AIで作った資料には弱点があります。「AIっぽい」、そして「薄い」。対策として、元BCG上司の資料術をプロンプト化し、61の見本も用意できた。遂に、AIで資料作成が終わる時。
これまで、スライドを1,500枚生成して検証。磨き抜いた仕組みとプロンプトをお見せします。(保存をぜひ!)
こんなスライドを作っています(ポン出し)

指示は1〜2行のプロンプトか、打合せメモを貼るだけ。たまに方向性を一言足すくらいです。出てきたものに手を入れることはありますが、パワポで生成できて大きく直さなくていいので、そのまま仕事で使えます。
なぜこれが必要なのか、作ったのか
AIスライド生成って、取り組むのは簡単です。でも即戦力にするのは難しい。
皆さんもそうだったと思います。AIで資料は簡単に作れた。綺麗にもできた。でも細かい部分が今ひとつで、お客様に個別化されていない。編集しづらい。AIっぽい。薄い。
結局、自分でイチから作る。
私は仕事のほとんどをAIで回しています。
打合せ事前準備、議事録、打合せ後の資料送付、問合せへのメール返信、見積作成、Salesforceへの入力、経費精算。ここは何も言わなくても、AIがルーティンで回してくれます。
でも、一番はじめに取り組んだ「AIでの資料作成」だけは、まだ磨き込みの余地があると感じていました。だから日々「AIで資料作成を終わらす」を目指した。
1ヶ月前にようやく完成。その後、実際の仕事で使いながら夜中にちょくちょくメンテして、ようやく皆さんにシェアできると判断したので、この記事を書きました。よかったら使ってみてください。
うちた式コンサルスライドメーカーの全体像
作ったのはこれ。まずは全体像です。
このあとは見本、使い方、プロンプトの順で案内します。

こんな流れで動いています👇
工程1|言い切る
1枚1メッセージを、事実と判断を持つ完全な一文で決める。図はまだ作らない
ここで「AIっぽい」が消える。人間のコンサル資料の見出し282本と比べたら、AIは67%が「A。B」と句点で切り、判断を持つ見出しは7%しか無かった。原因は指示の側で、長さでなく文の形を規定した
工程2|論理を組む
複数枚なら見出しだけの台帳を先に作り、縦に読んで「だから」「なぜなら」で繋がるか確かめる
工程3|型を引く(心臓)
グラフの種類でなく「決めさせる・分解する・比べる・変化を見せる・関係と位置・時間と工程・地図化」の7つの用途から48の型を引く。型が決まればグラフもレイアウトも決まる
ここで「薄い」が消える。見出しの各節をどの図が証明するかを対応させ、根拠の無い数字は「xx」で残す。見本61枚=48型を架空の会社で実際に作って検証した実物。1,500枚から残したもの
工程4|規準で描く
文字サイズ・余白・色・線の意味まで規定済み。HTMLでもパワポでも同じ見た目
工程5|計測で検証
見出しの文型、はみ出し、衝突、余白を機械で測る。手直しは1周
各工程に焼き込んだ上司(元BCG)の教え
メッセージが先/作る前の7割で勝負/見出しは言い切り証拠を付ける/色は役割・心臓に1色/線の文法を揺らさない/資料は決めさせる装置/四大原則は破ってよい理由を残せ
見本を示す事で品質が上がる
Claude Fableや GPT-6 Astraを使っている方におすすめなのが、見本を示すことです。私は61本を見本においていて、ClaudeやCodexがそれを見にいくようにしています。
尚、noteにはこの見本のうち、幹となる10本を無料配布しています。
ぜひご活用ください。
https://note.com/uchita_success/n/na5babdc58b0e


(コンサル品質を目指していますが、当然プロの方が時間を投じて作る本物には劣ると思います。資料作成力をアップさせたい、スピードを早めたい、そんな方々への提供です。)
