私は2010年から、アイデアをずっとメモしてきました。その数は約7000個。もちろん、ほとんどは大したことのないメモですが、その中には「いつか実現したい」と思う企画も、1000個以上あります。たぶん。
でも、私ひとりで提案して、全部を実現するのは無理です。そこで、アイデアを企画書(ターゲット・どう刺さるか・どう実施するか・合ってる企業)までつくり、提案で使いたい人に貸出する「レンタル企画書」を始めます。

ここでいう商用利用OKは、まず企画書をクライアントなどへの提案に使える、という意味です。実施する際には、ご一緒するのか、企画だけお渡しするのか、関わり方を相談させていただきます。
1:レンタル企画書とは?
これは、私が「やったら面白いだろう」と思う案を企画書にしたものを、レンタルするサービスです。不特定多数の企画書ではなくて、私の企画書のみを増やしていく予定です。

また、無償で誰かにアイデアを渡すわけではありません。あくまで「企画書」をレンタルする、という形になります。実施する際には、私とご一緒するのか、企画だけお渡しするのか、関わり方を相談させていただきます。
●広告代理店のプロデューサーや営業、制作会社やクリエイターが、クライアントへの提案に入れたり。
●市役所の人が、観光企画で採用したり。
●お店やイベントの集客アイデアに検討したり。
そういう使われ方を想定しています。

企画に合った「出会い先」を探したい
私は普段、ブランドや企業の課題に合わせて、企画を考えています。一方で、案件とは関係なく思いついたアイデアも貯め続けてきました。その中には、実現したいけど、私から提案できる機会がなかったり、実現には至らなかったものがあります。街の企画、お店の企画、観光、商品、イベント。きっとやったら良い反応はありそうだけど、それがハマる場所と出会えない。という課題がありました。

今のペースだと、多くのアイデアは実現しないまま死んでいくことになるなと。それが普通なんですが、でももったいないなと。
だったら、私ひとりが提案先を探すだけではなく、企画書の方をレンタルできる状態にして、日本中にある提案の場へ運んだ方がいい。これがレン企を実施しようと思ったきっかけです。
2:提案まで、企画書の利用OK
レン企の企画書は、提案段階まで商用利用できます。広告代理店の提案に入れてもいいし、制作会社からクライアントへ出してもいい。行政、テレビ番組、お店、観光、商品企画など、提案先のジャンルも限定しません。
ただし企画を実施するときは、連絡いただき、私やブルーパドルがどこまで関わるかを相談させていただきます。詳しくは次項をお読みください。
3:FREE企画/PRO企画
レン企には「FREE企画」と「PRO企画」の2種類があります。

A:クレジット掲載だけしたら、実施OKの「FREE企画」
フリー企画は、実施する場合でも「企画:佐藤ねじ」というクレジットを入れてもらえれば、基本的に実施OKとなる企画です。私は何も稼働せず、企画だけお渡しするというのもありです。
※ただし、案件内容をお聞きして、お断りする場合はあります!案件と企画が合ってなかったり、座組が適切ではないと思う場合など。
アイデアだけSNSに出すと、それを見た人がどこかが実施してしまうということがあります。アイデアを出した方は「パクられた」と思うかもしれないけど、これは起こり得るし、止められないことです。それなら最初から「FREE企画」にして、企画で名前をクレジットさせてもらって、「パクるのでなく、一緒に作れるように」したら健全だと思いました。なんなら、それを実施するときにアドバイスだってできるし。お互いWin-Winになるのではと。

ただ、企画をどう実施するかで結果は全く変わります。プロジェクトのゴールに合わせて、詳細を詰めたり、企画を調整したりも必要になるはずです。その企画の詰めまでご一緒し、企画費だけ頂くという場合もあります。または、制作までご一緒する場合も、もちろんあります。
ちなみにフリー企画に入っているのは、別に「しょぼいアイデア」という訳ではありません。複数の会社がそれぞれ実施しても成立する汎用的な手法(例:手はめパネル)、実現ハードルを下げてでも実施したいもの(例:1000件の本屋)、誰かに任せた方が良くなるもの、デザインや制作の詰めが甘くても成立する企画などです。
B:佐藤ねじ/ブルーパドルと一緒につくる「PRO企画」
プロ企画は、私自身も思い入れが強く、企画や制作に入って一緒に実現したいものです。提案の時点で、どういう座組になるか事前相談した方がいい場合もあります。
ただ、すべてのプロ企画で私が制作の最後まで入る、と決めてるわけではありません。提案側にクリエイティブチームが揃っている/私の稼働が難しいなど、座組みや状況によって関わり方は変わります。企画だけで参加することもあれば、制作まで一緒に入ることもある。普通の案件と同じように、話しながら決めていきます。

