本日6/1、メルカリさんからこのような発表がありました。いずれこうなる会社が日本でも現れるかと思っていたら、意外と早かった。さすがメルカリさん。
https://x.com/mercari_inc/status/2061238942486417556?s=20
これを踏まえて思ったことをいくつか書きたいです。いろいろな会社さんへの示唆がありそう。
**1.
AIは単なるツール導入ではなく「組織OSの再設計」の問題に**多くの企業にとってAIはまだ「便利なツールを配って使ってもらう」段階ですよね。ただ、メルカリさんは「個人の利用は終わった、次は組織の仕組みそのもの」と切り分けているのだろうなと。
AIで業務スピードが上がっても、承認フローや組織構造が旧来のままだとボトルネックになる、という現象は他社にも当てはまります。うんうん。
**2.
AI担当と人事担当を分けていると変革が止まる**プレスリリースで「AI戦略と人事戦略が別の責任者だったため、仕組みの変革とAI推進が構造的に分断していた」という趣旨のことを明言されてますね。多くの企業でAI推進は情報システムやDX部門、組織・評価は人事部門と分かれており、ここが進まない原因になり得る、という示唆です。
必ずしも兼任が正解とは限らないでしょうが、追随する他社においても両者の連携設計は論点になるでしょうね。
**3.
「やってみる」前に土台を整えた順序が参考になる**メルカリさんの場合、いきなり全社改革ではなく
1)100名規模の専任チーム設置
↓
2)業務プロセスを分解してAI化の可能性を可視化
↓
3)AIガバナンス(ルール・統制)整備
↓
4)利用率100%達成
という順を踏んでいます。
効果測定(開発量1.9倍など)を数字で出している点も、社内外への説得材料として参考になりそう。
**4.
「人事部門が自ら先に変わる」という進め方**HR部門自身がまずAIを使いこなす実践者になってから全社展開する、という順序を示しています。推進部門が自分では使っていないという状態への牽制として示唆的だなと。HRがAIを触ってないと正直どうにもならないですよね。議論に加われない。
**5.
評価制度をAI前提に作り替える論点**あとはプレスリリース内で「AIで圧倒的な成果を出す個人・チームを正当に評価する仕組み」を作るとあります。AIで生産性が上がったときに、それをどう評価・処遇に反映するかは多くの企業が未整備な領域。避けて通れない課題ですよね。
**6.
採用市場での競争メッセージ**採用ページと合わせて読むと、「2300万人規模のプロダクト基盤+最前線のAI環境」を売りに、AI-Native人材を迎え入れようとする姿勢が明確ですね。イベント申込ページにおける入力項目もすごく採用狙いですし(さすが)。同種の人材を採りたい他社にとっては、提示する環境・報酬・評価の見直しを迫られる動きだなと思いました。
個人的には「CTO→CHRO」は実現可能だと思うけど、その逆は無理(スーパー困難)なので、人事の人たちのキャリア観にも影響を与えるトピックだなぁと思いました。





