資料をくっつけて「確認お願いします」とだけ依頼するのは、相手にいろんな負荷を一気に押し付けている行為なので、本当に、心の底から止めた方がいいと思ってまして。
「確認お願いします」の確認とは何を指すのか?
- 誤字脱字がないか、一言一句を見るのか?
- 論理構成が破綻していないか、筋道を見るのか?
- 法的リスクがないか、コンプライアンスの視点で見るのか?
- デザインの色味が規定通りかを見るのか?
- 単に「ファイルが開けるか」を見るのか?
- 「A案B案C案のうちA案を推すことに、〇〇部長がOKと言ってくれそうか」をチェックすればよいのか?
この無限大の可能性の中から、頼まれた側は
「納期までまだ余裕あるから、ざっくりロジックの流れだけ確認すればいいかな?」
「クソみたいな仕上がりだけど、明日納期だし、こっちで全部巻き取れってことかな?」
・・・などと推し量りながら、「確認」を自分なりに定義して仕事を引き取らないといけない。
ってくらい、相手に思考負荷を投げつける行為だと思っておくくらいでちょうどいいと思っています。
僕は「確認お願いします」とだけ書いてくる雑な奴らを、心のなかでナゲツケサルと呼んでいます。
「確認お願いします」で責任転嫁すな
さらにタチが悪いのが、この言葉に透けて見える「責任逃れ」の心理です。
仕事の完成度が低い自覚はある。
でも、自分でこれ以上考えるのは面倒だ。
あるいは自信がない。
だから、とりあえず「確認お願いします」と言って上司や先輩に投げておく。
そうすればどうなるか?
もし後でミスが発覚しても、「いや、あの時"確認お願いします"って送って、何も言われなかったんで大丈夫かと思いました」という言い訳が立つわけです。
未完成の成果物を相手に放り込んで、何かあった時の爆心地を自分以外の場所にずらそうとする。その浅ましい生存本能が、あの「確認お願いします」の一言に凝縮されています。
もはやナゲツケサルにも失礼なレベルで、ナゲツケサルに謝ったほうがいい。
じゃあ「確認お願いします」をどう伝えればよいのか?
- 何のための資料か
- いま、どういう状態か
- どこを見てほしいか(+どこは見なくてよいか)
この3つを添えるといいと思うのです。
①何のための資料か
まず、その資料が何のためのものか。
- 社内の検討用なのか、
- 上司への説明用なのか、
- 社外に出すものなのか。
これを示してもらえると、どれくらいの優先度で資料を見ればよいか、どんな視点(顧客の立場、上司の立場とか)で確認すればよいかがわかります。
②いま、どういう状態か
次は、その成果物がどの段階にあるのかを伝えます。
- まだ書きなぐっただけのメモです
- 7割方できあがった下書きです
- 提出直前の最終決定版です
これがあるだけで、受け手は「どのくらいの真剣度で読めばいいか」のギアを調整できます。
③どこを見てほしいか(+どこは見なくてよいか)
ここが一番重要です。
見るべきポイントを絞りましょう。
- 誤字脱字だけ見てください
- スケジュールの現実性について意見をください
- 前回指摘された箇所が直っているか確認してください
- 逆に、ここは見なくていいです
特に「どこは見なくてよいか」を示すのがすげー大事でして。
これを考えると、強制的に「何がどうなっていることを確認すればよいか」を言語化せざるを得なくなるためです。
この三つを組み合わせるだけで、
「確認お願いします」という思考停止ワードが、
ちゃんとした真っ当な依頼に生まれ変わるかと思いました。