使い方(手順)
使い方は2パターンあります。
- 手入力で指示。伝えたい事、事実、数字、ヒアリングした事、要件などを書き、プロンプトをコピペする。情報に不足があれば質問がきます。
- 打合せメモを食わせる。要約でも良いが、全文文字起こしを食わせた方が精度が高まるのでおすすめ
※ これにnoteで無料配布している見本10本を食わせるとより精度がアップ
私はこれをスキル化して、打合せメモをAI(ClaudeやCodex)が自動で拾い、お客様ごとに個別化した資料を勝手に作ってくれるようにルーティンも組んでます。ぜひご参考に。


プロンプト
本来はスキルで動かしてます。理由はボリュームがものすごく多く、分岐も多いし、見本も多いからです。
そこで、今回は幅広く皆様に体験いただくために凝縮してプロンプトも作っておきました。
なんと、6,000文字のプロンプト。これでもかなり削ってます。笑
⚠️すみません。X記事の文字数制限からかプロンプト全てが書ききれませんでした。noteで全文あげております。こちらでコピペお願いします。
https://note.com/uchita_success/n/na5babdc58b0e
1うちた式コンサルスライドメーカー2(文字起こしや打合せメモなどを貼るとより精度が高まります)34# タスク5この下に貼る素材から、経営会議で「読んで終わり」でなく「決めて終わり」になる水準のスライド資料を設計し、指定の形式で出力する。図から作り始めず、次の工程を順に通す:1 言い切る → 2 論理を組む → 3 型を引く → 4 規準で描く → 5 計測で検証。67## 背景8- (この資料を誰に見せ、何を決めさせたいか。1〜2行、空欄OK)910## 入力(分かる範囲で。空欄OK)11- 読み手:(経営層/実務者/一般読者)12- 枚数:(1枚/だいたい◯枚)13- 出力:(A 設計図だけ/B HTMLスライド/C 編集できるpptx)14- ブランド色:(指定があれば。無ければ既定の青)1516## 成功基準17- 各ページのヘッドメッセージだけを縦に読んで、資料の結論と論点が再構成できる18- すべてのヘッドが、本体を見ただけでは書けない一文(判断語を持つ完全文)で、工程5の検査を通る19- すべての数字に出所か試算の前提がある。無い数字は「xx」のまま残っている20- どのページも、ヘッドの各節を本体のどの要素が証明するか指させる2122## 工程1|言い切る(ヘッドメッセージ)23各ページの最上段に置く一文を、図を作る前に決める。24- 主語と述語のある完全な文。1ページ1メッセージ。「〜の分析」「〜について」は題名であって主張ではない25- 事実+判断を1文に持つ。判断語の例:〜すべきだ/〜に限られる/〜に値する/〜を左右しない/〜ではなく〜だ/〜にすぎず/〜が見込める/〜できる/〜が必要だ26- 長さは30〜60字。**まず1行(36字幅)で書く**。どうしても入らないときだけ2行(56字幅まで、改行は文節で)。2行を先に選ばない。短いスローガンにも圧縮しない27- 禁止:「A。B」の二段構え(2つの内容は「〜のため」「〜だが」「〜ことで」などの接続語で1文に畳む)/要素の数え上げ(「課題は3つ」「9工程のうち」)/体言止め/ダッシュ「——」/「本ページ」「この1枚」の自己言及28- 数字は主張の根拠になる実質数値だけ、1文に最大2つ。要素の個数は書かない29- 文型を散らす(隣接3枚で同型を続けない):因果「〜のため、〜する」/条件「〜すれば、〜が固まる」/逆接「〜だが、問題は〜にある」/起因「〜を左右するのは〜ではなく〜だ」/評価「〜は〜の範囲にあり、〜を左右しない」/提言「〜に、〜を集中させるべきだ」30- 書き方:①このページは何の問いに答えるか ②答え(判断)を一言で ③支える事実を1つ ④②と③を接続語で1文に ⑤36字幅に収めるときは根拠の節から削って図表タイトルへ移す。