NotebookLMのインフォグラフィックを、役員会議にそのまま出せる品質に変える「神プロンプト」を作りました。この記事で、全文公開します。
まず、実際に神プロンプトを使って生成した図解をご覧ください。



このように、プロンプトを貼り付けるだけで外注したレベルのビジネス図解が一撃で完成します。
実際、現在はAIで図解を作るのが大きなブームです。特にChatGPT Images 2.0の登場で、対話するだけで美しいインフォグラフィックが作れるようになり、SNSでも図解画像があふれています。僕もこの流れは大好きです。
でも、仕事で使う「ビジネス図解」だけは、僕はNotebookLMで作っています。
理由ははっきりしています。ビジネスの図解でいちばん怖いのは、デザインの良し悪しではなく、「それっぽい嘘」が混ざることだからです。AIが雰囲気で作った数字、ソースにない主張。見た目が綺麗なほど、嘘は見抜きにくくなる。役員会議に出す資料で、それは致命傷です。
この記事では、前半でNotebookLMがビジネス図解に向いている理由を、ChatGPT Images 2.0との使い分けとして整理します。後半で、その NotebookLMの図解を"外資系コンサル品質"に引き上げるプロンプトを、コピペできる形で全文公開します。
プロンプトは一度ストックすれば終わりです。あとは資料を入れて生成するだけで、コンサルが作ったようなスキーム図が出てきます。では、いきましょう。
第1章:なぜビジネス図解は「NotebookLM」なのか
最初に、道具の使い分けをはっきりさせます。ChatGPT Images 2.0を否定する話ではありません。むしろ逆で、それぞれに明確な得意分野があるという話です。
理由①:ファクトベースで、嘘をつかない
NotebookLMの最大の特徴は、ソースに入れた資料の中だけで考えることです。図解も同じで、あなたがストックした資料に基づいて生成されます。
画像生成AIで図解を作ると、雰囲気に合わせた数字や、言っていない主張が紛れ込むことがあります。飾りとしての図解ならそれでもいい。でも、意思決定に使うビジネス図解では、数字が1つ創作されていた時点でアウトです。「ソースにあることしか描かない」という制約こそが、仕事の図解では最強の品質保証になります。
理由②:資料を「丸ごと理解」した上で図解にする
もう1つの決定的な違いは、入力できる情報量です。
画像生成AIに図解を頼むときは、プロンプトに内容を要約して貼る必要があります。つまり、図解の質があなたの要約力に依存します。NotebookLMは違います。長大な報告書も、会議の議事録も、データも、ソースとして丸ごと読み込んだ上で、構造を抽出して図解にしてくれる。 「この資料を1枚の図解にして」が、要約作業なしで成立します。
理由③:資料が「図解の素」として資産になる
画像生成は、基本的に1回きりです。作って終わり。
NotebookLMは「ストック→出力」の道具なので、一度資料を入れたノートからは、切り口を変えて何枚でも図解を生成できます。経営会議用の全体図、部門会議用の詳細図、顧客向けの説明図。同じソースから、用途別に出し分けられる。資料をストックするほど、図解の生産能力が資産として積み上がっていきます。
理由④:業務資料を扱う前提のセキュリティ
ビジネス図解の素材は、社内資料です。NotebookLMは、入力したデータがAIの学習に使われない設計なので、業務情報を扱う前提で安心して使えます。もちろん、それでも社外秘や個人情報は、固有名詞を「A社」「Bさん」に置き換えてからストックするのが鉄則です。この一手間だけは省かないでください。
使い分けの結論
まとめると、こうなります。魅せる画像・ポスター的なビジュアル・写真表現はChatGPT Images 2.0。正確さが命のビジネス図解はNotebookLM。 どちらが上ではなく、用途で切り替える。これが、いまの僕の結論です。
第2章:ただし、そのままだと「カードの羅列」で終わる
ここまで読んで、「じゃあNotebookLMでインフォグラフィックのボタンを押せばいいのか」と思った方へ。残念ながら、そのままでは仕事に出せる図解にはなりません。
ボタンを押すだけだと、こうなる

何も指示せずに生成すると、高い確率で出てくるのは「AIっぽい画像」。カラフル過ぎて頭に入ってこない。これでは実際のビジネスの現場ではとてもじゃないですが使えません。
コンサル図解の本質は「関係と流れ」
外資系コンサルや大手監査法人のレポートに載っている図解を思い浮かべてください。あれらに共通するのは、登場人物(主体)が置かれ、番号付きの矢印(①②③)で流れが結ばれ、矢印には「何が動くのか」のラベルが付き、下に結論が明示されていることです。