4:具体的に、どんな企画があるか?
レン企には、イベント、街、お店、観光、PR、商品、こども向け施策など、いろいろな企画があります。サイトで見ていただく方が早いですが、その一部をご紹介します。
https://blue-puddle.com/plans/search
**子供の重さのダンベル
**こどもが生まれた重さの、かわいいダンベルです。ベビー用品、出産祝い、ファミリー層にPRしたいジム系のブランドなどで活用できます。

各種企画は、こんな感じで企画書をPDF・PPTX・Keynoteの3種を用意しているので、自社の提案書に融合しやすくなっています。

また、多くの案には企画書を漫画にしたものも用意してます。内容をパッと把握できておすすめです。

ヤッホー検索
山に向かって問いを叫ぶと、答えを返してくれる山びこ体験。マイク・スピーカー・AIを使って実現します。観光地・自治体・ホテルなどのPRコンテンツとして活用できそうです。

週刊誌イマーシブ
実際にあったゴシップ記事を再現したイマーシブ企画。不倫・脱税などニュースで見た現場に、立ち会うすごい体験ができます。実現ハードルは高いですが、過去の騒動を自虐的に扱える企業・人物、週刊誌やイベント系で使えるかもしれない企画です。

1000軒の本屋がある街
人の家の本棚は、誰のだって面白い。これを「小さな本屋」として開放し、街にたくさんの本屋を誕生させる観光企画です。人を呼びたい自治体・商店街・書籍関連のブランドなどで活用できる企画です。

**
5:数年かけて、1000個以上を目指します
いまサイトにある企画書は、40案以上です。
数だけ増やすために、捨て案を並べるつもりはありません。1案ずつ、わりと良いと思うものの中で、自分では実現できなさそうなもの/過去に実現しようとしてまだできてなくて「もう出してもいっか」となった企画などを掲載していきます。
皮算用したところ、週に2案。1年で100案。これを10年続ければ、1000案を超えます。40案だと、まだ普通の企画サイトに見えます。でも1000案、1500案と並んだら、ちょっと普通ではない存在になる。「企画の暴力・狂気」みたいな状態まで、長く続けてみたいと思っています。
ちなみに以下は、アイデアメモを全部まとめてる自分専用アプリ。今7309件が記録されてます。使えないのがほとんどですが、たまに良いのがあります


AIは活用しつつも、けっこう手動で作ってます。
ちなみにレン企の企画は1案ずつ、WEBサイト用の説明を書き、企画書をつくり、画像を用意し、さらに企画の要点がすぐ伝わる漫画まで作っています。
もちろん、効率化できるとこはAIも使ってますが、テキストも全部基本は私が書くか、整えています。企画書もフォーマットはありますが中身はちゃんと考えて作ってます。画像生成はAIかなり使ってますが、そこも何度も出力したり、細かくディレクションしたり、ベース出力したあと、画像をデザインしたりしてます。
あと漫画も描いてます。企画をパッと伝えるために漫画にするといいなと。それと、もちろんアイデアそのものは、自分の頭で考えたメモです。
6:レン企はどうやって利用するか?
まずサイトの一覧から、企画を探してください。カテゴリーで絞り込んだり、キーワードで検索したりもできます。

検索するか、一覧から探す。いいのが見つかったら詳細ページへ。

詳細ページには、文章・漫画で企画概要を書いてます。

使いたい企画が見つかったら、詳細ページのフォームから連絡してください。知人の方は、直接私へのメッセージでも大丈夫です。

そうしたら、メールで企画書をお送りします。企画書はPDF、Keynote、PowerPointの3種類を用意しています。

それをどういう形で提案に入れるかなどは、お任せします。ご自由にお使いください。実施になる場合、どういう座組でやるかの相談は、FREE案もPRO案もお願いします。実施確定より、する前に相談いただく方が色々スムーズで良いです。事前の方がスケジュール的にも対応しやすいですし。
また提案前に、案件に合わせた言葉の調整も可能です。相談の内容や私のリソース次第ですが、「このお題なら、こう変えた方がいい」といったアドバイスもできます。
6:このサービスは誰向けか?
一番わかりやすいのは、広告代理店や制作会社で提案をする人です。
本命のA案は決まってるけど、もう少し違う角度のB案がほしい。そういう時にレン企を見て、今回の案件に合いそうなものを探して入れてもらえます。
他にも、街や観光地を盛り上げたい人、お店へ集客したい人、体験型イベントを考えている人、話題になる商品をつくりたい人、PR施策を探している人など。SNS広告だけでなく、SNSやPRでもう一段広げたい。テレビやニュースに取り上げられるような起爆剤がほしい。そういう時にも、合う企画があるはずです。

