I Created a Prompt to Turn AI-Style Slides into Professional Analytical Documents

@fujikururi
日本語2026年8月21日
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TL;DR

This article introduces a specialized prompt for converting flashy AI-generated slides into professional analytical documents. It emphasizes data clarity, proper chart selection, and structured layouts for IR and business reporting.

IR、業績報告、市場調査、アンケート分析、研究発表。こうしたデータ中心の資料では、「映える」ことよりも比較しやすく、変化を読み取れることのほうが重要です。

それなのにAIにスライドを作らせると、なぜかカード、巨大数字、アイコン、グラデーションを使った“プレゼン映え”する方向へ寄りがちです。

もちろん、それ自体が悪いわけではありません。会社紹介や営業資料なら、視覚的なインパクトが役立つ場面もあります。

ただ、数字をじっくり比較したい資料では少し話が変わります。

「売上はいくらか」だけではなく、

  • 前期からどう変わったのか
  • どの項目との差が大きいのか
  • どの系列が伸びているのか
  • 全体の中でどれくらいを占めるのか
  • その数字は何を基準に比較しているのか

まで追える必要があります。

そこで今回作ったのが、AIスライドを「分析資料」に変えるための〈分析資料化プロンプト|Data Laboratory〉です。

単にスライドをシンプルにするプロンプトではありません。

**「装飾する」のではなく「測定する」。

「強調する」のではなく「比較可能にする」。**

この考え方をベースに、元の資料をいったん分解し、表・グラフ・数値・注釈を分析資料として読みやすい構造へ組み直します。

「AIっぽい」の正体は、派手さだけではない

AIっぽいスライドというと、グラデーションや派手な装飾を思い浮かべるかもしれません。

でも、個人的にはそれ以上に気になるものがあります。

それが、すべての情報を同じような“部品”として処理してしまうことです。

KPIが3つあれば3カード。数字にはアイコン。重要な情報は大きく。複数カテゴリがあれば円グラフ。補足説明は「Point」の箱へ入れる。

こうすると確かに整います。

一方で、データ同士の関係は弱くなります。

本来であれば、

「この数字とこの数字を横に並べたい」

「4年間を同じ尺度で見たい」

「構成比は面積ではなく長さで比較したい」

「このページは一覧性を優先して表にしたい」

といった判断が必要です。

今回のプロンプトでは、こうした“何をどう比較するか”からレイアウトを決めるようにしています。

実例1|1枚のAI資料を、2枚の分析資料へ

まずはこちら。

Before

ふじくるり|AI×スライド制作 - inline image

元の資料には、主要KPI、売上高・営業利益の推移、セグメント別構成比が1ページにまとめられています。

見た目としてはかなりAIらしい構成です。

主要数値はそれぞれカード化され、アイコン付き。下段には棒+折れ線グラフとドーナツチャート。青〜シアンのグラデーションや発光表現も多く使われています。

1ページで概要を把握する用途なら成立していますが、分析資料として見ると少し気になる点があります。

特に、異なる比較軸が1ページに同居していることです。

上段では「主要数値」、左下では「時系列」、右下では「構成比」を見ています。

全部重要ですが、読み手が同時に3種類の比較をしなければなりません。

そこで、分析資料化プロンプトではページを分割しました。

After 1|業績水準と4期推移

ふじくるり|AI×スライド制作 - inline image

1枚目では「業績は4年間でどう推移したのか」に問いを絞っています。

左側に4期分の売上高と営業利益を同一グラフで配置し、右側には最新期の主要利益指標を表として整理しました。

KPIカードは使っていません。

最新値だけを巨大化するのでもなく、過去3期と同じ座標上に置くことで、現在地を時系列の中で判断できる構造にしています。

また、Figure、Table、単位、Period、Noteといった情報を小さく配置しました。

これらは装飾ではありません。

「この数字は何を示すものか」「どの期間か」「どの単位か」を追いやすくするための、分析資料としての座標です。

After 2|セグメント別売上高構成

ふじくるり|AI×スライド制作 - inline image

2枚目では、元のドーナツチャートを横棒グラフへ変更しています。

ドーナツチャートは全体の雰囲気を見るには便利ですが、30.1%と20.5%のような値を精密に比較するのはあまり得意ではありません。

横棒にすると、同じ基準線から長さを比較できます。

右側には同じデータを表形式でも掲載し、売上高と構成比を正確に確認できるようにしました。

つまりこのページでは、

**グラフ=差を観察する

表=数値を確認する

**という役割分担をしています。

デザインを変えたというより、データの読み方に合わせて表現形式を変えた例です。