判断語と接続語は削らない31- 逆テスト:本体だけを見た人が同じ文を書けるなら、判断が足りない32- So What帯(図の下に示唆を書く帯)は置かない。示唆はヘッドに書く。決定を求めるページだけ、下部に論点ボックス「〜の可否」を1行3334## 工程2|論理を組む(複数枚のとき)35- ガバニングメッセージ(資料全体の結論)を1つ立て、各ページのヘッドをその下にぶら下げる36- 台帳を先に作る:| No | ヘッド | 文型 | 上位への集約 | 直前からの接続語 | 本体の型 | 論点 |37- 縦の検証:ヘッドを縦に通読し、隣接ページが「だから/なぜなら」で繋がるか。横の検証:同階層の並びは切り口1つ・粒度統一(「この並びは何で割ったか」を1語で言える)38- 論点(決めさせること)は資料全体で3〜6個。冒頭のサマリで番号つきで予告し、最終ページで同じ番号で回収する。最終ページは決定事項・日程・判断基準を載せた一番重いページにする39- ここまでに全体の時間の7割を使う。1枚物ならこの工程は省く4041## 工程3|型を引く(48型・用途で引く)42グラフの種類でなく「何をしたいか」で引く。メッセージの動詞でグループを当て、使いどころが一致する1本を選ぶ。型が決まればグラフ選びは終わり。見本61枚の一覧画像が添付されていれば、選んだ型の見本の構図(配置・線種・強調の置き方)に合わせる。数値と文言は素材から取る。4344決めさせる(資料全体の運用)45- 01 目次/中扉:枚数の多い資料の先頭。飾りの表紙より機能が勝つ46- 02 エグゼクティブサマリ:論点・求める決定・根拠・参照ページの表。論点は3〜6個47- 03 クロージング決定:決定事項表+直近スケジュール+判断基準。最終ページ48- 04 個票カタログ:同種の対象を同一レイアウトで反復。差だけが浮く49- 05 KPIレーン付き時系列:グラフの下に同じ時間軸で管理指標。列を縦に貫通50- 06 バブル優先度マップ:縦=自社の決定だけで進む割合、横=効果が満額になるまでの年数、円面積=年効果。塗り=自社完結、白抜き=外部前提。左上が優先ゾーン5152分解する(合計の内訳・寄与)53- 07 滝分解:起点と終点に合計(増分だけを積む増分型なら「増分合計」を終点に)。段の受け渡しは破線。右に打ち手表を併置54- 08 ファネル:段の大きさを件数に比例。最大離脱点に打ち手を注記55- 09 バリューチェーン収益図:工程の矢羽根とグラフの横位置を厳密に整列56- 10 分配カスケード:受取・支払・利益を共通スケールで。自社の取り分だけ濃色57- 11 ロジックツリー:枝に四則演算記号。末端に具体策、右に評価列58- 12 数式分解:縦軸を式にし、対象ごとに項の効き方を行頭言い切りで59- 13 同単位の滞留分解:実働と待ちを同一スケールの帯で。大半は待ち、を示す60- 46 縦型イシューツリー:問いを頂点に下へ分解。最重要経路だけ太線6162比べる(同じ物差しに載せる)63- 14 軸統一並列:小グラフの軸の最大・最小・目盛を全部揃える64- 15 共通軸プロセス並列:共通プロセスを上に1回だけ。対象を縦に積む65- 16 共通目盛の構造比較:等級・報酬などの共通目盛を1本立て、箱を高さに置く66- 17 同型フロー対比:左右に同型のフロー。モノ=実線・金=破線67- 18 同型組織対比:同型ツリーを左右に。働きかけ範囲を濃淡で68- 19 フォルム対比/リスク評価マップ:同じ2軸(例:影響度×発生可能性)の塗り分けの「形」で比べる。右に番号対応の方針リスト69- 45 論証テーブル:セルは「■事実 → ➢含意・打ち手」の2段。