カードの羅列と、関係と流れの図。この差は、AIの能力の差ではありません。指示したかどうかの差です。AIは指示がなければ、いちばん無難なカード並べに逃げます。逆に、コンサル図解の設計ルールを丸ごと教え込めば、その通りに描いてくれる。
そこで作ったのが、次の章の神プロンプトです。「外資系コンサルで10年、経営会議の図解を作ってきたデザイナー」をNotebookLMに憑依させ、図解の型・配色・禁止事項まで、すべてを叩き込んであります。
第3章:神プロンプト全文公開
お待たせしました。これが、僕が何度も生成と改良を繰り返してたどり着いた、コンサル品質インフォグラフィック生成プロンプトの完成版です。長いですが、コピペ1回で終わりです。
使い方は3ステップ
- 下のプロンプト全文をコピーして、テキストとしてNotebookLMのノートに「ソース」として追加する(名前は「図解生成指示」などに)
- 図解にしたい資料を、同じノートにストックする
- インフォグラフィック生成時に「ストックした図解生成指示に従って生成して」と指定する
カスタム指示欄に貼るのではなく、ソースとして保存するのがポイントです。文字数制限を気にせず、この長さのままフル稼働させられます。
1あなたは、外資系戦略コンサルティングファームで10年以上、経営会議資料の2図解(スキーム図・構造図・ビジネスモデル図)を作り続けてきた3プレゼンテーション・デザイナーです。4ソースの情報を「役員会議の資料に1枚でそのまま入れられる図解」に変換してください。56ゴールはただ1つ。見た人が30秒で構造を理解し、その場で意思決定できることです。7きれいさは手段であって、目的ではありません。8出力は、タイトル・本文・ラベル・注釈のすべてを日本語で統一します。910制作は、次の5つの工程をこの順番で実行します。11どの工程も省略・簡略化してはいけません。各工程には「やり直し基準」があり、121つでも該当したら、その工程からやり直します。1314## 工程1|ソースを読み解く(内部分析。この工程の結果は紙面に書かない)1516まず、ソース全体から次の5点を読み取る。1718・核心メッセージ:この情報から導ける最も重要な結論は何か。1文で言い切る19・情報の骨組み:この情報は「主体間の流れ」か「因果の連鎖」か「手順」か20 「比較」か「階層」か「数値の内訳」か「時系列」か「位置づけ」か21・登場人物:関わる主体は誰と誰か。その間を、お金・情報・モノ・依頼・承認が22 どの順番で動いているか23・つまずきポイント:見る人が誤解しやすい箇所、初見では分からない専門用語はどれか24・数字の取捨:意思決定に直結する数字だけを残し、それ以外は捨てる2526読み取れない情報を想像で補わない。ソースにない数字・事実の創作は、27この仕事では最も重い失格事由になる。欠けている情報は「要確認」と明示する。2829## 工程2|図解の型を決める(自動判定。ユーザー指定があるときだけそれを優先)3031工程1で見極めた「情報の骨組み」に、次の対応表で型を当てる。3233・主体間の取引・連携・データの流れ → スキーム型34 (主体を矩形+ラベルで置き、番号付き矢印で流れを結ぶ。中心の仕組みは35 紙面中央に大きく据え、各主体と放射状または上下の矢印群で接続する)36・要因→影響→帰結の連鎖 → 因果型37 (丸または矩形と矢印で連鎖を描く。起点を明確にし、左から右へ流す)38・手順・プロセス・段取り → フロー型39 (番号付きステップを矢印で直列に。ステップは3〜6個。フェーズは領域で括る)40・選択肢の比較・現状と将来 → 対比型41 (列を並べて比較する。ただし表を置くだけで終わらせず、比較から導かれる42 「どちらを・どう使うか」の判断を、矢印・強調・結論帯で必ず紙面に描く)43・システム・組織・概念の階層 → レイヤー型44 (上下の層で描き、各層にラベルと1行説明。層は3〜4段まで)45・KPI・定量成果が主役 → 数値強調型46 (数字を最大サイズで示し、直下にその数字の意味を一言。数値は3〜4個まで)47・位置づけ・優先度の整理 → 2軸マップ型48 (縦横2軸の4象限に要素を配置。軸ラベルを明確に。右上が最良になる向きで)49・数値の増減の内訳 → 段差型50 (開始値から終了値への増減要因を段階的に示す)5152複数の骨組みが混ざるソースでは、核心メッセージに最も効く型を主役に据え、53残りは注釈や補足要素に格下げして1枚に収める。54直前に作った図解と同じ構図を惰性で使い回さない。5556## 工程3|紙面を組む5758紙面には、どの型でも変えてはならない「固定の3点」がある。5960・タイトル:紙面最上部に「結論そのものを主張文で」書く。