また、リアルな場所で使う系の企画は多めです。
WEBのアイデアなら、私だけで作れることが多いので、レン企に掲載するものがそんなにありません。でも、お店や街ぐるみの企画は、実施できる場所がないと作れません。その分、実現できずアイデアメモが貯まっています。
7:なぜ始めたか?
レン企を始めた理由はシンプルで、実現したいアイデアの数に対して、私が提案できる時間と場所、出会い人がが少なすぎるからです。
普段の仕事では、案件ごとに0から企画を考えます。過去のアイデアを使う機会は、そんなに多くありません。アイデアだけが増え続け、提案できる場所は私の時間で頭打ちになる。それが、バランス悪いなと思っていました。
このアイデアがぴったりな場所は、日本のどこかに必ずある
企画は、アイデアだけでは実現しません。その企画が必要な場所と結びついて、初めて意味を持ちます。
例えば、とある和菓子屋さんが「もっとお客さんが来る商品をつくりたい」と考える瞬間がある。そこにぴったりの企画が、私のアイデア帳に眠っているかもしれません。
でも私と、その和菓子屋さんが出会う確率はかなり低い。私から見つけて提案するのも、ほぼ無理です。
私に不足しているのは「提案できる会社・ブランドの数」です。そこで、企画書をレンタルできる状態にすれば、日本中の提案の場へ、いろいろな人がつなげてくれるかもしれない。このニッチな企画を求めている誰かと、企画がマッチングできるかもしれない。それなら、実施する意味はあるかもなと。
WHO・WHAT・HOWを逆流させる
もう1つ実施する理由は、HOWから「適切なWHO・WHAT」を探せないかと思ったからです。
普段の仕事では、最初にゴールがあります。次にWHO(ターゲット)、そしてWHAT(ベネフィット/届けるべきブランドエクイティ)などの戦略を決める。そして、最後にその手段となるHOWを考える。これが基本です。
クリエイターが「やりたいアイデア(HOW)」から始めると、クライアントのゴールからズレてしまいます。なので私も、仕事ではゴールとWHO/WHATを先に考え、その達成に効くHOWをつくります。これは、すごく当たり前の話です。

でもこの仕事をずっとやっていると、先にHOWがあって、そこに合った「ゴール・WHO・WHAT」のクライアントを探すという方法も、できるなと思うようになりました。ただやりたいアイデアを実現する自己満足ではなくて、HOWから正しい戦略を逆算し、そこに当てはまるブランドを探すことは可能かもなと。それは、新しい仕事の作り方もあるのでは?と考えました。
私の手元には、すでに魅力的なHOWが1000個以上あります。
そのHOWがぴったりハマるWHO/WHATのプロジェクトを、日本中から逆に探せばいい。いつもの戦略を上から順番に作っていく流れを、HOWから逆流させる発想は面白いです。
「みたらし分子」が適切なWHO・WHATを探す
例えば「みたらし分子」という案(HOW)があります。これをふつうの和菓子屋さんがやっても、ただ奇抜なだけ。ブランド毀損になる可能性もあります。
●HOW:みたらし分子
串の刺し方を変えることで、H2Oなど分子記号になる団子のアイデア

●WHO:理系クラスタ
でも、分子構造をモチーフにした和菓子を楽しい・買ってみようと思う人は、1.2億人の中にいる可能性はあります。パッと思いつくのは、理系の学生さんや、理系クラスタの人。キムワイプネタでSNSでいいねをする人。
●WHAT:変わった商品を出すのが好きな和菓子屋さん
さらに、少し珍しいものが好きな和菓子屋さんもいらっしゃるはずです。こういうアイデア商品的なものを出すことが、ブランド価値UPにつながる店であれば、実施はありです。
ということは「理系大学が近くにある、珍しいもの好きな和菓子屋」さんと出会うことができれば、この企画は、良いものになる可能性があります。
さらにそこに私も入って、みたらし分子のPRの方法などのアドバイスをします。この施策は、PRプロダクトと定義づけること。これだけで商売するのではなく、これきっかけで自社ブランドを認知してもらうためにあること。また、SNS・プレスリリースでの出し方、写真の重要性、相性のいいSNS、お店のPOPの見せ方などなど。細かく詰めていけば、きっと良いものになるでしょう。

