2026 年 9 月アップデート:12 の主要ビジネス領域における Microsoft Copilot の進化

@taku_ai_case
日本語2026年9月02日
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TL;DR

2026 年 8 月の Microsoft Copilot アップデートに関する包括的なガイドです。AI がどのように複雑な推論、特定のドキュメント編集、アプリ間でのタスク実行を処理するようになったのかを詳しく解説します。

2026年8月中に、Microsoft Copilotは大きく変わりました。

新機能の名前を覚えるだけでなく、自分の仕事で何が変わるのかまでこの記事で整理します。

読み終える頃には、最初に試すべき機能と、まだ待つべき機能を判断できます。

「アップデートが多すぎて、結局どれが重要なのか分からない」

Cowork、Chat、Notebooks、Teams、Word、PowerPoint、Excel、SharePoint、Outlook、OneDrive、Planner。画面も提供時期もバラバラで、公式記事を上から読むだけでは、自分に必要な機能を選びにくい状態です。

僕がこの記事を書いた理由は、機能名だけを並べたニュースで終わらせたくないからです。Copilotは導入しただけでは仕事を変えません。どの画面で、何を任せるかまで分かって初めて使える道具になります。

読み終えたら、まずCopilot Chatで回答の一部を選択し、その範囲だけへ質問してみてください。8月の変化を最も手軽に体感できます。

先に結論|8月の本質は4つ

今回の更新を一言でまとめると、Copilotは「回答を生成するAI」から「仕事の状態を理解し、作業を進めるAI」へ近づきました。

重要な変化は次の4つです。

**① AIの考え方と消費量を自分で調整できる

**Coworkで推論の深さを選び、クレジット残量も確認できるようになりました。

**② 回答を作り直すより、必要な部分だけ再利用できる

**Chatの範囲選択、回答単位の共有、モデルを変えた再生成が追加されました。

**③ Officeアプリ内で、確認から実行まで進められる

**Outlookのメール整理、Excelの変更履歴、PowerPointのブランド制御、Plannerの状況報告など、Copilotが「説明」だけでなく「操作」に踏み込んでいます。

**

④ 個人のコツを、再利用できる仕組みに変えられる

**PowerPointやSharePointの個人スキルにより、繰り返し指示を保存して使える範囲が広がりました。

ここから、実務インパクトが大きい順に見ていきます。

1|Coworkは「深く考える」と「節約する」を選べる

Coworkでは、モデル選択と一緒に推論の深さを選べるようになりました。

  • Light:単純な整理や短い下書き向け
  • Medium:日常業務の標準。初期設定
  • High:複数条件の比較や深い分析向け
  • Extra High:複雑な推論をさらに丁寧に進めたい場面向け
  • Max:最も難しいタスク向け。時間とクレジットを多く使う

