「あかん。もう、無理かもしれん。。」
月曜の朝6時。
iPhoneのアラームで目が覚めた。
二度寝したいわけではない。
なのに、無意識にスヌーズを押していた。
5分後、また鳴る。
また止める。
眠いんじゃない。
ただ、会社に行く現実を受け入れるのがしんどかった。
駅のホームで足が前に出ない、会社が近づくとお腹が痛くなる。
それでも、毎朝こう言い聞かせていた。
「頑張りが足りひんだけ」
「ここで折れたら、またフリーターに戻ってしまう」
「みんな耐えてる。社会人はこれが普通」
あの時の自分に伝えたい事は
「無理して頑張らなくていい」
という、カズレーザーの言葉だった。
カズレーザーが「無理して頑張らなくていい」と言うてるのは「努力なんて無駄や」と言うてるわけやない。
人間のエネルギーには限りがある。
だから、どこに使うかをちゃんと選べ。
そう言うてるんやと、俺は受け取ってる。
これ、会社員として働いてる人間に、めちゃくちゃ要る視点。
俺らはついつい、全部に全力を出そうとする。
- 上司の期待に応えたい。
- 部下にもちゃんと向き合いたい。
- お客さんにも誠実でおりたい。
- 数字も達成したい。
- 社内評価も落としたくない。
- 家庭も大事にしたい。
ところが、全部を完璧にやろうとすると、どこかで必ず無理が出る。人間の体力も気力も時間も有限。無限に頑張れる人間なんか、おらん。
だから本当に大事なんは、どれだけ頑張るかやなくて、どこで頑張るか。
苦手なことに時間をかけ続けるより、得意なことで成果を出す。 報われん場所で耐え続けるより、少しでも自分が活きる場所を探す。 全部を自分で抱えるより、人に頼れるとこは頼る。
同じことをするなら、楽な方を選べばいい。
「楽をする」と聞くと、悪いことのように感じる人もおるやろな。 真面目な人ほど、そう思いやすい。
- 「楽をするなんて甘えや」
- 「苦労しな成長できへん」
- 「しんどいことから逃げたらあかん」
そう、考えてしまう。
楽をすることは、サボることやなくて、
壊れんように無駄な消耗を減らすこと。

同じ成果が出るなら、苦しいやり方より楽なやり方の方がいい。 同じ売上が立つなら、無理して続かない方法より、続けられる方法の方がいい。 同じ仕事をするなら、毎日心を削るやり方より、少しでも気持ちよくできるやり方の方がいい。
たとえば営業でも、根性だけで電話をかけ続けたらええわけやない。
- 話す順番を変える。
- 断られにくいリストを考える。
- 事前準備を変える。
- 自分が話しやすい型を作る。
- 得意な業界に絞る。
- 紹介をもらう流れを作る。
そうやって、少しでも楽に成果が出る形を探す。 これは「手抜き」やなくて「改善」「工夫」。
頑張る人ほど、苦しいやり方を続けることに価値を置きがちやけど、苦しいこと自体に価値があるわけやない。
価値があるのは、ちゃんと前に進むこと。
そして、壊れずに続けられること。
中学からの付き合いの友達がおって、
昔から頭が良くて、何をやっても優秀なやつやった。
関西の有名大学に進学して、卒業後は東京の外資系の一流企業に就職。
名前を聞けば、誰もが知ってるような会社。
「あいつやったら当然やな」
俺は何の疑いもなく思った。
ところが、その友達は5年で会社を辞めた。
心が病んでしもたからや。
地元では優秀な人間でも、東京の一流企業の中に入ると、また別の世界があって、上には上がおる。
- 自分より頭の回転が速い人がおる。
- 自分より仕事ができる人がおる。
- 自分より要領よく成果を出す人がおる。
その中で、友達は少しずつ自分を責めるようになっていったらしい。
「自分は能力が低いんちゃうか」
「周りに比べて仕事ができへんのちゃうか」
「この会社におる資格がないんちゃうか」
慣れへん東京での生活。 日々のストレス。 仕事をうまくこなせへんプレッシャー。 周りと比べてしまう苦しさ。
そういうものが積み重なって、心が壊れてしもた。
昔から、あいつはずっと優秀な人間で
能力が低いなんて、一度も思ったことない。
優秀な人でも、合わん場所では壊れる。
真面目な人ほど、自分を責め続けてしまう。
責任感が強い人ほど、限界を超えても走り続けてしまう。
だからこそ、壊れる前に止まってほしい。
会社は回るけど、君の人生は止まる
熱があるのに出社する人。 病院に行きたいのに、仕事が抜けられんから先延ばしする人。 休日に取引先から電話が来たら、布団から飛び起きて対応する人。
その背中を押してるのは「自分が休んだら回らへん」「他の人に迷惑がかかる」という思い込み。
カズレーザーは、これを一刀両断する。
「スティーブ・ジョブズがいなくなっても、アップルの業績は伸び続けるし、ジョブスで大丈夫なら、普通の人なら変えがきく」

