
割り勘が招く破局:私が愛した男性からの告白を断った理由
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TL;DR
デート中の男性の極端なケチさと配慮の欠如が、いかにして女性の恋心を冷めさせ、待ち望んでいた告白を拒絶するに至ったのかを描いたエッセイ。
Reading the 日本語 translation
私はかつて、とても好きになった年上の同僚がいて、神社でお参りまでして「一緒になれますように」と願ったことがあります。しかし、ある出来事がきっかけで気持ちが冷めてしまい、待ちに待った告白に対して「ごめんなさい、お付き合いできません」と言うことになりました。
その頃にはデートを10回ほど重ねていて、彼はお互いの気持ちに確信を持っており、「えっ?! なんで?! まさか、理由を教えて? 考え直してくれない?」と信じられない様子でした。でも、私の心は変わってしまい、もう戻れませんでした。
あの出来事は、それほど決定的で忘れられないものだったのです。
これは、以前書いた初デートでホテルに行った男性とはまったく逆のパターンの話です。今回は、デートを重ね、告白に至るまでの丁寧なステップをすべて踏んだのに、手も握らずに別れた話です!
■ 老舗うなぎ屋の割り勘事件
この話は、以下のコラムからの抜粋です。
「告白までの『期間』を間違えるな! 老舗うなぎ屋の割り勘事件に学べ」
これは、書籍『京都大学のホステスが教える「99%の男性がやっていない恋愛の超基本」(SBクリエイティブ)』の書店購入特典として収録されていたものです。
20代前半の頃、私は20代後半の年上の同僚と両思いの関係でした。彼はほぼ毎週デートに誘ってくれて、いろんな場所に連れて行ってくれ、本当に幸せな時間を過ごしていました。
しかし、彼は極めて誠実なタイプでした。私が「ワイン買って、あなたの家で飲もうよ!」と提案しても、「まだ付き合ってないから、それはちょっと…」と暗に断るような人でした。
私はそんな彼のことが好きで、「友達以上、恋人未満」の関係を楽しんでいたので、焦らずにデートを続けられて幸せでした。
そんなある日、彼が「老舗のうなぎ屋さんを予約したんだ。一緒に行こう」と誘ってくれました。
私はワクワクしながらお店に入りました。それぞれうな重とドリンクを1杯ずつ注文しました。
彼はうな重だけでは足りないと言って、う巻きを追加し、さらにドリンクをもう1杯注文しました。
それなのに、割り勘にされたのです。
彼が食べたう巻きと、彼が追加で頼んだドリンク代まで、私が払うことになりました。
もちろん、それまでのデートも基本的には割り勘でしたが、安い居酒屋で金額が大したことなかったので気にしていませんでした。でも、その日、彼が予約した高級うなぎ屋での割り勘は、価値観の違いを感じさせる重大な出来事でした。
それからというもの、彼に対する好意は一気に冷めてしまいました。
翌週、彼が「付き合ってください」と告白してきたとき、私は丁寧にお断りしました。「ああ、あの割り勘事件さえなければ、OKしてたのにな…」と、ちょっと切なく思ったのを覚えています。
■ 彼の「思いやり」と「コミュニケーション能力」を疑った
想像がつくかもしれませんが、これは単なるお金の話や「ご馳走してくれなかった」という話ではありません。問題はこういうことです。
「この状況(年上の男性が後輩の女性を高級うなぎ屋に誘う)で割り勘でもいいと譲歩するにしても、せめて食べる量は同じにしておけよ。」
「私より1,500円くらい多く食べて飲んでおいて、それをきっちり半分に割るなんて、思いやりがなさすぎる。」
「実際、300円のお釣りを私が払ったから、私の方が少し多く払ってるんだけど…」
私は彼の 「思いやり」 と 「コミュニケーション能力」 を疑い始めました。決して「彼がおごってくれるお金持ちの男性じゃなかったから」ではありません。(もしそれが問題なら、割り勘のデートを10回も続けていません。)
うなぎ屋事件までは、安い大衆居酒屋に行き、飲み放題コースや大皿料理をシェアしていたので、一人当たりの食べた量が曖昧で、割り勘でも気になりませんでした。(それに、当時は彼のことが本当に好きでした。)
でも、あの日は単価の高いお店に行き、コースではなく個別の料理を注文したことで、個人の費用が明確になりました。
その結果、彼の思いやりのなさを知ってしまったのです。