これまでは「速いけれど浅い」「丁寧だけれど遅い」が、モデル任せに見えやすい状態でした。今後は、仕事の重さに合わせて明示的に選べます。

普段の要約や文章修正はMedium。

役員向け提案の論点整理や、複数資料をまたぐ調査はHigh以上。

この使い分けが基本になります。

さらに「/cost」スキルでは、現在のセッションの推定消費だけでなく、月間クレジットの使用量、残り割合、リセット日まで確認できます。

そして、これまでの「Scheduled」タブはAutomationsへ名称変更。日時指定のタスクと、イベントをきっかけに動くタスクを同じ場所で管理できます。

たく|AI活用×実践ノウハウ - inline image

最初に試す指示

「このタスクはMediumとHighのどちらが適切ですか。判断理由と、クレジットを節約する進め方を提案してください」

2|Copilot Chatは「全文やり直し」から卒業

Chatの更新で、最もすぐ使いやすいのが回答内の範囲選択です。

Copilotの回答から、1文、1段落、表だけを選び、その部分に限定して追加指示を出せます。

たとえば、長い企画書案の中から費用の段落だけを選び、

「この部分だけ、役員向けに半分の長さへ」

と頼めます。

全文を再生成しないため、すでに良かった部分が崩れにくくなります。

共有も改善されました。

  • チャット全体を共有:検討の流れや前提ごと渡したい
  • 回答だけを共有:完成した結論だけ渡したい

共有相手は読み取り専用で内容を確認し、その会話を自分のチャットとして続けられます。元の会話を壊さず、調査や下書きをチームへ引き継ぎやすくなりました。

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ほかにも、Chatには次の更新があります。

**Power BIの業務データへ質問

**ChatとCoworkから、アクセス権のあるPower BIレポートやセマンティックモデルを自然言語で分析できます。公開プレビューは6月、全世界展開は8月です。

**回答カードの強化

**天気、スポーツ、金融、画像、動画、場所、ニュースなどを、内容に合わせたカード形式で表示します。

「もう一度試す」の強化

同じプロンプトを、同じモデルでも別モデルでも再実行できます。会話を作り直さず、回答品質を比較できます。

**モバイルからOutlook下書きを作成

**Chatでメールの要件を伝えると、Outlookの下書きを埋め込み形式で作成。Outlookモバイルで開き、修正して送信できます。

ここで大事なのは、Chatが「一発で正解を当てる場所」ではなく、選ぶ、直す、比べる、渡す場所へ変わったことです。

3|Copilot NotebooksとOneNoteがつながった

Copilot Notebooksは、2つの使い方に分かれました。

**Copilotアプリ側

**参照資料を集め、チャットし、成果物をすばやく作る軽量な作業場所。

**OneNote側

**プロジェクトを深掘りし、成果物を増やし、チームで共同作業する場所。

両者は同期されるため、Copilotアプリで始めた調査を「OneNoteで開く」から引き継げます。

さらに、Notebookの内容とWork IQをもとに、次に作ると良さそうなWord、Excel、PowerPoint成果物を提案します。

たとえば、営業戦略の資料をNotebookへ集めた後に、

「営業機会マトリクスをExcelで作る」

という候補が出るイメージです。

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Androidでは、音声、画像、メモを一緒に取り込み、構造化されたノートを作るマルチモーダルキャプチャも発表されました。こちらは9月展開予定です。OneNoteのiOS/iPad版にもマルチモーダルキャプチャがあります。

おすすめの使い方は、案件ごとにNotebookを作り、会議メモ、提案書、過去メール、分析表を集約することです。単発チャットではなく、プロジェクトの文脈を育てる使い方へ変わります。

4|TeamsとWordは「仕上げの手作業」を減らす

Teams|会議要約を後から別言語へ

インテリジェントな会議の要約を生成した後でも、翻訳ボタンから言語を変更できます。

海外拠点との会議で、日本語の要約を英語へ作り直す。逆に、英語会議の要約を日本語で確認する。会議後の共有相手に合わせて、要約を作り分けやすくなりました。

Word|リンク・画像・変更箇所まで理解

Wordでは3つの改善があります。

**リンクを挿入

**「関連する公式ページへリンクを付けて」と頼むと、リンク付きテキストを文書内へ挿入・整形します。

**参照文書の画像を理解

**参照ファイル内の文章だけでなく画像も読み取り、作成する文書へ関連するビジュアルを取り込めます。

**直した単語だけを強調

**文章を書き換えたとき、段落全体ではなく、実際に編集した語句を細かく強調します。どこが変わったのかを確認しやすくなりました。

Wordの更新は派手ではありません。ただ、リンク付け、画像の拾い直し、修正差分の確認という、提出前に時間がかかる作業を狙って減らしています。

5|PowerPointは「きれいに作る」より「ルールどおり作る」へ

8月の中で、僕が特に重要だと感じたのがPowerPointです。

追加された主な機能は6つあります。

**① コメントから担当者とタスクを割り当てる

**Copilotへ頼むと、レビューに必要な関係者をコメントへ追加し、フォローアップを割り当てられます。

**② 厳格なブランド準拠

**承認済みテンプレートとスライドマスターのレイアウトだけを使わせます。プレースホルダーを勝手に増減したり、存在しないレイアウトを作ったりするのを制限します。

**③ ノートによる指示

**スライドのノートへ自然文でルールを書き、生成時に毎回読ませられます。スライドごとの表現、構成、禁止事項を、毎回プロンプトへ書き直す必要がありません。

**④ カスタムスキル

**自分のスキルをアップロード、作成、編集、削除できます。Copilotの入力欄で「+」→「スキルを選択」、設定メニューから「スキルを管理」へ進みます。

**⑤ 翻訳をCopilotへ統合

**翻訳機能がリボンからCopilot側へ移動。言語によって文章量が変わっても、テキストボックスを動的に調整します。

**⑥ ブランドを保ったSmartArt編集

**図形やダイアグラムをキャンバス上で編集します。ただし、8月時点ではFrontier提供です。

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PowerPointで先に設定すべきなのは、豪華なプロンプトではありません。

  1. 正しいテンプレートを登録する
  2. 厳格なブランド準拠を使うか決める
  3. ノートへスライド単位の指示を書く
  4. 繰り返す指示をスキル化する

この順番です。

Copilotの自由度を上げるほど、見た目のブレも増えます。社外向け資料、正式提案、規制業界の資料は厳格モード。アイデア出しやラフ案は柔軟モード。この使い分けが現実的です。