実例2|情報を減らさず、「読む目的」で分割する

もう1つ見てみます。

Before

ふじくるり|AI×スライド制作 - inline image

こちらは損益計算書を中心とした業績ページです。

元資料には、

  • 業績に関する3つのポイント
  • 売上成長率
  • 売上総利益成長率
  • 損益計算書
  • 各利益の前年比較グラフ
  • 補足コメント

が1ページに入っています。

これはこれで情報量の多い実務資料なのですが、AI的なデザインを足すと、さらにKPIカードやアイコン、囲み、色面が加わり、どこを見るべきかが分散しやすくなります。

今回は情報自体を削るのではなく、「確認」と「解釈」を分けました。

After 1|損益計算書の前年同期比較

ふじくるり|AI×スライド制作 - inline image

1枚目は思い切って表だけです。

売上高、売上原価、売上総利益、販管費、営業利益、経常利益、EBITDAなどを、当期・前年同期・増減・増減率で横方向に比較できるようにしています。

こうしたページでは、無理にグラフへ変換する必要はありません。

むしろ、

**同じ行を横へ追うだけで前年との差を確認できること

**のほうが重要です。

表が最適なら、表のまま使う。

これは今回のプロンプトでかなり重視している考え方です。

After 2|主要利益の変化と背景

ふじくるり|AI×スライド制作 - inline image

2枚目では、営業利益・経常利益・中間純利益・EBITDAを前年同期と比較する棒グラフへ整理しています。

右側には、その変化を理解するための説明を番号付きで配置。

つまり、

**左で数値の変化を観察し、右でその背景を読む

**構造です。

Beforeでは同じページの中で表・KPI・グラフ・コメントが競合していましたが、Afterでは「数字を確認するページ」と「数字を解釈するページ」に役割が分かれました。

文字を小さくして1枚に押し込むのではなく、問いが違うならページを分ける

これも分析資料化プロンプトの重要なルールです。

どんな資料に向いている?

このプロンプトは、何でも分析資料風にするためのものではありません。

特に相性がいいのは、数字・比較・時系列・構成比・分布などが重要な資料です。

たとえば、

  • IR・決算説明資料
  • 業績報告資料
  • 経営会議資料
  • 市場調査
  • アンケート分析
  • 調査報告書
  • 研究発表
  • 技術レポート
  • KPIレビュー
  • 実績・予実管理資料

など。

逆に、会社紹介、採用ピッチ、商品紹介、ブランド訴求のように、写真やコピーによる印象形成が重要な資料にはあまり向いていません。

このプロンプトが得意なのは、「見せる資料」より「読む・比べる資料」です。

メインカラーは自由に変えられる

もう1つ、今回使いやすくしたのが配色です。

Data Laboratoryというスタイル自体は固定していますが、メインカラーだけは入力時に自由に変更できます。

たとえば、

メインカラー:グリーン

メインカラー:ネイビー

メインカラー:ボルドー

メインカラー:#315C6B

のように指定できます。

背景、本文、補助線などはニュートラルな色を基本として固定し、指定した色を、

  • 主要系列
  • 最新値
  • 基準線
  • セクション番号
  • 強調罫線

などへ限定して使用します。

そのため、メインカラーを変えてもデザイン全体がカラフルになりすぎません。

今回の実例ではグリーン系を使っていますが、企業カラーや資料の用途に合わせて変更できます。

使い方は「画像を入れる → 構成を確認 → 1枚ずつ生成」

使い方もシンプルです。

まず、再編集したいスライド画像を複数枚まとめて添付し、プロンプトと一緒に送ります。

その際、必要なら冒頭に、

メインカラー:グリーン

と指定します。

すると最初から画像を生成するのではなく、AIが全ページを横断して確認し、

  • 何を残すか
  • 何を統合するか
  • 何を別ページへ移すか
  • 何枚に再構成するか
  • 各ページを表・グラフ・文章のどれで見せるか

を文章で提案します。

構成を確認したら、

1枚目と入力。

すると再編集後の1枚目だけを生成します。

続けて、

2枚目

3枚目

と指定していけば、1ページずつ作れます。

一度にデッキ全部を作らせるのではなく、構成と画像生成を分けるのもポイントです。

ここから先はメンバーシップ特典です

ここからは、今回使用した「分析資料化プロンプト|Data Laboratory」全文を掲載します。

メインカラーを指定して使えるようにしているので、実例と同じグリーンだけでなく、ネイビー、ボルドー、ブルーグレーなどにも変更できます。

画像を添付して、そのままプロンプトを貼り付けて使ってください。

分析資料化プロンプトはこちら↓

note:AIっぽいスライドを「分析資料」に変えるプロンプトを作った

noteメンバーシップであれば、これまで紹介してきたプロンプトやGPTsは全て利用可能であり、今後も続々追加予定です!

ランチ1回分の値段で、スライド作りが確実にラクになります。

メンバーシップ:ふじくるりのAI学習室

https://note.com/fuji_kururi/membership

ぜひご検討ください。

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