もし告白前にうなぎに行っていなければ、この性格に気づかないまま付き合い始めていたかもしれません。
今振り返ると、こういうことです。
・彼は年上(数歳上)
・彼の方が収入が多かった
・彼は男性(一般的にエスコートする側とされる)
・彼が私を飲みに誘っていた(毎回)
・彼がお店を選んでいた
これだけの条件が揃っているのに、告白したいと思う女性に一度も「おごるよ」と言わないのは、正直ちょっと悲しいです。
■ 遺伝子許容ライン
当時はまだ彼のことが好きだったので、「いや、うなぎ屋の一件はたまたまかもしれない」 と自分に言い聞かせようとしました。
だから、彼が告白の再考を求めてきたとき、「もう一度だけデートしよう」と提案し、翌週、安いチェーン店の焼き鳥屋に行くことにしました。
今思えば、その時点で恋愛はもう終わっていました。
私の中で、彼はすでに **遺伝子許容ライン** を下回っていたのです。
おそらく、10回のデートでじわじわと蓄積された 割り勘による減点 が、「うなぎ事件」の日に不合格点に達したのでしょう。私の卵子のシャッターが下りて、「この人の遺伝子を受け入れるのは永遠に不可能」と合図を送ったのです。
だから、その後何があっても、「合格! 付き合おう!」という結論には絶対にならなかったと思います。でも、この日を境に彼を「物理的に無理」なカテゴリーに入れることになるとは、予想していませんでした。
この焼き鳥デート(後に「焼き鳥事件」と呼ばれる)が、彼に対する嫌悪感が爆発するきっかけとなりました。
**
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■ リベンジマッチ

安い焼き鳥屋に入り、それぞれ好きなものを注文しました。
彼はまったく緊張した様子もなく、私の2倍以上も注文しました。(嫌な予感がしました。)
会話は特に面白くありませんでした。というか、そもそも彼に面白いところはあまりありませんでした。
私が彼を好きだった理由は、イケメンすぎて、居酒屋の他のテーブルから「あの芸能人に似てる!」とささやかれるほどだったから。そして、彼が私を好きで積極的に誘ってくれたからです。
つまり、私は笑いを求めていたわけではありません。彼が面白いから好きになったわけではないのです。
なのに今は、それがすごく気になりました。会話の中身のなさ。一緒にいても楽しくないこと。
イケメンで、食べ方がきれいで、私のことが好きだと言ってくれて、何度もデートを重ねてきちんとした手順を踏む誠実さもある。
なのに、もう好きになれない。 割り勘の破壊力は恐ろしいものです。
もう先輩と後輩の関係でいいかな…
その思いは、会計時の彼の行動で「いや、それすら無理だ」と確定しました。
■ そんな恥ずかしいこと、よく言えるな…
彼:「俺、1万円札しかないから、とりあえず払っておくよ。」
私:「あ、私も1万円札しかないです。」
彼:「そうか。じゃあ、後でどこかで崩して、半分ちょうだい。」
は… 半分?!
会計は 6,500 円で、その 70% 以上は彼の個別注文でした。
待てよ… 私、利用されてる?
いや、同じコミュニティで女性に声をかけ、周知し、振られた直後に再考まで頼んだ男性が、私をカモにしているとは考えにくい。
これはおそらく、純粋に、単純に、この人がケチなだけなんだ…
その瞬間から、彼の私の中でのあだ名は 「ケチ君」 になりました。
数歳年下の後輩の女性を追いかけ、彼女より明らかに多く食べて飲んでおいて、「半分ちょうだい」は完全に引きます。
そこで正解は2つしかありません。「いいよ、おごるよ」と言ってご馳走するか、「じゃあ、二次会おごってよ」と言うか。
年下の後輩の女性に「1万円札を崩して半分くれ」なんて、よく言えるな…
彼のお金に対する執着が怖くなってきました。私が年下の男性後輩と出かけるときは、恋愛感情がなくてもおごります。でも彼の価値観は 「年下でも、女性でも、自分が2倍食べても、きっちり割り勘」 でした。
お金で女性の機嫌を取ろうとしないという意味では純粋な人かもしれませんが、その頑ななおごり拒否はただただ恐ろしい。
実際、年上だからとか男性だからおごってほしいわけじゃないけど、せめて自分が食べた分は払えよ。 後輩の女性に自分の分を払わせるな。
告白を再考してくれと懇願している女性の前で、少しでもカッコつけようと思わないのか?