6|Excelは「誰が何を変えたか」を会話で追える

Excelには、変更履歴スキルチャット履歴が追加されました。

変更履歴スキルでは、次のような確認ができます。

  • 最近どのシートが変わったか
  • 誰がセルや数式を変更したか
  • 人とAIがそれぞれ何を編集したか
  • 特定の変更を戻せるか
  • 壊れた数式を以前の状態へ戻せるか

Microsoftのサポート情報では、基礎となる履歴はExcelの「校閲」→「変更履歴の表示」からも確認できます。Copilotは、その履歴を会話で探し、要点を説明する役目です。

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チャット履歴は、Copilotペイン左上のメニューから過去の会話を開きます。作業を中断しても、前回の続きから再開できます。

共有ブックでは便利ですが、AIの提案を無条件で戻すのは危険です。対象セル、影響する数式、共同編集者の意図を確認してから実行してください。

7|SharePoint、Outlook、OneDrive、Plannerも「操作」へ

SharePoint|個人スキルをサイト横断で使う

SharePointで作成した個人スキルは、MarkdownファイルとしてOneDriveへ保存されます。同じスキルをサイトごとに作り直さず、SharePointサイトとOneDriveをまたいで使えます。

8月はパブリックプレビュー、全世界展開は12月予定です。

Outlook|自然言語でメールと予定を管理

Outlook内からカスタムエンジンのエージェントを呼び出せるようになりました。

さらにCopilot Chatから、メールの移動、カテゴリ付け、フォルダー作成、受信トレイルールの管理、会議や予定への対応を自然言語で進められます。

たとえば、

「○○プロジェクトの未読メールを“要対応”カテゴリにして、専用フォルダーへ移動して」

といった整理が可能です。

ただし、Copilot in Outlookは基本的にユーザー本人のプライマリメールボックスが対象です。アーカイブ、グループ、共有・代理メールボックス、Exchange Online以外のメールボックスでは利用できないシナリオがあります。

OneDrive|ファイルから完成物までチャットで

OneDriveのCopilotは、ファイル検索、分析、要約だけでなく、ダッシュボードやプレゼンなどの成果物作成、保存、共有まで進める方向へ拡張されました。

8月はパブリックプレビュー、全世界展開は12月予定です。

Planner|計画データから状況報告を作る

Planner Agentは、進捗、リスク、全体状況、次のアクションをまとめたステークホルダー向け報告書を作れます。対象読者、トーン、長さ、章を指定できます。

この機能は8月時点でFrontierです。

CopilotからPlannerタスクを作成したり、タスク情報を質問したりする機能は9月展開予定です。

8|業務データとの接続先も拡大

新しいコネクタとプラグインも追加されました。

  • 金融:Mercury、Xero
  • 法務:iManage Work、Boardwise、Harvey、Descrybe Legal Engine、Relativity、Everlaw
  • 専門・ビジネス情報:Statista、Crossbeam、ZoomInfo、IDC
  • エネルギー:S&P Global Energy
  • 医療・生命科学:Scite、Consensus
  • ソフトウェア:Adobe Journey Optimizer、GoDaddy、Asana

価値は「接続先が増えた」だけではありません。

Copilotが一般的なWeb情報だけで答えるのではなく、組織が契約している専門データや業務データを根拠に、より業務へ近い回答を作れる可能性が広がります。

ただし、接続できることと、全員がデータを見られることは別です。元データの権限、契約、管理者設定はそのまま重要です。

9|管理者向け更新は9月も続く

Copilot DashboardとAgent 365 Dashboardでは、個人を特定しない行レベルの指標や属性をエクスポートし、独自レポートを作れるようになります。こちらは9月展開予定です。

Consumption Dashboardでは、GitHub CopilotのAIクレジット使用量を分析できます。支出と予算を比較し、導入状況やクレジット配分を判断できます。この機能自体は7月展開済みです。

利用者向けの新機能だけでなく、管理側も「配った人数」から「どう使われ、どこへクレジットが使われたか」を見る段階へ進んでいます。

提供状況を間違えないための整理

今回の公式記事には、8月提供済みの機能だけでなく、プレビューや今後の予定も含まれます。

**8月に展開

**Coworkの推論レベル・/cost・Automations、Chatの範囲選択・共有・Power BI連携・回答カード・再生成・モバイルメール、NotebooksとOneNote連携、Teams要約翻訳、Word更新、PowerPoint主要機能、Excel履歴、Outlook強化。