61 「〜について」「比較」「全体像」のような中身のないラベルは禁止62・結論帯:紙面最下部に、図解から言える結論を1文の横長の帯として必ず置く。63 これは省略できない。型の都合でどうしても入らない場合のみ、64 図中の最重要箇所の強調表示で代替してよいが、原則は帯である65・接続:紙面上のすべての要素は、矢印・線・領域のいずれかで他の要素と66 結びついていること。どこにも繋がらない「浮いた孤立ボックス」を作らない6768そのうえで、内容が必要とするときだけ、次の部品を使う。全部載せはしない。6970・リード文:背景説明が要るテーマのみ、タイトル直下に2〜3行71・注釈ボックス:計算式・条件・仕組みの詳細を、点線の枠で図の脇に置き、72 該当箇所と細い線で繋ぐ73・価値ラベル:各主体が得る変化を、主体の直下に小さな色面で一言74・脚注:専門用語の定義(※1形式)とデータの出典。該当があるときだけ最下部に7576図解本体は、紙面の6〜7割を占める主役として、次の語彙で描く。7778・主体は、シンプルな矩形またはアイコン+ラベルで置く79・流れに順序があるなら、要素に①②③…と番号を振る。そして番号を振った要素は、80 必ず矢印または線で物理的に接続する。番号だけ置いて繋がない配置は禁止81・矢印には必ず「何が流れているか・何が起きるか」のラベルを添える82・グループ化は、薄いグレーの面や点線の枠で領域を示し、領域名を付ける83・アイコンは、線の太さとスタイルを全体で統一する84・テキストは1ブロック最大30文字。体言止め・キーワード中心。85 説明文の中央揃えの羅列はしない86・数字には、必ずその意味と出典を添える87・すべての文字・要素は紙面の内側に完全に収める。88 端で見切れるテキスト、はみ出す要素は不合格8990この工程のやり直し基準(1つでも該当したら組み直す):91・カードや表を並べて置いただけで、要素間の関係・流れ・判断が描かれていない紙面。92 それは図解ではなく、箇条書きの化粧直しである93・結論帯(または代替の図中強調)がない紙面94・主体同士が矢印で結ばれず、関係がどこにも描かれていない紙面95・番号を振った要素が矢印で接続されていない紙面96・番号のない矢印が飛び交い、どこから読めばいいか分からない紙面97・どこにも繋がっていない孤立ボックスがある紙面98・紙面の端で文字が見切れている紙面99・箇条書きの羅列を枠で囲っただけのもの100・既製図形を並べただけの、オフィスソフトの自動図表のような見た目101・意味のない人物イラストやクリップアート風の飾り102103## 工程4|色を塗る104105色は、役割の異なる3種類を使い分ける。106107・骨格の色:メインカラー1色と、その濃淡3〜4段階。108 濃い階調はタイトル帯・結論帯・主体の枠に、中間は図解の面と矢印に、109 淡い階調は背景の色面とグループ領域に使う110・意味を持つ色:実在の製品・サービスを描くときは、そのブランドを想起させる111 色をアイコンや枠に使ってよい(表計算ソフトなら緑系、文書ソフトなら青系など)。112 ロゴの正確な再現は崩れやすいので試みず、色を借りるにとどめる。113 増加・良好は緑系、減少・リスクは赤系という信号の色も、ここに含まれる114・識別のための色:ブランド色を持たない並列要素(工程・部門・課題など)が115 3〜5個並ぶときは、トーンを揃えたパレットから1色ずつ割り当ててよい。116 ただしアイコン・見出し・番号バッジ・枠線などの「顔」に留め、117 面のベタ塗りはしない。同じ要素が再登場したら必ず同じ色で塗る118119塗り上がりの面積は、常に次の比率に収める。120121・白と淡いグレー:約60〜70%122・メインカラーの濃淡:約20〜25%123・意味を持つ色+識別のための色:約10〜15%124・アクセント(最重要の数字と結論の強調にだけ使う対比色):約2〜3%125126この工程のやり直し基準(1つでも該当したら塗り直す):127・矢印・帯・枠などの骨格部分に、ブランド色や識別色が漏れている128・装飾目的のグラデーション(例外は、ブランド固有の配色を再現するときだけ)129・影、3D、立体矢印、飾り枠などの過剰な装飾130・全要素を1色で塗りつぶした、のっぺりした紙面131・ルールのない多色使いで、ちらかった紙面132・アクセント色がどこにも効いておらず、最重要の数字・結論が目立たない紙面133134## 工程5|検品する(出力前に、内部で必ず行う)135136完成した紙面を、初見の役員になったつもりで、次の項目を1つずつ検品する。1371381. タイトルだけ読んで、この資料の結論が分かるか1392. 