- 前職のコンサル時代、複数の役員から気に入られている同期のAくんがいました。面白いテーマのプロジェクトに優先的に呼んでもらえたり、重役との会食の場に同席させてもらえたり、独立したあとも何かしら案件を回してもらえたりと、いい感じで特別扱いされていました
- やっぱり、偉い人から贔屓されたほうが、目立って評価されやすい仕事がもらえたり、人事評価をいい感じにしてもらえたり(セオリー的には人事評価で贔屓なんてダメですけど、でもそんなもんですよね)と、メリットしかない。同じ労力で働いても、得られる成果が全然違います
- だから、コスパよく働きたい僕としては、ロジカルシンキングとか○○思考とかよりも「特別扱いされるスキル」のほうが何倍も手に入れたい力でした。そこでAくん本人に秘訣を聞いたら、ある5つのコツを教えてもらいました
- 僕もその5つのコツを複数のプロジェクトなり会社で試したら、いろんなプロジェクトに真っ先に声をかけてもらえる、オフレコな話をポロっと話してもらえる、いきたい部署に異動させてもらえる、裁量と権限を渡されて自由にさせてもらえる、独立しても案件を紹介してもらえると、本当に効果アリでした
①偉い人が必要とする、かつ希少なスキルを持っていること
- まずは偉い人から「こいつ使えるな」と思ってもらう必要があります。キーワードは「便益」と「独自性」。やってほしい仕事をやってくれる=便益を生んでくれる、その仕事はコイツにしかできん=独自性がある、って条件が揃えば、普通にその人を重宝しますよね。多少ルーズな働き方をしていようが、その人に居なくなられるほうが困るので、「ま、コイツはしょうがないか」と特別扱いしてもらえます
- コンサル時代に入っていた現場に、挨拶してもし返さない、イヤホンをつけて「話しかけるなオーラ」を出している、他の社員への当たりもキツイ、というエンジニアの方がいました。でも、システムトラブルが発生したときに必ず何とかしてくれる稀有な人物だったので、クライアントの重役からも目をかけられ、プロジェクトでも高い評価をもらっていました
- 「それ仕事が属人化しているだけじゃん。ちゃんと標準化したほうがいいでしょ」という言い分もよくわかります。でも現実は、「組織の根幹をなす仕事を属人化すること」が平社員にとっての生存戦略なんですよね。だって、そのほうが伸び伸び働けて好待遇してもらえるから
- 僕も矛盾した働き方をしてきました。平社員のときは「いかに組織にとって大事な仕事を、自分しかできない状態にしておくか」にこだわり、マネジメントの立場に立ったら「属人化なんてけしからん。業務は標準化して、規律を維持しなければならない」なんてムーブ。ほんと滑稽な話です。でも、ビジネスとは矛盾との対峙。「売上を伸ばせ、でもコストは下げろ」と突き付けられる中、経営者が矛盾しているなら、僕だって矛盾してていいっしょ、って思いますけどね
- 「年収1000万とか2000万くらいは何とか頑張って達成して、あとはゆるりと家族とかプライベートの時間も楽しむぞー」くらいのノリで生きていくなら、偉い人が必要とする属人的な仕事をつくって、その仕事を言い値で売る働き方が、一番コスパもいいし再現性も高い方法論なんじゃないでしょうか
②偉い人を尊重した立ち回りができること
- ここまで調子のいいことを書いてきましたが、「自分の都合」しか考えていないような人が、偉い人から重宝されることはありません。偉い人を尊重した立ち回り、模範的なサラリーマンの所作も両立させてはじめて、贔屓してもらえます
- といっても、やることはシンプル:報連相を小まめにする(報告することがなくても報告する、くらいやっておいたほうが安心して任せてもらえます)、イヤな報告こそ早めに伝える、相談事は重役のカレンダーを見て「遅すぎず、早すぎず、相手が相談されてストレスを感じづらい時間帯」を見極めて予定を入れる、資料はスマホでも確認できるようにPDF版をセットで送付し、紙を好む重役には印刷してから渡す。このあたりの所作は当たり前のようにやっておきたいところです
③偉い人が欲しがる情報をタイムリーに知らせること
- 偉い人が欲しがる情報をタイムリーに知らせることができると、大事な商談や会食に呼んでもらえる、大事なプロジェクトの相談をしてもらえる、みたいなポジションを得られます
- 例えば、とあるクライアントが社内でのAI活用に悩んでいたので、ChatGPTなりClaudeの月額200ドルのハイエンドモデルはじめ、よく耳にするAIには一通り課金して使い倒し、自社のビジネスにどう適用できそうかをまとめて重役に報告しました。その結果、AI活用のプロジェクトのお仕事をいただけました