このように、やれば一定の価値は見えてる企画はたくさんあります。でもそのためには「クライアント」との幸せな出会いが必要になります。
レン企は、アイデア集であると同時に、企画とクライアントの幸せなマッチングサービスにもなればいいなと思っています。
8:「いらすとや」の企画書版
この仕組みを考える時、参考になったのが「いらすとや」さんです。
**●他人のイラスト=ファン以外、無関係
●実現してない他人のアイデア=どうでもいい
ーーー
●使ってもいいイラスト=自分も使えるツール
●自分も実現できるかもしれない企画=自分も使うツール**
有名なイラストレーターの作品は、基本的には「見るもの」です。でも「いらすとや」は、自分でも使える「ツール」として見られている。学校のプリント、企画書、街の看板など、自分の生活や仕事へ持ち込めるから、小学生から大人まで認知しています。
ーー
これはアイデアも同じだと思いました。
誰かの企画は、面白くても基本は人のものです。アイデアをSNSで出して、それが拡散しても、それで終わり。でもそのアイデアが「自分の提案にも使える」となったら、見え方は全然変わります。ただ見る企画ではなく、自分の仕事で役立つ企画になる。
そうやって自分ごと化されると、アイデアたちは、アイデアの段階でも価値を持つようになります。それがすごく面白いなと。レン企を、そんな「いらすとやの企画書版」のような存在にできたらと思っています。
9:リスクとメリット
もちろん、企画を外に出すリスクはたくさんあります。
知財をこうやって出すのは、もったいない。意図しない形で実施される可能性もある。変なふうに作られてしまって、いい案なのにしょぼい形で世にリリースされる可能性も多いにあります。
それでも、出さずに死んでいくより、レンタルした方がいいと判断しました。(一旦は)
私より素敵に作れる人はたくさんいます。私には出会えなかった実施場所を持っている人もいる。レン企を通して、街で面白いことを考えている人、お店や地域で企画を探している人など、普通に仕事をしているだけでは出会えなかった人ともつながれるはずです。
ただし、出してみて難しいと判断した場合、すぐにサービスを止めるつもりでもいます。そこはやってみて判断しようかなと。
10年実現しなくても、11年目に実現するかもしれない
もう1つ大きいメリットは「実現するまでずっと、アイデアは可能性をもって輝いていられる」ということです。
SNSへ投稿したアイデアは、拡散したら少し思い出になるだけ。拡散しなければ、ただ流れて、死んだような状態になります。でもレン企に置いておけば、10年実現しなくても、11年目にぴったりの場所と出会う可能性を残していられます。
10年実現しなかったから、しょぼい企画なわけではない。まだ出会うべき場所とタイミングに出会っていないだけです。レン企の中にある限り、アイデアは実現する可能性を持ったまま、生き続けます。
10:まとめ
私の会社ブルーパドルは、企業やブランドを成長させるための、起爆剤になるコンテンツを企画・制作しています。隠れ節目祝い/ボドゲホテル/アドベンチャーワールド/あると助かるこども服/変なWEBメディアなど、いろんな施策をつくっています。普段から、どうすれば認知が上がるか、集客できるか、ブランドを好きになってもらえるかを考えています。
レン企には、そんな仕事の知見を活かした企画を入れています。ただ「訳あり」の企画もたくさんあって、すごく尖っていたり、実現ハードルが高すぎたり、いびつだったり、使える場所がかなり限られるものも多いです。
でも、ぴったりの場所で使ったら、よい結果になる企画がたくさんあります。
まずは、一覧をざっと見てみてください。今すぐ使うものがなくても、何かを提案する時に「そういえば、レン企に変な企画があったな」と思い出してもらえたら嬉しいです。
今後「レン企のmcp」なども作って、Claude Codeや、codexからも探せるようにもしたいとも思ってます。
これから10年かけて1000案以上を目指すつもりです(たぶん)。長くやっていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。




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