社会人になってからの勉強は、やっぱりしんどい。
資格を取りたい。
仕事で必要な知識を入れたい。
英語、会計、IT、マーケティング、法律、データ分析……学びたいことはある。
でも、いざ始めると手が止まる。
「テキストを読んでも頭に入らない」
「問題集を開いても、何がわからないのかわからない」
「今さら基礎に戻るのが恥ずかしい」
「自分は勉強に向いていないのかもしれない」

そんな不安を持つ人にこそ参考になるのが、QuizKnockの「ナイスガイ須貝」こと須貝駿貴さんの勉強法です。
須貝さんは、東京大学大学院で物理学、特に超伝導を専攻し、博士号を取得。競技クイズ経験なしで2017年からQuizKnockに参加した人物です。現在は科学をわかりやすく伝える活動も行い、日本物理学会の2025-2027年記念事業アンバサダーにも就任しています。
こう聞くと、「元から頭がいい人の話でしょ」と思うかもしれません。
でも、須貝さんの勉強法の本質は、才能の話ではありません。

大事なのは、
わからなくなったときに、どこへ戻るか。
答えを見たあと、何を抜き出すか。
知識を、どう日常に接続するか。
つまりこれは、社会人が学び直すときに必要な「勉強の設計」の話です。
今回は須貝さんの勉強法を5つにまとめてシェアします。
1. まず一つを決めて「マスター」になる
須貝さんは、勉強法について「どの科目に関しても、マスターになろうとする勉強法をしていた」と話しています。さらに、物理だけをやる時期や、冬休みは数学だけと決めて取り組む時期があったそうです。
社会人の勉強でも、これはかなり重要です。
多くの人は、勉強を始めるときに欲張ります。

英語もやりたい。
会計も知りたい。
AIも学びたい。
読書も習慣化したい。
でも、あれもこれも手を出すほど、全部が中途半端になります。
最初に必要なのは、広げることではありません。
一つの分野で「自分はできるようになる」という感覚を作ることです。
たとえば、資格勉強なら「この1冊を3周する」。
英語なら「この文法書だけを終える」。
仕事の知識なら「この業界用語だけは人に説明できるようにする」。
一つをやり切ると、知識だけでなく、勉強の型が手に入ります。
「自分は勉強が苦手」ではなく、
「やり方を決めれば伸びる」
という自己イメージに変わる。
社会人の学び直しで一番大事なのは、最初から万能になることではありません。
まず一つ、勝ち筋を作ることです。
2. わからない問題は、早く答えを見ていい
社会人の勉強でつまずく人ほど、わからない問題に長く悩みます。
もちろん考えることは大事です。
でも、答えがある問題の前で長時間止まると、勉強そのものが嫌になります。
須貝さんは、答えがある問題なら答えを見てよく、そこから「考え方のルール」を知ることが大切だと話しています。

ここで重要なのは、答えを写すことではありません。
答えを見たあとに、
「どの知識を使っているのか」
「なぜこの順番で考えるのか」
「次に似た問題が出たら、何を思い出せばいいのか」
を抜き出すことです。
答えを見るのは、負けではありません。
ルールを盗むための行動です。
社会人の勉強では、時間が限られています。
だからこそ、根性で悩み続けるより、解答から型を回収したほうがいい。
わからない問題にぶつかったら、こうメモしてください。
「この問題のルールは何か?」
それだけで、答え合わせがただの確認ではなく、次に使える武器になります。
3. ズタボロなら、恥を捨てて「2年前」に戻る
勉強が苦しくなる最大の原因は、今の内容が難しいことではありません。
本当は、過去のどこかに穴があるのに、今のページだけで何とかしようとすることです。

