Xのアルゴリズムが追いかけてくる。
このポストをブックマークしてから、私のタイムラインはビリヤニだらけになった。
https://x.com/o_kilo_byte/status/2090436662862254464
セブン-イレブンで発売しているエリックサウス監修のビリヤニ。エリックサウスと言えば、東京駅八重洲地下街で人気の南インド料理専門店。スパイスと長粒米(バスマティライス)を使用したインドの炊き込みご飯「ビリヤニ」を目当てに来店する人も多い。
そんな人気店が監修したビリヤニだから、もともと気になっていた。そんなビリヤニを裏返して温めて食べたらおいしくなるというライフハック。
「これはもう試してみるしかない」
そう思っていた。
しかしここで問題に気が付く。私はそもそも通常版を食べていない。表を知らないのに、いきなり裏技を試しても「こっちの方がおいしい!」とはならない。
こういうのはある程度の期間、通常の食べ方を楽しんだ人が気づくもので、いきなり裏技から入るのは邪道だ。
しかしこのビリヤニは期間限定だし、いつまであるかわからない。
そこで思いきった。日曜日の朝、6キロのランニングをして帰りのセブン-イレブンで2個買った。1個753.84円(税込)だから2個で1,507円。レジ袋を入れて1510円の会計だった。

帰って早速、準備する。
冒頭のポストによると裏返して温める際に、蒸気が抜ける穴を開けるらしい。
フォークで4箇所。一部セロテープに苦戦したが、穴を開けた。

レンジは500Wで3分らしい

ここでまた「どちらを先に温めるか問題」が発生するが、裏返す目的の1つは「蒸らし」にあるのだろうと考えて、裏技から温めることにした。

大丈夫なのだろうが、こぼれないか心配になる
続いて通常版を温める。

見た目の安心感はやはりこっちの方がある。
無事に温まったらいよいよオープン。まずは通常版から開けてみる。

本格的なビリヤニだ。鶏肉、じゃがいも、ニンジン、紫キャベツのピクルスなど色とりどりで食欲がそそられる。
続いて裏技を開けてみる。蓋をお皿代わりにするので少し罪悪感がある。フタの方が高さがないので、こぼれないか心配だ。

意外とこぼれず大丈夫。当然だが、フタが違う。
並べてみるとだいぶ違いがわかる。当たり前だが、見た目は通常版の方がいい。

では早速食べてみる。当然通常版からだ。
「おいしい」
評判通りおいしかった。これは確かにコンビニレベルじゃないし、1個753.84円(税込)という価格も納得だ。感覚値だが、お店だと1,200〜1,400円くらいのものだと思う。
さあ、ここからが本番だ。裏技バージョンを食べてみる。

感想は
「あ、違う!」
が先に来た。
明らかに別のものだった。裏技の方がお米がパラパラしていて、バスマティライスの上品で芳醇な香りを感じられた。
何が違うんだろう。
そう考えて、よく見てみるとわかった。ソースだ。
通常版はソースが上にかかっているので、一口目からお米にソースが絡まっている。どちらも軽く混ぜて食べたが、それでもソースの絡み方がだいぶ違う。
写真で見比べると、通常版の方がお米がびちゃっとしていることがわかる。

その後、お肉を食べ比べてみたがそんなに違いは感じられなかった。写真だと通常版の方がパサパサして見えるが、部位の違いもあるだろうし、味には大きく違いがなかった気がする。

一方、ジャガイモはかなり違いがあった。通常版の方が固めで、裏技版の方がほっくり柔らかかった。しかしこれには個体差があり、通常版の方が大きかったので、熱が通りにくかったのかもしれない。

どちらにしても具材の違いは、一口目の印象の違いほど大きくなかった。やはり絡まるソースの量の違いは、印象に大きな影響を与えるらしい。その証拠に、終盤になると両者の違いがはっきりする。
ちょっと汚いが、最後の方に残った米の違いをみてもらいたい。通常版で最後に残ったのはパラパラしたお米。裏技の方は最後にべちゃべちゃしたお米が残った。

ここで「裏返して温めて食べたらおいしくなる」に対する自分なりの答えが見えてきた気がする。
通常版は一口目に濃い味が来て、だんだん薄くなる。
それに対して、裏技は一口目にさっぱりした味が来て、だんだん濃くなるのだ。

この「さっぱり→しっかり」の流れはたぶん料理のセオリーだ。お寿司で言えば、序盤に白身からめて、穴子などのタレ系を終盤に食べるようなものだ。

「裏返して温めるとおいしくなる」と聞いた時は、蒸された時の熱の入り方で食材がやわらかくなるのかな?と想像したが、実際にこうやって調べてみると、主な要因は違うところにあるのではないか、という結論にたどり着いた。
(あくまでも一個人の感想です)
濃い味から薄い味へ向かうのか、薄い味から濃い味へ向かうのか。同じ材料、同じ商品なのに、印象はけっこう変わる。料理のおいしさは、何を食べるかだけではなく、どんな順番で味わうかでもつくられているらしい。
日曜日の昼間に、ビリヤニを2個並べて写真を撮りながら、自分は何をやっているんだろう、と途中で何度か思った。でも、こういうことができる日こそ、豊かな日曜日なのかもしれない。