彼のお金に対する感覚にイライラして、二次会に行く気はまったくありませんでした。
「じゃあ、あのコンビニでお札を崩して返します。それで私は帰ります。」
**
**
■ 彼に二度とときめくことはないと確信した
しかし、そこでまた別の出来事が起こりました。
私が「お札を崩すのに何か買うけど、何かいる?」と聞くと、彼は「カップ麺!」と答えました。
そこで、頼まれた通り、コンビニで 300 円のカップ麺を買ってあげました。
そして、改めて彼に聞きました。 「焼き鳥代、いくらお渡しすればいいですか?」
彼は言いました。
「2人で 6,500 円だったから、3,250 円もらえる?」
カップ麺返して。
自分が 70% 食べたのに、後輩の女性に半分払わせる神経。それを認めるとしても——いや、千回認めるとしても——それはそれとして。
その上、相手に 300 円のカップ麺を買わせておいて、 その回収額を1円も値引きしない ところに本性が出ています。
せめて「これ買ってくれたから、250 円のお釣りはいいよ。3,000 円でいいよ」くらい言えよ。それでも足りないけど。
「千円でいいよ」とすら言うと男性が批判される世の中で、こんな男性がまだ存在するなんて信じられませんでした。
「ケチの最終形態」とも言える人物に、どうやってときめきや興奮、「かっこいい」「すごい」「好き」といった感情を抱けというのでしょう。
どんなに頑張っても、彼に二度とときめくことはないと確信しました。なぜなら、彼の性格があまりにも耐え難く、イケメンの顔さえも気持ち悪く見えてきて、目を合わせることすらできなくなったからです。
「うなぎ屋事件」はたまたまではありませんでした。彼のお金に対する感覚と、他人への思いやりのなさが、私の価値観とまったく合わなかったのです。
もう友達としても会いたくありませんでした。会うたびにあんな不快な支払い経験をするのは耐えられません。
そこで数日後、LINE で「ごめんなさい、お付き合いできません」とメッセージを送り、彼との連絡をすべて断ち切りました。
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■ 割り勘しようとする姿を見た瞬間、恋は信じられないスピードで冷める
彼は一流企業に勤めており、給料が極端に低いとは思いません。お金に細かかったので、貯金もそれなりにあったでしょう。もし付き合って結婚していたら、経済的に安定した幸せな生活を送れていたかもしれません。
でも、そんなことは関係ない。 そんな理論上の幸せは、現実の支払い方ひとつで簡単に吹き飛びます。
以前、こんな漫画を描いたことがありますが、まさにこれです。

ケチは冷める。
とにかく、冷めるんです。
ケチな行動を見た瞬間、それまで育んできた恋心が信じられないスピードで枯れていきます。
なぜ彼がそこまで頑なに割り勘にこだわったのか、すべてが終わった後に彼から聞いた話を、いつか彼の立場から記事に書くかもしれません。(今回は情報を詰め込みすぎると特定リスクが高まるので入れませんでした。)
(あとがき)
このエピソードを書いていて泣きそうになります。女性ならわかると思いますが、「好きになりたいのに、好きになれない」という状況は本当に辛いです。そして、好きだった人の情けない姿を見るのは十分辛いのに、それをこうして文章に書き起こすのはなかなかの苦行です。昔の話とはいえ、涙が出そう…
▼ 毎週こんな恋愛エッセイを書いている私の note はこちら:
**夜遊び乞食**

▼ 続編も書く予定なので、フォローよろしくお願いします!