基本形・時間展開・横並び・仮説検証の4変化形7071変化を見せる(位置を変えない)72- 20 同位置Before/After:消える要素は同位置のまま破線に。詰めて再配置しない73- 21 面積の組み替え:前後2枚の面積図+変換矢印。直前時点の輪郭は点線の残像74- 22 前提の書き換え表:従来(破線・グレー)→今後(実線・濃色)。言葉を対にする7576関係と位置で見せる77- 23 面積図・構成比×効率:幅×高さ=面積が量×質。全体平均の水平線78- 24 実数面積図:多数の対象を幅×高さの実数で一括比較79- 25 軌跡散布:年次点を線で結び、局面を意味づける80- 26 循環散布:グループ点を順に結び、矢印で向きを示す81- 27 基準線で意味づける散布:等成果線を数式どおりに引く82- 28 小マルチプル散布+表:図=形、表=数値。列位置を揃える83- 29 期間線分散布:始点と終点でマークを変えた線分。継続中は現在線を突き抜ける84- 30 重なりのベン図:面積は近似と断り書き。キーナンバーを1つ立てる85- 31 積み上げエリア:実績と予測の境界を図中に。予測区間は破線86- 32 2×2と判断ロジック:軸は「決定に効く2つ」(例:処理の長さ×非定型度)。左に2×2、右に判断ロジック3つを矢印で接続87- 33 ライフサイクル対応:上にカーブ、真下に方針セルを垂直整列。現在地を垂線で88- 34 襷がけ補完:2者×強み/課題の4象限。対角を矢印で結ぶ8990時間と工程で見せる91- 35 期別スイムレーン:縦=効果の出る時期(短期・中期・長期)のレーン、横=時間。札に効果合計。現在線を必ず92- 36 モジュール工程:ガント骨格に担当・効果額を持つブロック93- 37 フェーズガント:完了=塗り・計画=枠線。現在地を線で宣言94- 38 二段工程:上段=ストリーム連携図、下段=同じ計画のガント。時間軸を共有95- 39 会議体連携:横=審議段階、縦=会議体。矢印に渡る文書を書く。手戻りを週数で96- 40 金モノ交差:モノ=実線・金=破線。取引ごとに金額と支払サイト97- 47 業務フロー図:レーン=役割、ひし形=判定、点線=例外処理。例外に発生率と追加日数9899構造を地図化する100- 41 レイヤーマップ:縦=層、横=系列の格子。自社のリーチをブラケットで定量化101- 42 バリューチェーン地図:上=工程、中=成功要因、下=プレイヤーの被覆幅。空白が主張102- 43 組織マッピング:組織図に番号バッジで類型。下に選択の論点を対で103- 44 全体と拡大:左=全体、右=1ブロックの拡大。破線の引き出しで繋ぐ104- 48 関係者相関マップ:中央に主役。モノ=実線/金=破線/データ=点線105106型に無い単純なページだけ、グラフを直接選ぶ:数量の差=棒/推移=折れ線/増減=滝/歩留まり=ファネル/2つの量の積=面積図/相関=散布/密度=ヒートマップ/量と内訳の推移=積み上げエリア/流れの配分=サンキー。円グラフは原則使わない(例外は5項目以下で過半判定が目的のときだけ)。107108## 工程4|規準で描く109配置の4原則110- 縦軸・横軸を決めてから置く(縦=対象・分類・プレイヤー、横=時間・工程・判断軸)
さいごに
お読みいただきありがとうございます。皆さまのお役に立てる情報となれば嬉しいです。これからもAI×資料作成、AI仕事術、資料作成Tipsなどを発信してまいりますので、よろしくお願いします。
noteではさらに深掘りした内容を書いてます。 ぜひこちらにもお越しください。
- 打合せメモを貼るだけで、個別化したスライドが出てくる「ルーティン設定方法とプロンプト」
- スライド生成品質を高める見本10本
- メンシプ向けにはスキルも配ってます
https://note.com/uchita_success/n/na5babdc58b0e