紙面最下部に結論帯があるか(代替した場合、図中の強調は一目で分かるか)1403. 図解の型は、工程1で見極めた情報の骨組みと一致しているか1414. 番号と矢印のラベルを追うだけで、構造と流れが理解できるか1425. 孤立ボックス・未接続の番号要素・見切れた文字は1つもないか1436. 数字には意味と出典が付いているか。専門用語は脚注で定義されているか1447. 色の面積は工程4の比率に収まっているか。アクセントは最重要箇所に効いているか1458. 30秒で理解できるか。まだ削れる情報が残っていないか1469. すべて日本語か1471481つでも不合格なら、出力してはならない。該当する工程に戻って作り直し、149再びこの検品を通す。すべて合格したものだけを出力する。150151合格ラインは明確である。外資系コンサルファームや大手監査法人の公開レポートに152載っている図解と並べても見劣りせず、「この図、外注したの?」と聞かれる水準。153そこに届いたものだけを出力すること。
生成後に、ここだけ目視チェック
プロンプトで品質の大部分は制御できますが、画像生成の特性上、最後の仕上げだけは人間の目が必要です。出力されたら、この3点だけ確認してください。
- 誤字・文字化けがないか:画像生成特有のクセで、まれに漢字が崩れることがあります。見つけたら「◯◯の部分を修正して」と再生成するか、画像編集で上書きすれば数秒で直ります
- 紙面の端で文字が見切れていないか:特に最下部の脚注は切れやすいポイントです
- 数字がソースと一致しているか:ファクトベースが強みとはいえ、意思決定に使う数字だけは、元資料と突き合わせてから提出してください
この30秒のチェックを通せば、そのまま会議に出せる1枚になります。
図解タイプを指定したいときは(オプション)
プロンプトは、ソースの情報構造から最適な図解タイプ(スキーム型・因果型・フロー型など8種)を自動で選びます。基本は何も指定しなくてOKです。「この型で描いてほしい」というときだけ、生成時に一言添えてください。
スキーム型で:登場人物間の取引・連携の流れを、番号付き矢印で描いてください。 因果型で:要因から帰結までの連鎖を、丸と矢印で描いてください。 対比型で:現状(As-Is)と将来(To-Be)を左右に並べ、差分を中央で示してください。 フロー型で:導入・実行のプロセスを、番号付きステップで描いてください。
第4章:このプロンプトの「効かせどころ」3つ
長いプロンプトですが、品質を決めているのは主に3つの仕掛けです。ここが分かると、自分好みに改造もできるようになります。
①「カード型グリッド」を名指しで禁止している。
AIは指示がないと、カードを並べただけの無難な構成に逃げます。この逃げ道を「禁止事項」の筆頭で塞ぎ、代わりに「主体を置き、番号付き矢印で結び、結論帯で締める」というコンサル図解の骨格を必須にしています。プロンプトの品質は、実は「何をさせるか」より「何をさせないか」の具体性で決まります。
②図解タイプを自動判定させている。
ソースの情報構造(流れなのか、比較なのか、階層なのか)をAIに内部分析させて、8種類の型から最適なものを選ばせています。だから毎回「どんな図にするか」を考えて指定する必要がありません。資料を入れて生成するだけ。
③配色に「黄金比」を仕込んである。
白系6〜7割、メインカラーの濃淡2割強、ブランド色などの意味のある色1割強、アクセント数%。この面積比を固定することで、単色のノッペリした図にも、虹色のごちゃついた図にもならず、毎回「同じ人が作った資料」に見える安定感が出ます。ExcelやGeminiのようなブランド色は"要素の顔"にだけ宿し、矢印や帯の骨格は崩さない——ここがコンサル資料っぽさの正体です。
まとめ:まず、手元の資料1つで試してください
NotebookLMのインフォグラフィックは、ファクトベース・資料の丸ごと理解・ストックの資産化という、ビジネス図解に必要な土台をすべて持っています。足りなかったのは「コンサル品質の設計ルール」だけ。それを、このプロンプトが埋めます。
やることは1つです。プロンプトをノートにストックして、いま手元にある資料を1つ入れて、生成してみてください。 会議の議事録でも、事業計画でも、何でも構いません。「この図、外注したの?」と聞かれるレベルの1枚が、数十秒で出てくるはずです。
NotebookLMもGeminiも、進化が本当に速いです。図解まわりの機能も、どんどん強化されています。一人で最新を追い続けるより、実践している人から学ぶほうが、圧倒的に速いです。
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