- どうしても、何かを得ようと思うと先に出費が発生するもの。この出費を惜しむ人が多いんですよね。そんな中、「返ってくるかわからんけど、返ってくるよう頑張るから、とりあえずChatGPTに月3万円課金してみるか」的なアクションを取れる人が、偉い人から特別扱いされても、それは当然じゃないでしょうか
- ・・・と強がったことを言っていますが、AIにそれなりに課金したので、僕も取り返すために必死です。課金するだけじゃもったいないので、実験結果をまとめて記事も書いたりして、何とか課金したぶんをコンテンツ化して皆さんにも還元できないかと必死こいております(笑)
④スピード感が合うこと
- 経営者の方々のスピード感は、平社員界隈のそれとは大きく異なります。表面上は「業務時間にメッセージを送らない」「送ったとしても『返事は明日の就業開始後でOK』と送る」みたいなムーブがなされていますが、彼ら彼女らは、限られた人に対しては業務時間外にも連絡をしています。コンプラとか働き方改革とか走ろうが、重役たちに課されているKPIのハードルが低くなるわけじゃないですからね
- むしろ、平社員に無理に働かせることができないので、昔のモーレツ時代よりも難しいゲームというか無理ゲーを強いられているわけです。そんな中で、深夜や土日いつ連絡しても即レスで返信してくる存在がいたら、そりゃ特別扱いしたくなりますよね。無理ゲーを進めるにあたっての数少ない仲間なわけですから
- 「時代錯誤だ」とコメントが来そうですが、僕、土日とか深夜も割と即レスなのに、労働時間はマジで少ないです。連絡が来たら返しますけど、それ以外はのんびりしていますし、勤務時間中も散歩したり昼寝したり、好き放題やっています。フレックス勤務も使っているので、月のトータルで見ると残業はほぼゼロです
- むしろ逆に「定時の19時を過ぎたから、メールやSlackは覗いちゃダメだ」「長期休暇だから、9日間、いっさいメールを見てはならない」みたいに制限をかけるほうが、ハラハラしませんか?僕はハラハラしちゃうタイプなので、「連絡が来たらLINEみたいに返そう」「それ以外は公園で子どもと遊んでいようが、漫画読んでいようがOKっしょ」くらいのノリで仕事と向き合っています。ここは好みが分かれるでしょうから、自分のポリシーにしっくり来る方法を選んでいただければと
⑤礼儀正しさと生意気さを両立できていること
- 最後は難しい話、礼儀正しさと生意気さの両立です。偉い人にもタメ口を混ぜて話したり、偉い人をイジったり、距離感のボーダーラインを絶妙にせめぎ合っている人っているじゃないですか。幻冬舎の箕輪厚介さんは、ホリエモンにも誰に対しても「一定の礼儀はおさえつつも、イジるところはイジる」という微細な嗅覚の持ち主だなと思います
- 距離感が上手な人を観察してマネする中でわかった原理原則その1:ずっとお行儀よく話していても「面白くない奴レッテル」を貼られる。どこかでリスクを取って「面白い奴レッテル」を狙いに行く必要がある。狙うには、①本質を突いたことを突っこんで言う、②ツッコミをすべき場面で思い切ってツッコむ、をしなくてはならない
- 原理原則その2:ただし、それは信頼残高を積んだうえでやるべき。ある程度、返済可能な信頼残高が貯まったら、失礼覚悟で借金を背負ってツッコんだり、みんなが聞きづらい質問を切り込んだりする。もちろん、信頼残高がゼロにならない範囲で。信用を貯め切った人だけが、言葉づかいという「借金」をしてもすぐ返済できる
- 結局は、何を言うかよりも、誰が言うかのほうが大事じゃないですか。自分が太っていたとして、通りすがりの初対面の太ったおっさんから「君さ、もっと運動して痩せたほうがいいよ」と言われたらムカつくし、かと言って「運動しなくても、今のままでいいんじゃないですかね」と耳障りのいいことばかり言う人も信用できない。でも、自分が信頼している人から同じことを言われたら、その助言に耳を傾けるはず。こういうものなんですよ
- だから、どこかでリスクを取って、言うべきことをハッキリ切り込んで言ってあげる。ただし、信頼残高が貯まって、万が一失礼に値したとしても残高がゼロにならない状態のときにね。・・・ってことが大事だなと
以上、何かのお役に立てば!
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