**8月にパブリックプレビュー

**SharePointの個人スキル、OneDriveのファイルから成果物作成。全世界展開は12月予定。

**8月にFrontier

**PowerPointのSmartArt編集、Plannerの状況報告。

**9月予定

**AndroidのNotebooksマルチモーダルキャプチャ、CopilotからのPlannerタスク操作、管理ダッシュボードのデータ出力。

**7月に展開済み

**GitHub Copilot AIクレジットのConsumption Dashboard対応。

公式記事でも、日付は暫定で変更される可能性があると明記されています。ボタンが見えない場合は、故障と決めつけず、ライセンス、管理者設定、地域、Web版/デスクトップ版、段階展開、Frontier対象かを確認してください。

僕なら最初にこの5つを試す

全部を一度に追う必要はありません。

**1. Chatの回答から1段落だけ選び、短く書き直す

**書き直したい段落を選択して、次のように入力します。

text
1「選択した部分だけを、部長が30秒で判断できる文章へ書き直してください。
2
3・最初に結論を書く
4・重要な数字と固有名詞は変えない
5・結論、理由、次のアクションの順にする
6・150文字以内
7・選択していない部分は変更しない」

**2. CoworkのMediumとHighで同じ調査を比較する

**次のプロンプトを、MediumとHighでそれぞれ実行します。

text
1「添付した[企画書・調査資料]を分析し、[サービス・施策]を導入すべきか判断してください。
2
3次の順番で整理してください。
4
5結論
6導入によって得られる効果
7想定されるリスク
8資料内で不足している情報
9反対意見
10導入前に確認すべき質問
11次に取るべきアクション
12
13資料に書かれていない内容を推測した場合は、事実と推測を分けてください。」

同じ指示でも、Mediumは速度重視、Highは論点の深さや見落としの少なさを重視した結果になりやすいため、回答の差を確認します。

3. PowerPointの繰り返し指示を1つだけスキル化する

text
1「このプレゼンテーションを作成・編集するときは、必ず次のルールを適用してください。
2
3・1枚につき伝えるメッセージは1つ
4・スライドタイトルだけで結論が分かるようにする
5・タイトルは30文字以内
6・本文は最大5項目
7・重要な数字は大きく強調する
8・文章ではなく、可能な限り図解や比較で表現する
9・会社指定のテンプレート、フォント、配色を変更しない
10・事実、推測、提案を混同しない
11・根拠が確認できない数字は追加しない
12・最後に誤字、数値、レイアウトの崩れを確認する」

毎回使う場合は、この内容をカスタムスキルとして保存します。

4. Excelで『先週、誰が数式を変えた?』と聞く

text
1「過去7日間に、このブックで行われた変更を確認してください。
2
3特に次の内容を整理してください。
4
5・数式が変更されたセル
6・変更した人
7・変更日時
8・変更前と変更後の数式
9・変更によって影響を受ける可能性があるセル
10・Copilotが変更した箇所
11
12重要度の高い変更から並べてください。変更履歴から確認できない内容は『確認できません』と表示してください。数式を元に戻す操作は、僕が確認するまで実行しないでください。」

5. Outlookでメール整理を1操作だけ任せる

text
1「過去7日間に受信したメールのうち、件名または本文に『[プロジェクト名]』が含まれ、まだ返信していないメールを抽出してください。
2
3送信者、件名、受信日時、返信が必要だと判断した理由を一覧にしてください。
4
5まず候補だけを表示し、メールの移動、カテゴリ付け、既読化などは実行しないでください。僕が確認したメールだけに『要対応』カテゴリを付けてください。」

最初から大量のメールを自動処理せず、対象を確認してから1つの操作だけ任せるのが安全です。

**

まとめ

2026年8月のアップデートは、単なる新機能の寄せ集めではありません。

すべてに共通しているのは、Copilotが「回答するAI」から「仕事を前へ進めるAI」へ変わり始めたことです。

必要な部分だけを選んで直す。

過去の文脈を引き継ぐ。

WordやExcel、Outlookを実際に操作する。

繰り返す指示をスキルとして再利用する。

利用状況やコストまで管理する。

Copilotは、一度の指示ですべてを完成させる道具ではありません。

仕事のルールや権限、過去のやり取り、成果物、次のタスクをつなぎながら、人と一緒に仕事を進める存在へ変わりつつあります。

最初から、すべての新機能を使う必要はありません。

まずはCopilot Chatの回答から1段落だけを選び、

「この部分だけ、上司が30秒で判断できる文章に直して」

と頼んでみてください。

回答全体を作り直さず、必要な部分だけを改善する。

この小さな使い方から、2026年8月アップデートの本質を体感できます。

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