遅いのは手ではなく、再起動

@smark_x
日本語2026年9月14日
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TL;DR

本記事では、職場での遅さはタイピング速度ではなく、中断後のタスク再開にかかる時間にあると主張しています。コンテキストスイッチ時の認知負荷を軽減するための3つの戦略を提供します。

「仕事が遅い」と言われる人の1日を切り分けると、実は手が止まってる時間はほとんどない。

資料を作ったりメールを返したり、キーボードを打っている手そのものはたぶん速い。遅くなるのは、Slackなどの通知が来て作業を1回中断した後かと。

つまり元の画面に戻ってきて、さっきどこまでやったかを思い出すまでが長い。「再開」のタイミングで差がついているだけなんだと思う。

「もっと速くやれ」と言われて速くなるのは作業スピードのほうなので、あまり差が縮まらない。

すまーく - inline image

これ、マルチタスクをシングルでこなそうとした時の大きな罠だと思うんです。

カリフォルニア大学アーバイン校の研究チームが、職場で働く24人を3日半ずっと後ろから観察した調査があります。途中で中断された作業に本人が戻るまでにかかった時間は、平均で25分。しかも戻るまでのあいだに、別の仕事に2つ以上手をつけていた。

つまり、削られてるのは「手の速さ」ではなく、戻るまでの25分のほう。1日に何回も止められる人はこの25分が積み上がってるだけで、打つ速さは足りてるんです。

僕は未だにこの「再開」に時間がかかる。

Claude Codeのセッションを何本か同時に走らせてるので、1日じゅう中断だらけです。でも打ってる時間は短い。長いのは、切り替えた先から戻ってきてどこまで進めてたかを思い出すまで。特に、AIやり取りによって遮られたライティング業務などの「集中力」が低下していると思うのです。

「作業の切り替え」ではなく、「脳の切り替え」をもっと合理的に進めないと生産性は上がらない。

Slackの通知で抜ける→返事のついでにもう1件見る→元の画面に戻る→Claudeセッションが終わってるので次の指示をする→元の画面に戻る→どこまでやったか思い出す→やっと手が動く…

「仕事が遅い」の正体は、手の速さではなく「再開までの時間」

これを解消せずに、仕事は早くならないと思うのです。

なので僕は速くするのを手ではなく「戻り方」のほうにして、「3つの決めごと」でこれを補っています。

**1. 中断で入ってきた用件は、置き場所に置いてから元の作業に戻る

**→ Slackで来た「確認お願いします」を頭に置いたまま戻ると、忘れないようにする側に頭を使う。なので、僕はTrello(タスク管理ツール)をコックピットみたいにしてます。

「今日やるタスク(ロングタスク)」を優先順位の順に上から並べた列と、「隙間時間でやるタスク(ショートタスク)」を付箋で貼る枠の2つ。飛んできた用件は、すぐ済むなら隙間の枠へ。時間がかかるなら優先順位の列の途中へ差し込む。

すまーく - inline image

Trelloでの実際のタスク管理風景

作業が1つ終わるたびにこの画面を見るので、置いた用件は忘れない。戻るときに頭に残っているのは、元の作業1つだけになるからです。

**2. 作業をキリのいいところで区切らない。休憩に入るときは、あえて中途半端で止める

**→ これ一番重要だと思ってます。やりがちなのが「キリのいいところまで」終わらせてから、ランチや15分の休憩に入るパターンです。これだと戻ってきたとき、新しい作業の立ち上がりと集中が乗るまでの時間が重なる。作業を区切るのは中途半端がベスト。途中で止めておけば、戻ったときは「続き」から入るので立ち上がり負荷が少ない。

**3. 終業の1時間前に明日の最初の5分でやる1つを書いておき、朝はそれから始める

**→ 上の決めごとの1日版です。翌朝の1回目がゼロからの立ち上がりではなく「昨日の続き」から始まる。何も始めないうちに通知を開くと、午前中ずっと“戻る途中”のまま過ごすことになる。メールもSlackも開くのは手が一度動いたあとにしたほうがいいです。

すまーく - inline image

僕の「仕事が遅い」への打開策

「ご確認ください」「至急」

この2つが1日に何回も飛んでくる職場、特に1人で何工程も回してる人は遅さの原因を「通知の数」だと思ってる。

ただ、さっきのカリフォルニア大学の観察には続きがあります。分析職と開発職の中断は、他人に止められたものと自分で手を止めたものがほぼ半々だった。電話も通知も無いのに自分で止めている。しかも戻るまでの時間は他人に止められた作業より、自分で止めた作業のほうが長かったのです。

速くしたいのは手ではなくそのあとの「再開」のほうで、上の決めごと3つはどれも自分に戻る合図を出す僕なりの仕組みです。

まずは次の休憩の前に、作業を敢えて「キリの悪いところ」で止めてみるといいですよ。


他にも、「明日の仕事に効くヒント」やタイムリーな時事ネタを、構造的にわかりやすく解説しています。

https://x.com/smark_x/status/2098393324768157849

https://x.com/smark_x/status/2096168360103088156

・考えすぎて、なかなか手が動かせない

・完璧主義や要領の悪さで、いつも時間が足りなくなる

・なんか壁にぶち当たると「センスがない」に逃げたくなる

・AIを入れたのに、いまいち仕事がラクになっていない

僕自身、これら全てを抱えながら「ロジカル思考」で仕組み化することで、仕事がラクになった。 毎日投稿してるので、よければフォローしてください。→ @smark_x

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