これを聞いて、何か張り詰めていた糸が切れた。
世界的な大企業の社長がいなくなっても会社は回り続けている。
かたや自分は一般企業のただの社員。
ただの社員が一人休もうが、有給を使おうが会社は微動だにしないんだと認識したとき、急に肩の力が抜けた。
実際、インフルエンザで1週間近く休んだ時、会社は回った。
何件か取引先から連絡が入り、部下が対応してくれたが取引が消えることもなかった。戻ってきた月曜の朝、引き継いでくれた部下に「ありがとう」を言うて、それで終わり。
会社は、ひとり抜けても、回るように設計されてる。
組織が組織として機能するために、当たり前のこと。
逆に、君の人生で君が抜けたらどうなる。
君が壊れたら、君のことを誰が守ってくれるんや? 会社が一生面倒見てくれるんか? 子供の世話は誰がするんや? 家族を誰が守るんや?
自分は、自分で守るしかない。「会社のために」という言葉は綺麗ごと。
その言葉に縛られて自分を壊した人を、俺は何人も見てきた。
- 退職届を出してくる若手
- 休職届に判子を押す中堅
- 辞表をたたきつけて消える管理職
誰も会社から救われてへん。
会社は回るけど、君の人生は、君が壊れたら止まってしまう。
この優先順位を、間違えたらあかん。
俺もずっと全力で走ってきたわけやない。むしろ、何度も立ち止まった。
テレアポで心が折れかけて、朝に布団から起き上がれんかった時期。 営業がうまくいかなくて、ずっと先輩の後ろで黙ってた時期。 管理職になって、部下の悩み相談で疲れて、家でビールばっか飲んでた時期
100点の日なんか、たぶん人生で数えるくらいしかない。60点の日も、30点の日もあったけど、気づいたら、フリーターから営業部長になってた。たぶん、もし若い頃に全力疾走してたら、途中で潰れて、今ここにおれへん。
疲れた時、しんどい時はこの言葉を思い出して欲しい。
「疲れたら、ホッピー飲んで寝たらいいんですよ」

最初聞いた時、芸人やから盛っとるなと思った。
けど、今はほんまにこれでいいと思ってる。
疲れたら、寝る。 好きなお酒、好きなご飯を食べて笑う。
しんどい時は休む。それで十分。
少しづつでも前に進んだ人だけが、最終的に遠くまで行ける。
30点の日があっても、0.1mmくらいは前に進んでるやろ。
それでも5年続けたら、意外と前に進んでるもん。
頑張ることは悪くない。ただ、毎日100点を狙わなあかん理由は、どこにもない。30点の日も60点の日もある。しんどい時は休む日もある。
それでええ。
カズレーザーが「頑張らなくていい」と言うてるのは、こういう話やと、俺は受け取ってる。全力を否定してるんやない。全力で走り続けるしか道がない、と思い込んでる人に、別の道もあるんやでと教えてくれてる。
ぼちぼちでも、ちゃんと前に進める道。
- 壊れない道
- 続けられる道
俺は、その道を歩いて、フリーターから営業部長まで来た。だから、あなたにも言える。肩の力を抜いていい。全部に応えようとせんでいい。仕事は人生の一部であって、人生そのものやない。壊れる前に、降りていい。
ぼちぼちでええ。
それでも、ちゃんと前には進める。
フリーターから営業部長までこれた経験をもとに、心をすり減らさない働き方、管理職目線の仕事に対する考え方を発信してます。 上司と部下の板挟みで押しつぶされそう、上司の考え方が理解できない若手会社員は @ushi_butyo をフォローすると楽になれる。





