Claude Code で「自分の分身」を作る方法:数ヶ月かけて構築した「第二の脳」の全記録と Fable 5 による完成

@masahirochaen
日本語2 日前 · 2026年7月05日
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TL;DR

Claude Code と Obsidian を使用して「第二の脳」を構築するための包括的なガイド。4 層構造のアーキテクチャと、生のログを実用的な知識へと変換する夜間自動コンパイラについて解説します。

最強のAIに、平凡な答えばかり出させている理由は、たったひとつ。

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そのAIが、あなたのことを何も知らないから。

事業のことも、顧客のことも、昨日自分が何を決めたのかも知らない。だから毎回ゼロから推測する。そして推測は、どこまでいっても「平均点」にしかならない。

僕はこの問題を、Claude Codeで"自分のコピー"を作ることで解いた。専門用語だと第二の脳(セカンドブレイン)。自分の記憶・判断・文体を、AIが読み書きできる形でディスクに溜めていく仕組みだ。

これを数ヶ月動かしてきて、今回Fable 5に合わせて全部作り直した。バージョン2.0。何をどう作ったのか、コードもフォルダ構成も、全部この記事に書く。テンプレとスクリプトはGitHubに全部置いたので、そのまま持っていって自分用に育ててほしい。

github.com/chaenmasahiro0425/exbrain

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そもそも第二の脳って何? ── Obsidianの上の、ただのフォルダ

大げさな装置じゃない。正体は、Macの中のMarkdownファイルの束だ。これをObsidian(無料のMarkdownアプリ)で見て、Claude Codeがフォルダを直接読み書きする。プラグインもコネクタもいらない。人間はObsidianで読み、AIはフォルダを触る。両方が同じ「脳」を見ている。

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PCを閉じても動く(クラウドの自動タスク)。iPhoneでも読める(iCloud同期)。そしてモデルが何に替わっても、この脳は生き残る。ここが一番大事なところだ。仕組みを一枚にすると、こういう流れになる ── 貯める → 編む → 使う。

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同じFable 5でも、この脳に繋いだ瞬間、別のマシンになる。コードは自分のアーキテクチャに従い、文章は自分の声で書かれ、提案は自分が握っている事実の上に立つ。

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数ヶ月動かして分かった、たった一つの教訓

去年、僕はSOUL / MEMORY / DREAMSという3ファイルを核にした第一世代を組んだ。日々のログ、Xのクリップ、議事録が自動で溜まる仕組みだ。数ヶ月回して、はっきり分かったことがある。

生ログは、放っておいても勝手に溜まる。でも、"編纂された知識"は、放っておくと勝手に腐る。

daily noteやクリップは自動化で毎日太っていく。ところが顧客ページや索引は、数週間で陳腐化した。

4月に作った顧客リストが、7月の新規案件を一件も知らないまま凍っていた。餌をやるのを覚えているときだけ育つ脳は、3週間で死ぬ。

だから「4層」に分けた ── 2.0の設計

2.0では、全部を1つの箱に入れるのをやめた。性格の違う4つの層に分けて、層ごとに「書く人」を1人だけに固定した。書き手が1人なら、同期の競合が構造的に起きない。identity(人格)は人間だけが、digest(要約)はクラウドだけが、wiki(知識)は夜間コンパイラが、raw(生ログ)は自動収集が書く。

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なぜraw層を不可侵にするのか。同じAIが同じノートを読んでは書き換えを繰り返すと、ディテールが溶けて誤りが複利で増えていくからだ。生ログを凍らせておけば、上の知識層は何度でも作り直せる。

今回のアップデートは以下の海外の記事を参考にアップデートいたしました。

https://x.com/masahirochaen/status/2073548158270144705

2.0の心臓 ──「夜間コンパイラ」

ここが今回の本丸。生ログを知識に変える仕事を、毎晩23:30に走る自動コンパイラに任せた。毎晩こいつが起きて、その日のログと新しいクリップを読み、登場した顧客・人物・ツールのページを出典リンク付きで自動更新する。「サイバーエージェントと450万で合意」と書いてあれば、該当ページにその事実が積み上がっていく。

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暴走させない仕掛けが3つ。①LLMにgitを触らせない。②書ける場所を層で制限(rawとidentityには指一本触れさせない)。③rawに変更が出たら自動で復元してコミットを止める。そしてコストが肝だ。編纂はルーティンワークだから、一番安いモデルに回す。プレミアムモデルが出てくるのは、週に一度の統合パスだけでいい。

脳を生かし続ける「ループ」

第二の脳は、記憶に頼らず、スケジュールで生かす。セッション開始ごとにprimerが今日の文脈を注入し、朝夕にdaily noteが生成され、4時間おきにXブックマークが集まり、毎晩コンパイルされ、日曜に腐敗検出(lint)と週次まとめが走る。プレミアムモデルが働くのは週1回だけ。あとは全部、安いモデルとシェルスクリプトが回す。ルーティンを最上位モデルに投げるのは、金をドブに捨てる行為だ。

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日々"見た記憶"は、選ばなくていい

「この記事いいな、って自分で選ぶ必要ある?」──ない。それがこの設計の答えだ。

Xで気になったものは、ただブックマークすればいい。4時間おきのクリップ機能が、それをraw層に自動で流し込む(今1467件溜まっている)。

記事のリンクをSlackのDMに放り込むだけでもいい。人間のやることは"見る"だけ。選別は夜間コンパイラの仕事にした。読むことと、覚えることを、分けたわけだ。

そしてFable 5が来た ── 育てた"指示"を、8割捨てた

数ヶ月かけて書き溜めたルールは、気づけば膨大になっていた。Fable 5に載せ替えて最初にやったのは、その8割を"消す"ことだった。

旧モデルは、手取り足取り指示しないと平均点に戻ってしまった。だから「あれもするな、これもするな」を延々と書き足していた。Fable 5は違う。effort(工数)で知能と速度を握り、狙う挙動は"短い一文"で足りる。列挙をやめたら、むしろ賢くなった。

第二の脳にとっても、これは追い風だった。旧世代向けに膨らんだスキルやプロンプトは、Fable 5ではかえって質を下げる。

だから2.0では、コンパイラのプロンプトもCLAUDE.mdも短く削った。脳に溜めるのは「事実」だけでいい。振る舞いは、モデルが賢くなるほど短くなる。

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まとめ ── "自分のコピー"の作り方は7ステップ

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① vaultを作る(Obsidianのフォルダ) 

② 4層に分ける(raw / wiki / digest / identity)、書き手を層ごとに1人に固定 

③ 持っているものを全部rawに放り込む 

④ 夜間コンパイルを仕込む(毎晩、安いモデルで) 

⑤ 週次lintで"腐敗"を検出する(日曜・LLMなし) 

⑥ リサーチを検証付きで資産化する 

⑦ INDEXを玄関にして、フルスキャンを禁止する

運転席のモデルは、また替わる。でもvaultは、全ての交代を生き延びる。そして書き込まれたフィードバックが、誰が運転していようと、脳を毎週賢くしていく。一番小さいバージョンなら、1時間で作れる。フォルダ1つ、自分の事業について書いた10ファイル、そして「まずそれを読め」と言われたエージェント。あとは、出力が残りを教えてくれる。

全部オープンソースにした。テンプレも、スクリプトも、READMEの英日両方も。自由に持っていってください。→ github.com/chaenmasahiro0425/exbrain

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