AI があなたを多忙にする理由: エッセンシャルイズムの誤用をやめる

@smark_x
日本語2026年9月14日
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TL;DR

著者は、AI で多数の選択肢を生成してから手動でフィルタリングすると、ワークロードが増加すると主張しています。代わりに、ユーザーは初期のプロンプト内で除外基準を定義することで「エッセンシャルイズム」の原則を適用し、不要な出力を防ぐべきです。

名著“エッセンシャル思考”を読んだ人ほど、AIから返ってきた案を捨てるのがうまい。20案出させて読んで、3つだけ残す。本の使い方としては確かに正しい。

でも、AIを入れて前より忙しくなった人は、 たぶんこの使い方をいまも素直に実践しすぎかと思っています。

「良いものを出して」「もっと良くして」とChatGPTやClaudeに打つほど「捨てる仕事」が増えて、自分の時間が吸いとられる。

“エッセンシャル思考”は2014年に出て60万部を超えてる本で、その中に「90点ルール」があります。いちばん大事な基準を1つ決めて100点満点で採点し、90点に届かないものは0点として捨てる。

つまり本では、並んだ選択肢を“選ぶとき”に使う道具です。でもAIなら“出させる前”に捨てる基準(90点以下)を決められる。

90点ジャッジは素晴らしいですが、使うタイミングを「前倒し」にしたほうがより効果的だと思うのです。

すまーく - inline image

僕もわりと最近まで「多角的に30案出して」と頼んでいました。そして読んで選ぶほうに時間を取られ、AIは当たり前のことしか返さないな…と思いかけた。ただこれはよく考えると、「捨てる基準」を先に書いていなかっただけ。なので、いまは指示文の先頭に捨てる基準を1〜2文バシッと入れてます。

「良いもの」の条件は自分の中でまだ言葉になっていなくても「出さなくていいもの」の条件は、頼む前からだいたい決まっていませんか?

「その基準がないんだよ…」と思われそうですが、それならば「出さなくていい基準候補だして」をゼロ地点としたほうがAI活用の合理性は上がります。

AIへの指示は、良いものの条件より先に、出さなくていいものを書く。文型は「◯◯は出さなくていい。その上で△△」の2文だけです。

以下は「AIに頼む目的別」に3つに分けて例を書き出してみました。

〈案を出させる〉

「良いものを出して」

→「今期の予算で動かせないものは出さなくていい。その上で20案」

「キャッチコピーを10個出して」

→「商品名を言い換えただけのものは出さなくていい。その上で10個」

「企画のアイデアをください」

→「今の人数で回らないものは出さなくていい。その上で、来週から試せる順に」

「タイトル案を出して」

→「本文に書いていないことを約束するものは出さなくていい。その上で、短い順に5つ」

「良いものを出して」は、AI側で「思いつくものを全部」に置き換わってる感じです。90点ルールを読んだあとに使うと、ここで20案を読む仕事が発生する。

〈調べさせる〉

「◯◯について調べて」

→「公式サイトの1ページ目に書いてあることは出さなくていい。その上で、うちと違う点だけ」

「競合を調べて」

→「うちより規模が大きい会社は出さなくていい。その上で、同じ価格帯の3社」

「もっと詳しく教えて」

→「1回目と同じ答えは出さなくていい。その上で、逆の見方を1つ」

「◯◯の件について会議をするので準備して」

→「決めない議題は出さなくていい。その上で、今週決めること1つと、その材料」

調べ物は、すでに知っていることが混ざるほど読む時間が伸びる。既知を先に外すと読むのは差分だけになります。

〈直させる〉

「もっと良くして」

→「意味が変わる直しは出さなくていい。その上で、言い回しだけ」

「わかりやすくして」

→「言葉の説明を足す直しは出さなくていい。その上で、1文を短く切る」

「チェックして」

→「1つの観点でしか引っかからない指摘は出さなくていい。その上で、2つ以上の観点が同じ場所を指したものだけ」

「もう一回直して」

→「前回直した箇所は出さなくていい。その上で、直した箇所と理由が残る欄を1つ」

「直して」だけだと、AIは全文を書き直していいと受け取る。しかも返ってきたあとに直す前と見比べる仕事が増えるのがオチだったりします。

すまーく - inline image

これは「選択肢から捨てる基準」を持っているだけで、「候補を作らない基準」を用意していないからです。

これらの言い換えの中身は全部違いますが、先頭でやっていることは1つ。

AIに渡す前に「そもそも選択肢に並べない捨てるもの」を決めて、

良いものの条件はそのあとで足す。

いつものAIからの返答には「出力しなくてよかった結果」は何行ありましたか。

仕事が早い人は、この「候補案を絞る地点」からAIを駆使しています。


他にも、「明日の仕事に効くヒント」やタイムリーな時事ネタを、構造的にわかりやすく解説しています。

https://x.com/smark_x/status/2099383008537297309

https://x.com/smark_x/status/2096168360103088156

・考えすぎて、なかなか手が動かせない

・完璧主義や要領の悪さで、いつも時間が足りなくなる

・なんか壁にぶち当たると「センスがない」に逃げたくなる

・AIを入れたのに、いまいち仕事がラクになっていない

僕自身、これら全てを抱えながら「ロジカル思考」で仕組み化することで、仕事がラクになった。 毎日投稿してるので、よければフォローしてください。→ @smark_x

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