勝つ。
ただし、昔のYouTubeみたいな「確変で伸びる時代」はもう終わったから、覚悟を決めてやる必要がある。覚悟がないなら、正直やらないほうがいい。中途半端にやると、時間だけ溶けます。

ちなみに僕自身は、今はYouTubeではなくX記事に全振りしています。noteの記事を読んで、色んな社長さんからDMが来て会食が決まったりして楽しみな事が増えました。今の時代、「どのプラットフォームで、誰に向けて発信するか」を間違えなければ、無名からでも人生は変えられる。
SNSに関するお問い合わせや事業のご相談、DMでお待ちしております。
かっつーでした。
【有料セクション:自分の「トゲ」の見つけ方】
ここから先は有料です。ワンコインかRTで読めます。
本文で「トゲがないと埋もれる」と書いたけど、じゃあ自分のトゲってどうやって見つけるのか。僕が実際にやった方法を書きます。
正直言って、これを最初にしたから俺は伸ばせたと思っています。