須貝さんは、中学の勉強がズタボロだという相談に対して、「2年前の教科書と問題集をやること」をすすめています。どこかでわからなくなっているから今ズタボロになっているので、2年前の教材でわからないところを探す、という考え方です。
これは社会人にもそのまま当てはまります。
会計がわからない人は、財務諸表ではなく、そもそも「売上・利益・費用」の関係で止まっているかもしれない。
英語長文が読めない人は、長文力ではなく、中学英文法で止まっているかもしれない。
ITが苦手な人は、プログラミング以前に、パソコンやネットワークの基本用語で詰まっているかもしれない。
戻るのは恥ではありません。
戻らないまま進むほうが、ずっと苦しい。
社会人ほど「今さら基礎なんて」と思ってしまいます。
でも、基礎に戻れる人は強いです。
勉強ができる人は、前に進むのが速い人ではありません。
わからなくなったときに、戻る場所を見つけられる人です。
4. 「説明できるか」で理解度を確かめる
ここで、須貝さんの勉強法に近い補助線として、リチャード・ファインマンの考え方も使えます。
ファインマンはノーベル物理学賞を受賞した物理学者であり、Caltechは彼を「優れた物語の語り手であり教師」と紹介しています。

彼の名前を冠した「ファインマン・テクニック」は、学んだ内容を単純な言葉で説明し、詰まった部分を復習する学習法として知られています。
これは、社会人の勉強にかなり使えます。
テキストを読んで「わかった気がする」だけでは危険です。
本当にわかっているかは、説明してみるとすぐにバレます。
たとえば、学んだあとに1分だけでいいので、こう書いてみる。
「これは何か?」
「なぜ必要なのか?」
「仕事で使うなら、どんな場面か?」
説明できない部分が、あなたの穴です。
須貝さんの「答えからルールを抜き出す」勉強法と、ファインマン的な「簡単な言葉で説明する」方法は相性がいい。
答えを見る。
ルールを抜く。
自分の言葉で説明する。
この3つをセットにすると、知識はかなり定着しやすくなります。
5. 学びは、机の上だけで完結させない
須貝さんは、知識は得ようと思っていないと入ってこない、と話しています。道端の草花も、見つけようと思っていなければ見つけられない。だから、興味あることを決めて、それを集めようと思って生活すると、いろいろなところにあることに気づく、という考え方です。
社会人の勉強でも、これは強いです。

マーケティングを学んでいるなら、コンビニの棚を見る。
会計を学んでいるなら、企業ニュースの数字を見る。
英語を学んでいるなら、スマホの表示や映画のセリフを見る。
ITを学んでいるなら、自分の仕事のどこが自動化できるか考える。
勉強は、机の上で完結させるほど忘れます。
生活や仕事とつながった瞬間に、記憶に残ります。
また、須貝さんは漢字を覚えるとき「絶対に書く」と話しています。試験本番では書く必要があるから、何回か書けば手が覚えてくれる感覚を信じているそうです。
社会人の勉強も同じです。
読むだけでなく、書く。
見るだけでなく、使う。
聞くだけでなく、説明する。
知識は、身体を通したほうが残ります。
まとめ:社会人の勉強は、才能より「設計」で変わる

須貝さんの勉強法から見えてくるのは、勉強ができる人の特殊能力ではありません。
一つを決める。
答えからルールを抜く。
わからなければ戻る。
説明できるか確かめる。
日常の中で知識を集める。
社会人の勉強で一番つらいのは、理解できないことそのものではなく、
「自分はもう伸びないのではないか」
と思ってしまうことです。
でも、伸びない理由は才能ではなく、勉強の設計がズレているだけかもしれません。
今日からやるToDoリスト

- 学ぶテーマを一つに絞り、「まずこの1冊」「この1単元」と決める
- わからない問題は早めに答えを見て、解法のルールを一言でメモする
- 理解が崩れたら、恥を捨てて中学・入門レベルまで戻る
- 学んだことを1分で説明し、詰まった部分を復習する
- 仕事や日常の中で、学んだ知識を使える場面を1つ探す
勉強法は、才能ではなく設計で変えられます。
「資格勉強が続かない」
「何から戻ればいいかわからない」
「本を読んでも仕事に活かせない」
「社会人向けの勉強法を整理したい」
そんな方は、Xをフォローして、DMで気軽に相談してください。
今の状況を聞いたうえで、どこから直せば学びが進むか一緒に整理します。
-----> @edward_toeic


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